京都パープルサンガ
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第4クール展望
第4クール展望 こう戦う!
感動を与える試合で、最後まで快進撃を続ける
圧倒的な強さでシーズン3/4を駆け抜けた京都。第3クールでやや勝率が落ちたところはあるが、最後3試合は無失点で切り抜けて最終クールへのぬかりはない。
今年の京都の強さの一番の要員は? と聞かれると即答しにくい。選手補強、戦術理解の高さ、フィジカルの強さ、などチームを強くする要素がバランスよく成功しているということなのだ。パウリーニョ、アレモンの2トップの他にも星、加藤、米田、リカルドら十分すぎる働きを見せている。特に米田は得点もなく、数字としては特徴を出せないが、斉藤との距離感やお互いのフォローなど状況判断の高さで京都を支えている。
出場機会が少ないが、松田、石井、鷲田もピッチに上がれば自分のプレーを存分に出している。松田はアレモンが欠場した11節の横浜戦、25節の甲府戦に2得点で勝利に貢献している。11節の横浜戦では高さを生かしたプレーよりも常に速攻を狙う姿勢を見せ、京都のこれまでの戦い方を理解していることを見せ付けた。
柱谷監督の―早く守備につき、ボールを奪ったら素早くシュートまで―という意識が選手に行きわたっている。しかも、開幕からそれをしてきたのがスタートダッシュにもつながったと言っていいだろう。
京都は大崩れしないチームになった。チームに貢献できる選手を集めたことで選手が一人くらい欠けてもすぐに次の選手を起用できるからだ。
柱谷監督の手腕もあるが、これは、スタッフの能力の高さも示している。京都の粘りのあるスタミナを支えるフィジカルコーチのファイビアーノ、柱谷監督の右腕となる美濃部ヘッドコーチら選手の技術、体力へのケアが徹底しているからこそできることだ。「その時にベストな選手を出す」と柱谷監督は以前から口にしていてその通りの選手起用で常にベストの選手を、そして、それがベストのチームとなってここまで来た。残り11試合、京都はこの強さを維持しながら戦えるはずだ。
逆に、不安もある。途中出場の選手の精彩が前半と比べてなくなってきている感がある。前半あれだけ存在感を出してきた、田原、松田、美尾、石井らがややアピールに欠けるところが見える。彼らの、彼らだけじゃなく出場していない選手が先発メンバーを押しのけるプレーを観客に見せるようにならなければ京都の勢いは止まるだろう。途中出場で貢献、よりも先発として出場して結果を残す、そんな気持ちをプレーで見せて欲しい。特に美尾は抜群のテクニックと三上とのコンビで左サイドでのレギュラー獲りも期待したが、ここのところやや元気がない。彼らの勢いあるプレーこそが京都の強さの鍵になるはずだ。
シーズンずっと調子のいい選手はいない、という意見もあるが、ホームゲームに足を運ぶ観客はシーズン通して何十試合も見に来るわけではないのだ。その観客に対して勝利と、それ以上のものをプレーで見せなければ観客は次も見に来たいと感じはしない。選手にとっては44試合の内の1試合かも知れないが、観客にとっては今見ている試合が全て。圧倒的な強さを見せる京都は「勝てばよい」というレベルを超えて感動を与える試合を繰り広げて欲しいし、スタジアムに足を運ぶお客さんもそれを期待している。それにどれだけ応えられるか、京都に試されている。
チーム全員で勝利を、そして感動を与える試合で、京都は第4クールも最後まで快進撃を続ける可能性は大いにある。京都のサッカーはどのチームのそれよりスタジアムに来た観客を魅了するだろう。そして、昇格、優勝をサポーターにプレゼントするはずだ。
Reported by 武田賢宗
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