サガン鳥栖
今季ベストマッチ
公式記録
鳥栖 4 - 1 横浜FC
8月13日(土) 2005 J2リーグ戦 第26節
(19:00/鳥栖/11,132人)
得点者:'4 城彰二(横浜FC)、'32 鈴木孝明(鳥栖)、'47 鈴木孝明(鳥栖)、'60 新居辰基(鳥栖)、'76 高橋義希(鳥栖)

多彩な攻撃から得点を重ねた横浜戦
第3クールを終了し、ここまで10勝9分14敗で8位につけている鳥栖。昨年の同時期が8勝8分17敗9位だったことと比べると大差無いように見えるが、チーム戦術は大きく変化している。この大きな変化こそ今季ここまでの鳥栖の特徴といえる。1試合当たりの得点力が0.79→1.33と大幅にアップし、失点は1.48→1.24と減少している。この大幅な得点力アップを象徴する試合が、第26節の横浜FC戦である。
私はこの試合をここまでのベストマッチとして読者諸兄と振り返りたい。
この試合は4対1と鳥栖の完勝と言えるゲームだったが、得点も失点も今季の特徴を現している内容だった。
開始早々4分にFKから城に先制点を奪われた。立ち上がりの先制パンチでも目が覚めず、15分過ぎまでは横浜FCのFWへのフィードボールに振り回されていた。ボールの出所を抑えることが出来ず後追い状態が続き、全体的に間延びしてしまっていた。この状態から脱したのが、今季の鳥栖が掲げる“前線からの早いプレッシャーと奪ったボールを早く前線に渡す”プレーである。20分を過ぎるあたりから中盤でのプレスが効き始め相手のパスをインターセプトするシーンが増え始めた。横浜FCのFWは孤立し始め、徐々にDFラインを押し上げることができポゼッションは鳥栖のものとなって行った。
32分には左サイドを駆け上がったDF高地からのセンタリングを新居がヘディングでゴール前に流すと、鈴木が絶妙のタイミングで飛び込んで同点弾となるシュートを右足で決めた。
これ以降は完全に鳥栖のペースとなり、この日スタジアムに訪れた11,132人のサポータは完全に酔いしれたことだろう。後半開始2分には、右CKのチャンスを宮原の右足から鈴木のヘディングで逆転した。このCKを得たのも新居が高い位置で相手ボールを奪い、宮原を経由してMF高橋がドリブルシュートを放った結果で生まれたものだった。後半15分には、中央から展開されたボールをDF高地が高い位置からセンタリング。これを新居がダイビングヘッドで決めて突き放した。31分には宮原と高橋の2度のパス交換で、高橋が左足で勝利を確定付けた4点目のゴールを決めた。この試合は高橋の通算50試合目の出場となるメモリアルゲームでもあり、忘れられない試合となったに違いない。
得点には至らなかったが、前半24分には右サイドDFの奈良崎が積極的に仕掛けてドリブルシュートを放つなど左右サイド攻撃が随所に見られた。
攻撃がバランスよく機能すると守備も安定してくる。後半途中からは横浜FCが3バックにし、長身のDFトゥイードを前線に上げてパワープレーを試みたが、シュートを1本も許さずこのまま押し切ってしまった。
前線からプレッシャーをかけて相手を自陣内に押し込んでしまいポゼッションしてしまう…今季の鳥栖が狙っている試合運びだった。日中の熱さが残るナイトゲームで、得点も失点も今季の鳥栖らしさを見せてくれた第3クール終了までのベストマッチだったと筆者は考えている。
◆この試合で光っていた選手
・高地系治
・小井手翔太
同点となる1点目と勝利を決定付けた3点目のセンタリングを上げた両サイドDF
鳥栖の得意とする攻撃パターンをこの試合で見せてくれた。
Reported by サカクラゲン