水戸ホーリーホック
J2第4クール突入特別企画ページへ
今季ここまでのベストマッチ
ベスト布陣
MVP
第4クール展望
第4クール展望 こう戦う!
守るだけでなく攻めて点をとるチームになる
第3クールを終了して、5勝6分22敗の勝点21。3月5日の開幕戦以降、一度も浮上することなく最下位に沈む草津。チームの特徴である素早いプレスからのスピードに乗った攻撃は息を潜め、あまりにもあっけない敗戦が続く。
開幕前にクラブが掲げた目標は「9位」。現在(第3クール終了時)の9位は、湘南で勝点39。草津との勝点差は現時点で18。9位のチームも第4クールでもちろん上積みがあるので、草津は残り11ゲームで全勝ないし10勝しない限り、9位という目標は見えてこないだろう。
9位という順位の達成が難しくなっている今、当面の目標は「最下位脱出」ということになる。しかしながら、チーム全体で目標を掲げ、それに向かって進むといったハッキリとしたスタンスが見えてこない。現に、9位という目標や最下位脱出といった声を耳にすることは少ない。他クラブがJ1昇格という明確な目標を持ってゲームに挑んでいるのに対して、草津は目標への意識が薄い。そのモチベーションの差も、チームが低迷する原因の一つだろう。
「他クラブとの力の差はそれほど感じない」。草津の多くの選手が感じていることだ。戦力的に見ても、決して著しく劣っているわけではない。しかし、ここまで勝点差がついてしまっているのは、チームの成熟度、そして経験の違いだろう。草津は今季、手塚監督が就任。「2点取られても、3点取り返す攻撃サッカー」を目指したが、第1クールの度重なる大敗で方向転換を強いられた。システムも開幕当時の4−2−3−1から4−4−2、そして3−5−2と、試行錯誤を繰り返した。失点は、第1クール25点、第2クール19点、第3クール16点と、クールが進むごとに確実に抑えられてきている。しかし、得点力は7点、9点、4点と深刻な状況。2点以上を上げたゲームが第1クールの2試合だけでは、寂し過ぎる。いままで草津の攻撃は、選手のアイデアに任されてきたが、結果が出ない以上、なんらかの策を打つことも考えなければならない。守備から攻撃にどのように展開するかが、第4クールの課題となる。
攻撃陣は、シーズンを通じて出場している選手が他のクラブに比べて極端に少ない。出場時間が2000分を超えている選手は、31試合出場の鳥居塚と、25試合出場の山口のみ(DFは30試合の籾谷と24試合の小川)。FW、サイドハーフは、毎試合ごとに入れ代わっている状態だ。シーズンの4分の3を終えてもなお、指揮官の苦悩は続いている。特にFWは、柱となる選手の出現が待たれる。手塚監督は32節・仙台戦後の会見で「第4クールは、システム、メンバーをある程度、固定して戦いたい」と話していたが、連係面の強化を考慮したものと考えられる。
守備面では、第1クール終盤にセレッソ大阪から齋藤を補強し安定感が増した。また、第3クールからチカが復帰したことで高さが加わり、福岡、山形、甲府といった上位クラブ相手に互角の戦いを演じられるようになった。しかし、勝負所で失点を許してしまうケースが依然として多く、決して安心はできない。一方で、第4クールは守備陣のゴールも期待したい。今季、守備陣の得点は籾谷の1ゴール。苦手のセットプレーから、DFらがゴールを奪えれば、ゲーム展開は大きく変わってくる。
そして、草津の最大の弱点は、ピッチ上のリーダーの不在だ。これまで、逆転勝ちした試合は1試合もない。先に失点を許すと、どうしてもチームの雰囲気が落ちる。そんなときに大声を張り上げて、チームを鼓舞する選手が必要だ。
33節では11位・横浜FC戦との下位直接対決に敗れ、勝点差が12に広がった。試合後、MF氏家は「もう第4クールなのに、パスの出し手と受け手の間で、そのパスに込められたメッセージが伝わっていない。その意識の違いの積み重ねが大きな差になっていく。また、小さなミスが多過ぎる。だれかが口うるさく言っていかないと、いつまで経っても変わらない。ミスしても何も言われないという今の雰囲気から変えていかないと。せっかく、こんなに多くのサポーターがいるのに、もったいないよ。第4クール、選手は自分たちのサッカー人生を賭けるつもりでやらないといけないと思う」と、厳しい表情で話した。
草津の選手たちは、自分たちが何のためにJに上がってきたかを、もう一度考える必要がある。草津の選手のほとんどはJクラブを解雇され、草津にきた。選手にとって、Jの舞台はリベンジの場でもあるはず。第4クールこそは、選手の意地を見せてほしい。
Reported by 伊藤寿学
J2第4クール突入特別企画ページへ