10月9日(日) 2005 JOMOオールスターサッカー
J-WEST 3 - 2 J-EAST (13:00/大分ス/33,549人)
得点者:'11 巻誠一郎(J-EAST)、'38 福西崇史(J-WEST)、'55 高松大樹(J-WEST)、'66 中山雅史(J-WEST)、'85 中澤佑二(J-EAST)
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→2005JOMOオールスターサッカー特集
「まずは、選んでくれたみなさんに感謝。大分トリニータはまだ死んでいない」
表彰式のお立ち台でのインタビューで、MVPを獲得したマグノアウベスは、こう語った。会場の大型ビジョンに大きく映し出されたその表情は、笑顔というよりも、込み上げるものを抑えるように唇をぐっと噛み締めていた。多くの選手が、JOMOオールスターをサッカーの祭典として観客を楽しませようとする中、マグノアウベスは昨日の前日練習から、真剣そのものだった。それは、自分のためというよりも、開催地にもなっている地元大分の人々のため、大分トリニータを愛してくれるサポーターのため、プライドをかけ戦ったというようだった。そんな想いが、インタビューでも言葉や試合中のプレーから伝わってきた。
得点はなかったものの、前半38分には、前線に走り込んできたMF福西崇史にスルーパスし、同点弾のアシストをした。また、後半10分には、左サイドからFW高松大樹へ、ピンポイントのクロスをあげ、同じチームでコンビを組む相棒への勝ち越しヘディングシュートをアシストした。その瞬間、地元選手の華麗な競演に33549人入ったスタジアムがどっと揺れた。
さらに、JOMOオールスターらしいパフォーマンスで観客を沸かせたのは、大会最年長のFW中山雅史だ。後半から出場すると、同21分FW佐藤寿人のパスを右足でダイレクトシュート。3点目をゲットすると、MVPの副賞の車まで一直線にかけより熱いキス。観客からは、割れんばかりの拍手を歓声が沸き起こった。「MVPのアピールだけはしておこうと思った。」と試合後、笑いながら語った中山雅史は、決して足を運んでくれるお客さんへのサービスも忘れていない。「中山さんはすごい。学ぶことが一杯です」と報道陣から取材を受ける選手たちは、次々に大先輩のパフォーマンスとガッツ溢れるプレーに敬意を表していた。
結果はJ−WESTが3−2で逆転勝ちし、これで通算成績は6勝1分け4敗となった。J−WESTを率いた反町康治監督は、「オシム監督とブッフバルトコーチにはリーグ戦で勝てていないので嬉しい。関東以外の地域での開催はサッカーの発展にはいいこと」と、5年ぶりの白星を喜んだ。監督として初采配だったJ−EASTのオシム監督は、「片方のチームは全員がしっかりすべきサッカーをやった。もう一方は一人一人がMVPの車を狙っていた。それが結果に出て、内容の良かったほうが勝った」とお祭りとは言え、勝負にこだわる監督としては、少し悔しそうに語った。
その他、サッカーの祭典らしい、華麗なプレーが多く見られた。今が旬のFW大黒将志やFW玉田圭司、FW田中達也、DF宮本恒靖、敢闘賞を獲得したDF中澤佑二などがボールを持つと、歓声が起こった。それぞれの持ち味を見せるプレーが随所に見られ、日本代表選手としての貫禄をアピール。それぞれ即席チームとは思えない息のあったプレーを披露。また開始早々、J−EASTの豪快な先制ゴールを決めた初出場FW巻誠一郎をはじめ、そのアシストをした同じく初出場、DF相馬崇人。また今大会最年少で初出場のGK西川周作など、これからの日本代表を担う若手選手たちの活躍も見られ、Jリーグでの活躍の期待感を残しつつ、大分での2005JOMOオールスターサッカーは幕を閉じた。
以上
2005.10.10 Reported by 森田みき