2004 J.LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP 2004 J.LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP
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2004 J.LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP スペシャルインタビュー
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石川直宏選手スペシャルインタビュー
スペシャルインタビュー
■石川 直宏(F東京/MF)特別インタビュー (インタビュー構成・撮影●J's GOAL編集部)
FC東京の右サイドを疾走するスピードスター、石川直宏。
2002年、横浜FMから期限付移籍でFC東京に加入すると、切れ味鋭いドリブル突破や右足からのクロスなどでチームの躍進に貢献し、FC東京のサポーターから絶大な人気を得る。
2003年には、FC東京での活躍が認められ、オリンピック代表をはじめ、ついには日本代表として初キャップ(東アジア選手権/香港戦)を得るなど大活躍を見せた。
さらなる飛躍が期待された2004年、怪我やさまざまな困難によって、苦しいシーズンを送ることとなったが、序々に本来の調子を取り戻し、ナビスコカップ準決勝では2アシストする活躍を見せるなど、これからの巻き返しに大きな期待がかかる。
そんな初タイトルを目指すFC東京の攻撃のキーマンにナビスコカップへの意気込みを語ってもらった。


―いよいよ11月3日(水・祝)にヤマザキナビスコカップ決勝を迎えます。今のお気持ちは?

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石川 直宏(以下、石川)
「個人的にもチームとしても、タイトルのかかった試合は経験したことがない未知の世界。楽しみな気持ちが大きいです」

―準決勝・東京Vでの劇的なVゴール勝利を経ての決勝戦になりますね

石川
「あの試合はすごく苦しみましたね。まあ、簡単には勝てないと思っていたけれど…。3−0でリードしていた状況から1点ずつ返されていって、最後のVゴールの瞬間、自分は交代してベンチにいたけれどピッチにもう一度戻って試合をやりたいぐらい、もどかしい気持ちでした。でも、最後はみんなを信じて勝てたのは良かったです」

―途中交代しましたが、ルーカス選手への2アシストなど、ご自身のプレーについては満足いく内容だったのではないですか?

石川
「そうですね。久しぶりのスタメンだったし、力が入るかな…と思ったけれど、思ったよりもリラックスして入れたし、点に絡めたのがいちばん良かったです」

―怪我で試合に出られなかった期間が、今の石川選手を支えているのでしょうか?

石川
「今年は本当に怪我が多くて、そういう辛い時期が何度も訪れたんですけど、そこを上手く自分の力に変えながらというか…。回数多く怪我をした分、気持ちの切り替え方というか、要領というものが分かるようになっていました。今回の怪我に関しても、今出来ることをやって、自分が復活した時に結果が出せればいいなと思ってました。
だから、今はモチベーションも高いです。もう11月になるけど、自分としてはまだ5月か6月のような気持ち。それくらいあっというまにシーズンが過ぎちゃった感じですね。怪我もあったし、ハードな日程だったのもあると思うけれど。これからの2〜3ヶ月、最後まで自分の力を出し切りたいなと思います」


―そういった気の持ち方が、去年と比べると変わったように感じます

石川
「多少の焦りもありました。怪我している時、特にナビスコカップは自分より年下の選手とか、今まで試合に出る機会の少なかった選手が結果を出していた。自分にとって、焦りもそうだけど、いい意味で刺激になった。今年は上(スタンド)から見ている機会が多いので、そういう気持ちを溜めながら少しずつ積み重ねていって、それを今は試合で発揮してるというか発散しているといったほうがいいのかもしれないですね」

―ヤマザキナビスコカップ決勝に向けて、チームの状況は?

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石川
「まずはナビスコカップ前の広島戦ですね(10月31日2ndステージ第11節 広島とのアウェー戦)。リーグ戦でちょっと勝ててないですが、広島戦で結果を出すことがナビスコカップ決勝に向けて、ひとつのキーになるかなと思います」

―広島での試合後にすぐ東京へ移動するなど、試合までの日程はタイトになりますね

石川
「問題ないとは思うけれど、万全の準備をして臨みたいですね。日曜日(10月31日)まで試合がないので、そこまでしっかり準備して、その後は体の調整といいイメージをもって試合に臨むことが必要だと思います」

―石川選手の現在のコンディションはいかがですか?

