ザスパ草津ザスパ草津


今季ベストマッチ

ザスパ草津
公式記録

草津 1 - 0 徳島
9月4日(日) 2005 J2リーグ戦 第30節
(19:05/群馬陸/5,212人)
 得点者:'33 御給匠(草津)


ライバル徳島が相手で意地でも負けられない強い気持ちがあった



 草津のベストマッチを選ぶのは、なかなか難しいことだ。ベストマッチと聞かれて、即座に浮かび上がってくるゲームは少ない。なにしろ、5勝しか上げていないのだから。

現在、5勝6分22敗。まず、引き分けと負けゲームを振り返ってみたが、ベストマッチにふさわしい展開だったゲームは見つからない。そうなると、やはり5つの勝ちゲームの中から決めることになる。抜き出た試合がない以上、草津のベストゲーム決定は消去法で考えざるをえない。

 草津の勝利は、初勝利を上げた5節・徳島戦(2−0)、16節・鳥栖戦(1−0)、PKで決まった18節・湘南戦(1−0)、退場者を出しながらも起死回生の勝利を奪った23節・鳥栖戦(1−0)、そして30節・徳島戦(1−0)の5ゲーム。死闘と呼べるような試合はなかった。内容的にも勝ったとハッキリ言うことができるのが徳島戦の2試合。どちらかを選ぶとすれば、スコア以上の完勝だった30節・徳島戦をベストゲームに上げるのが妥当なところだろう。

 この試合、草津は意外な選手起用で挑んだ。フォーメーションは4−4−2のダイヤモンド。普段は左サイドでの起用が多い、左利きのMF高須を中盤の右に置いた。そして、左サイドには右利きの佐田。このゲームでは、手塚監督の意表をついた采配が功を奏した。高須はキレのあるドリブルで徳島の守備陣を翻弄、右サイドから積極的に中央に切り込み勝負をかけた。ゴールは、高須のドリブルから生まれた。中央に持ち込んだ高須を止めようと、徳島の守備陣が集まる。高須はシュートを断念すると、左サイドを上がってきていたチカへパス。チカがダイレクトでゴール前に上げたクロスにFW御給が豪快に頭で合わせた。

徳島のシュート数5本に対し、草津のシュートは今季最多の19本。決定機は10回を超えた。草津のレフティー・高須とチカの2人の活躍が徳島を粉砕したゲームだった。今季同時にJ2に参入したライバル・徳島が相手だったため、選手たちには意地でも負けられないという強い気持ちがあったのも事実だ。それが結果につながった。

 第3クールまでの草津の戦いには正直、不満がある。それは、サポーターにしても同じだろう。勝敗以前に選手の戦う気持ちが前面に出てきていない気がする。最下位のチームなのだから、もう少しガムシャラに戦ってもいいと思う。第4クールでは、だれもが文句なしにベストマッチといえる好ゲーム、そして心に残るゲームを1試合でも多く見せてくれることを願っている。

Reported by 伊藤寿学