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今季ベストマッチ

モンテディオ山形
公式記録

技術以上に気持ちが前面に出るプレーが随所に見られた



  「アウェイで引き分け、しかもノーゴールの試合をベストマッチに選ぶとは何事か!?」 聞こえてきた、聞こえてきた。山形サポーターのブーイングが (笑)。

 何をもって「ベストゲーム」とするか、それぞれに指標があると思う。「勝った試合こそがベストゲーム(内容がよくてもダメ)」という選手の声も聞いている。勝った試合の中からこそベストを選ぶべきだとする考えは、もちろん正論だと思う。が、正論はいくつあってもいい。それこそがサッカーのおもしろさなのだから。

 今シーズン、山形の1試合最多得点は3点。これを4度記録し、そのうち開幕の草津戦、第11節の札幌戦、第29節の水戸戦の3試合を完封で飾っている。しかし、大差の試合は爽快感は残っても、試合としてのスリルに欠ける嫌いがある。

 ロスタイムに林の決勝ゴールが飛び出した第25節のアウェイ横浜FC戦や、代替試合となった第27節・札幌戦の田中のJリーグデビュー&初ゴールなど、苦しみながらも耐えた末に勝ち越す鳥肌試合は何度味わってもいいものだ。では、これを選ぶかと言われると、内容的には相手にイニシアティブを握られる時間帯が長かったり、ミスで自滅しているケースが多く、やはり「ベスト」に選定するには気が引ける。

 そこで、みちのくダービー第3戦。第1戦では山形が1−0と勝利しているが、中身のおもしろさから言えば断然、第3クールのほうだった。そもそも、山形はアグレッシブなディフェンスをするチームだが、「強気のシステムやメンバー構成で相手を圧倒していきたい」(仙台・都並監督)という仙台の攻撃と真っ向からぶつかることで、それがより顕在化した。相手が足元に収めようとしていたボールを猛然と突っかけてはじき飛ばすものの、勢い余ってまた奪われる。ちょっと荒っぽいが、技術以上に気持ちが前面に出るガチンコ感満載のプレーが、ダービー特有の高揚した雰囲気随所で見られた。さすがに後半は疲れからシルビーニョを自由にしてしまったりもしたが、集中力を切らさず、最後までゴールを割らせることはなかった。

 じつはみちのくダービー第2戦もスコアレスドローながら、シュート数では21−8とさらに圧倒していたが、シュート21本で無得点は、さすがに不快なモヤモヤ感が残った。

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ポイントになる選手

1:永井篤志 (守備で効いていたので)

2:阿部祐大朗 (コンタクトプレーでいつも以上にしつこさがあったので。前線からのプレスも積極的)

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Reported by 佐藤円