石川
「いいほうだと思いますね。やっと100%まできてるんで、あとはイメージだとか周りとの連携だとか…90分間試合をやれる体力も戻ってきています。もちろん短い時間で結果を出すことも大事だけれど、僕としては長い時間出て結果を出していきたいなと思っています」

FC東京と浦和の対戦で一つの歴史を作りたい

―ナビスコカップ決勝の相手は浦和レッズですが、印象は?

石川
「隙がないチーム。守備も攻撃もすごく安定している。守備はもちろん安定していながら、攻撃も爆発力がある。高い位置でボールを取れて、そこからの攻撃がすごく速いのがいいところで、僕らの目指すサッカーもそういった形。決勝はそこが見どころになると思うし、そこがキーポイントになると思います」

―「浦和が相手だと自然と力が入るだろう」と原監督はおっしゃっていましたが、石川選手はいかがですか?

石川
「そうですね、自然と入りますね(笑)。同じ世代の選手も多いですし、自分の対面となるアレ(アレックス選手)もそうだけど、代表クラスの選手が多い。そういったところで結果が残せれば、個人的にはその先の目標に近づくし、チームとしても一つでも二つでもレベルアップして強いチームになっていくと思う。個人的にもチームとしても、負けられない一戦です」

―2ndステージで好調な浦和に唯一の黒星を付けた試合(9月23日/第6節)は、石川選手はスタンドで見ていたんですよね

石川
「そうですね。個人的にはあのあたりから怪我は治っている状態だったんですが…。
浦和との試合はサポーターもたくさん入るし、盛り上がる試合の一つなので、是非出たかった。ただ、周りの選手も調子が良かったので、その結果の1勝だと思う。スタンドから見ていて、あの試合がさらに自分のモチベーションになった。個人的には今年1度も浦和とやっていないので、自分が加わることでまた一つ武器が増えれば…と思います」

―得点は狙っていきますか?

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石川
「そうですね、今季まだナビスコカップも含めて得点が0なので…。得点もそうだけど、東京V戦のようないい形で点が取れて、そこに自分も絡めたら、自分の得点のような気持ちになります。そういった意味では『触れば1点』というようなボールを出せる選手になりたいですね」

―浦和との決勝戦はたくさんのサポーターが楽しみにしているので、きっと盛り上がると思います

石川
「今までの試合を含めて、F東京と浦和の対戦で一つの歴史を作りたいし、(名勝負と言われるような対戦に)なればいいなと思います。これからも自分たちは強いチームを目指していくし、浦和も2ndステージで首位だし、常に強豪チームとして戦えるそんなチームでありたいなと思います」

―原監督も「後々語り継がれるような試合にしたい」とおっしゃっていました

石川
「もちろん結果もそうだけれど、圧倒的な内容で勝ちたいなという気持ちが強いですね」

いちばん大事なのは、気持ちの部分とイメージ

―石川選手はどんな試合展開になると思われますか?

石川
「点の取り合いになると思います。自分としては、それが理想。逆に1点差の少ない点数でのゲームもあり得るかな。
お互い守備も安定しているし、攻撃力もある。相手をいかに止めて、自分たちの攻撃につなげるかという展開になってくると思う。点を取られたら点を取りにいくしかないですし、お互いに点の取り合いになるか、1−0とか0−1という少ない点数のゲームになるか、どちらかですね」

―最終的なスコアの予想は?

石川
「えー、難しいですね。0−0、1−0、もしくは3−2とか4−3とか、そういう流れになるのかなと思いますね」

―やはり先制点が重要になってくると思いますが?

石川
「特にうちのチームは先制点が重要になってくると思います。たくさんチャンスを作ってたくさん点が入るような、おもしろい試合にしたいですね。そして自分も得点に絡んでいきたいです」

―浦和のキープレーヤーをあげるとしたら?

