京都パープルサンガ
今季ベストマッチ
公式記録
水戸 2 - 3 京都
3月5日(土) 2005 J2リーグ戦 第1節
(14:06/笠松/4,138人)
得点者:'13 金子剛(水戸)、'36 デルリス(水戸)、'65 パウリーニョ(京都)、'70 田原豊(京都)、'79 アレモン(京都)

京都の勢いをつける原点となった重要な一戦
第3クールを終えてみて今シーズンの京都は本当に強かった。厚い選手層、高い守備意識、高いボールポゼッション率など、どの要素も高いレベルで維持されていた。
本来、ベストゲームというのはその戦いが如実に出ていた試合をさすことになるのだろうが、今回の選出には、それとは違う視点で試合結果を眺めてみた。その視点とは「勢い」。
長いリーグ戦を戦うときにはチームに勢いを付けるということが重要になってくる。引き分けのゲームを勝ちに持っていくなどの粘りと結果を引き寄せることができるためだ。連勝するチームには必ずこの勢いがあり、その勢いに乗って破竹の連勝を続けたりするもの。では、首位・京都に勢いを付けたゲームとはどの試合かと見ると、開幕戦に行き着くのではないだろうか。
2点先行されながらも後半に見事な逆転劇を演じてシーズン白星スタートを切った試合、これを第3クールまでのベストマッチに選定したい。
2005年シーズン、水戸のホーム笠松での開幕戦を迎えた。前半は水戸ペースだった。ゴール前の混戦から金子に先取点、ディフェンスラインを突破したデルリスに追加点を許す苦しい試合展開となった。後半、京都は息を吹き返す。田原豊が投入されると、攻撃にリズムが出始める。そして、後半20分にパウリーニョが1点目、5分後には田原がパウリーニョのアシストで同点に持ち込むと34分にアレモンが決勝点を奪い京都は劇的な逆転勝利でシーズンを出発する。そして、京都は引き分け挟んでの9連勝と怒涛の開幕ダッシュに成功する。
注目の選手は、パウリーニョ、アレモン、田原豊。理由はこの試合のもう一つの大きな意味は得点者にあるようにも思えるから。新加入のブラジル人フォワードのパウリーニョとアレモン、この若い二人が開幕戦で結果を出した。キャンプなどでチームに馴染んでいて、実力もあることは十分に分かっていても本番のリーグでどこまでできるのかは未知数、その不安を吹き飛ばし、フォワードの存在感をチーム内外に見せ付けることに開幕戦でできたのは大きいはずだ。
そして、田原豊、途中出場ながらも京都の攻撃のリズムを引き寄せ、同点弾を叩き込む。こちらも願ってもない開幕戦だったに違いない。出場時間は少なくてもゴールを決めて勝利に貢献してきた田原はリーグ前半戦のMVPといっても過言ではないだろう。
彼らの目を見張る活躍と京都の勢いをつける原点となったのがこの開幕戦で、今回の第3クールまでのベストマッチに選定した理由だ。
Reported by 武田賢宗