さいたまダービー(大宮vs浦和)


ダービーをどう戦う!?徹底戦力分析!!

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■大宮戦力分析
 7月の対戦では浦和レッズに2−1で完勝している大宮アルディージャ。劇的な勝利を演出したのが、トニーニョをボランチに上げ、デビッドソン純マーカスとダブルボランチを組ませるという奇策だった。

 「過去3試合の浦和戦を分析した結果、ボランチに高い選手がほしかった」という三浦俊也監督の采配がズバリ的中。浦和のキーマンである長谷部誠、鈴木啓太を完封したのだ。当時の浦和はエメルソンがブラジルに帰国中で、チーム状態も不安定だった。先発した田中達也、永井雄一郎の2トップも後ろからボールが来なければ持ち前の速さを生かせない。中盤からのパスを寸断することを徹底し、高い位置でボールを奪って速い攻めを展開した大宮が作戦勝ちしたのだった。

 徹底した分析をベースに、試合ごと選手を入れ替える傾向の強い三浦監督が、今回も同じ策を講じるかどうかは分からない。浦和もこの3ヶ月間でポンテとマリッチが加入。新たなチームに生まれ変わっている。それでも長谷部、鈴木の両ボランチが攻守の要になっているのは間違いない。トニーニョを上げるなどの作戦で、ここを止めにかかるであろう。さらにポンテにも決定的な仕事をさせないようにタイトなマークをするはずだ。そしてスピードある永井、決定力のあるマリッチを奥野誠一郎を軸とした最終ラインが徹底的にケアする。堅守という大宮最大の特徴をどこまで出しきれるかが勝利のカギとなる。

 前回の対戦時は活躍中だったクリスティアンが去り、FWの陣容が手薄になった感のある大宮。だが「浦和戦になると特別な力が沸いてくる」と桜井直人が話すように、チーム全体がダービーを強く意識している。桜井、西村卓朗、荒谷弘樹などかつて浦和でプレーしながら出場機会を得られなかった選手も多い。彼らがその雪辱を晴らせるのはさいたまダービー以外にない。その意欲が爆発するのか。J2降格を絶対に避けたい大宮にとっては絶対に落とせない一戦だ。

以上

Reported by 元川悦子




■浦和戦力分析
 浦和レッズが注意すべきはなんといっても桜井直人だ。彼が7月のリーグ戦での初ダービーに勝利した後、発したコメントは今でも忘れられない。
「今日は浦和の街で堂々と飲みたいね」熱い男として知られる彼だが、結果を出した上にここまで感情的なコメントを、と強く印象を受けた。今季から大宮に入団したプロ11年目の桜井だが、プロ入り当初は浦和に4年半在籍し、わずかな試合出場のままV川崎(現東京V)へ移籍している。そんな想いもあってか、3月ナビスコカップでの初対決に破れた時から「ダービーは特別なものだし次は勝ちに行く」と声を荒げている。6月ナビスコカップで再戦した時は後半45分間の出場で不発に終わったが、7月、リーグ戦初となったさいたまダービーでも闘争心を見せ、ゴールも上げている。

 この試合前「(大宮との一戦を)ダービーだとは思っていない」との浦和選手のコメントがあり、舌戦ぼっ発かと周囲は湧いた。試合で勝利を収めたのは大宮。浦和は当時3連勝中だったが、この敗戦で2位争いから引きずりおろされ、続く当時17位の柏戦でも敗戦を喫するという屈辱を味わっている。ゴール前に切れ込んで行く、走り出したらいきなりトップギアの高速ドリブルが売りの彼だが、マッチアップするディフェンダーたちはたまらないだろう。

 浦和ディフェンス陣はけが人続出で、メンバーの定まらない状態が続いている、9月18日の広島戦でももに負傷を負った闘莉王はナビスコ杯準決勝第2戦の前に復帰したが、その一方でネネが10月2日のC大阪戦で左ひざ前十字じん帯断裂を負い、全治5〜7ヶ月との診断が出ている。となると内舘、闘莉王、坪井の3バックが濃厚だろう。3人でチャレンジアンドカバーが必要だ。桜井は一人では止められない。

 ただチームとしては、大宮の戦い方は堅守速攻。前回のダービーでは大宮・三浦監督は徹底的に浦和を研究。失点の時間帯が開始30分に集中していることの対策を練り、長谷部や鈴木といったボールの出所を確実に押さえてきた。そして、大宮の得点も開始早々のもの、と全て大宮の計算通りに運ばれてしまった。今回はさらにトップ下に入るポンテも押さえ、全体としては引き気味にくるだろう。浦和はある程度前線の個人技や、長谷部ら中盤のミドルシュートで崩して行く必要がある。今季浦和は先制さえすれば負けてはいない。やはり前回のダービーと同じく立ち上がり30分が試合の鍵をにぎることになりそうだ。

以上

Reported by 了戒美子