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石川
「みんなだと思います。知ってのとおりエメルソンはスピードがありますし、その周りを(田中)達也が動いたり、そのボールを配給するのが(鈴木)啓太であり、長谷部であり、サイドからはアレ(アレックス選手)であり…」

―どんどん名前が上がりますね(笑)

石川
「そうですね、浦和はそういうチームなんで。そういう攻撃をしっかり抑えて、自分たちはサイドから仕掛けたりとか、時には中からとか、思い切った攻撃をしたいなと思っています。ただ、相手の攻撃をうまく止めないと、自分たちの攻撃は始まらないと思います」

―F東京のDF陣は安定していますね

石川
「特に僕は高い位置にいるので、相手に攻撃されている時は、パッと(DF陣を)見ると頼もしく感じます。茂庭もジャーンもだけど、浄さん(金沢選手)とか加地くんとか、非常にバランスがいいなと思います」

―安定した守備があるから、思い切って攻撃を仕掛けられると…

石川
「理想としてはもっと高い位置、ボランチとか僕の位置でボールをとって、そのままのスピードで攻撃にもっていけるような形を作りたいと思います」

―F東京のキープレーヤーは?

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石川
「そうですね(笑)ナビスコカップではみんな活躍しているし、結果を出している。でも、自分としてはここまで何もしていないのと同じで、チームに貢献したという意識は全然ない。だから自分がここで結果を出して、チームを勝利に導けるなら、自分が点に絡みたいなと思っています」

―先ほどのスコア予想では均衡した試合になりそうですね。メンタルの強さもカギになりますね

石川
「いちばん大事なのは、気持ちの部分とイメージ。浦和は3年連続で決勝に進んでいるし、そういった場での戦い方を各自が心得ていると思います。うちのチームは初めての決勝ですし、あんまり考え過ぎずにチャレンジするつもりで臨むことも必要かなと思います。独特の雰囲気もあると思いますし…」

サポーターの声援が、僕らの力になる

―チケットが30分で完売したそうですしね

石川
「僕らもチケットがなかなか手に入らないような状況なんですよ(笑)。チームでも代表でも、満員の国立競技場で試合したことがないんです。ああいう歴史のある競技場で、満員のファンの方々に見てもらいながら試合が出来るというのは幸せですし、夢だった。そこで結果が残せたら最高ですね」

―昨年のナビスコカップ決勝はご覧になっていましたか?

石川
「代表合宿で生中継は見られなかったんですが、ビデオで少し。真っ赤だったというのは覚えています(笑)」

―今回たくさん詰めかけるであろうF東京のサポーターは、どういう存在ですか?

石川
「本当にいつも頼もしいです。試合の時はそういうことを感じる余裕がない時もあるけど、怪我をしてスタンドから観戦している時には、常に『やっぱりすごいな』と思っていました。時にはブーイングをもらって『あー今日はダメだったな』という思いになったりもするんですが、それが真のサポーターだと思います。自分としては、そのへんが頼もしい存在でもありますね。
もちろん浦和もすばらしいサポーターは多いと思いますが、それ以上にすばらしいのがうちのサポーター。ナビスコカップ決勝では結果を期待してもらってもいいと思うし、僕らの力になる声援をいただきたいですね」

―今シーズンは特に、怪我をしていたこともあってサポーターの声援の温かさを感じたんじゃないですか?

石川
「毎試合、鳥肌が立ちますね。特に自分が試合に出ていない時も声援を受けたときには…。期待してくれているサポーターの人たちや楽しみにしてきてくれている人に自分のプレーを見せられなかったので、そういった意味でもナビスコカップ決勝の場で恩返しが出来れば…と思います」

ALLSTARのMVPからナビスコカップ決勝へ

―今年はオールスターのMVPに続いて、ナビスコカップのニューヒーロー賞やMVPのチャンスもありますが?

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石川
「他の選手に『そういうところでばっかり賞をとってないで、チームで結果を出せ!』って言われちゃってるんですけど(笑)。チームが勝つことを第一に考えて、その中で自分が出来ることを整理してプレーしているつもり。その結果としての評価なので、自分にとって自信になります。でも、チームに結果が出ないことには賞はないと思っています。まずはチームとして結果を残して、栄誉ある賞をいただければと思います」

―ナビスコカップ決勝で「自分のここを見てくれ」というプレーを色紙に書いてください

石川
「『突破』を見てほしいなと思います。縦の深い位置まで仕掛けることによって、チームにチャンスが訪れる回数が増えてくると思うので、積極的に縦を突破して気持ちよくプレーしたいと思います」

―最後に、当日スタジアムやテレビの前で応援しているサポーターの皆さんにメッセージをお願いします

石川
「いつも応援ありがとうございます。個人的にはナビスコカップでは結果を残せていないんですが、決勝の舞台では皆さんと勝利を分かち合えるように、最高のプレーをして頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

(了)


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