湘南ベルマーレ
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第4クール展望
第4クール展望 こう戦う!
強くて安定した守備と豊富な選手層を活かせるかが鍵
甲府が2位、3位争いが出来る理由はその得点力。高いポゼッション能力と得点力のあるFWの組み合わせは、大きな他のチームにとって脅威だ。得点ランキング1位のバレー(16点)と3位の長谷川(12点)の存在は非常に大きい。しかし、9月4日(第30節)の札幌戦でバレーは負傷退場(全治1ヶ月)してしまい、甲府が昇格レースから後退すると思われた。しかし、甲府には強みがあった。バレーのケガが第1クールなら、痛手は相当大きかった。だが、第1クールに先発の地位を確保していなかった選手やベンチ外の選手の成長が穴を埋めている。長谷川、石原、水越、井上、奈須、須藤、秋本ら多くの名前を挙げることができる。得点ランキング3位の長谷川は、Jリーグのビデオだけでなくヨーロッパサッカーの得点シーンを、コーチと徹底的に研究してシュート感覚に磨きをかけた。また、バレーのポジションに入った須藤は2試合目にはコンビネーションも良くなり、ゴールも決めている。バレーとは違う泥臭いスタイルであるが、第3クールから採用した4−3−3のトップとしての仕事をこなすことが出来る可能性は高い。このように選手層に厚さを積み上げてきたことが甲府の強みだ。サテライトリーグには参加していないが、練習後や試合の日にベンチ外の選手を新加入の安間コーチ(前・Honda FC監督)が「速いパス回しに選手が戸惑わないように」と、トレーニングしてきた。「安間塾」とも呼ばれるベンチ外選手のトレーニングが、大木監督のパスサッカーとフィットしていることもチームの底上げに大きく貢献している。 甲府の課題は守備力。チームの総得点が首位の京都に次ぐ2位だが、失点はリーグ4番目の多さ(第33節終了時点)。また、終了間際に失点して勝ち点3を逃がすことも少なくない。第32節の水戸戦も2−0とリードしながら80分台に2失点で勝ち点3を逃がしている。この理由をGKとDFラインの4人だけに背負わせることはできないが、責任は小さくない。「1対1で確実に守る」ということに対する強さが足りないのだ。これを選手のレベルの問題と切って捨てるのは簡単だが、特にCBの2枚には絶対的な強さが欲しい。現在、CBが出来る津田、池端、アレックス・オリベイラの3人がケガで戦列を離れており、台所事情は苦しい。ただ、ここに来てアライールの復帰といういいニュースもある。腰に不安があるのだが、第31節の徳島戦から先発でCBに入り安定感と強さを発揮した。両サイドバックの井上と杉山が攻撃参加をするために、CBは守備のためにマークの受け渡しやカバーなどでリーダーシップをとることも求められる。だが、失点のシーンではGK、DFラインからの指示が十分に出ていないと感じる。そのため、クロスやセンタリングを入れる選手に対するマークが甘くなる。失点シーンではノーマークの時も少なくない。 また、佐藤、鶴田、松下、阿部と4人のGKを先発で使ってきたところを見ても、守備の要に絶対的な選手がいないことが明らか。神戸から復帰した阿部が現在のレギュラーポジションを確保しているが、第4クールは阿部がリーダーシップを取ってディフェンスラインに指示を出し、強くて安定した守備を期待したい。また、バレーの負傷は思ったほどではないので、早い時期の復帰も期待できる。そして、大木監督の采配がこの厚い選手層をどう使いこなすのかという点にも注目して見守って行きたい。昨年は終盤にケガ人が多数出てフェードアウトしてしまったが、今季は正念場を戦い抜く。
Reported by 松尾潤
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