現在のスタメンは組まれるべくして組まれたベストメンバー
そもそも「ベストメンバー」というのは、とくにリーグ戦において、補強や布陣の変更などさまざまな試行錯誤を重ねて辿り着いた現状メンバーに他ならないと思うので、第32節の京都戦から採用されている布陣を選びました。
ですが、それだけでは面白くないので、個人的に「見てみたい」布陣を併せて書きたいと思います。ちなみにGKと最終ラインは京都戦と同じです。経験豊かな城定が若いDF陣を束ねることで、最終ラインに安定感がもたらされました。
まずヒントになるのが第9節の仙台戦。0−3と大きくリードを許して迎えた後半、湘南は佐藤がボランチからトップ下に入ることで、展開力、スピードともに上がったことを強烈に記憶しています。それをアレンジしたものが図1−1。ポジションレスに動いてつねに潤滑油のような役割を果たし、決定的なパスを送り、さらにFWとしての鋭い嗅覚を備える佐野をトップ下に配し、中盤をダイヤモンド型で構成した攻撃的布陣です。第26節の甲府戦で見せた坂本−佐野のホットラインを生み出すであろう図1−2も付記します。
ただしいずれも1ボランチの吉野の守備における負担は明らかなため、それを補うべく組み立てたのが図3。4−2−3−1、2004−2005シーズンのいわゆるレアル型です。これは中盤を厚くしポゼッションを高めるシステムになりますが、しかし一方で1トップの負担も同時に生じます。シーズン序盤、柿本の1トップというかたちは主流でしたが、試合を重ねるごとに増すFWの負担は否めませんでした。
つまり攻守のバランスを考えたうえで、現在のスタメンは組まれるべくして組まれたベストメンバーといえます。
Reported by 隈元大吾