横浜FC横浜FC


第4クール展望 こう戦う!

若手選手の奮起が来季へつながる戦いを見せることにつながる



 7勝12分14敗、順位11位。この数字に満足している関係者、サポーターは誰ひとりとしていないはずだ。昨年まで指揮を執ったリトバルスキー監督に代わり、ユース世代の育成に定評があった足達監督が就任した今季。足達監督は就任会見で「今季は5位以内を目指す」と数字的な目標を具体的に示した。

しかしながら、第6節から15試合も勝利から遠のくなど、シーズン中の長い低迷期に苛立ちを覚えたサポーターも多い。様々な要因が考えられるが、一番の理由として挙げられるのがチーム戦術よりも個々の勝利に対する意識の低さが考えられる。このネガティブ要素を分析する前に昨年までと大きく違う状況を紹介したい。それがけが人の少なさ。レギュラーポジションを確保する寸前で離脱した岩倉のような存在もいるが、それでも練習グラウンドで別メニュー調整を行う者は昨年よりも格段に少ない。個々の能力を見ても、他のJ2チームに劣る選手が多いとは思えない。では勝てない原因は…と考えた時にチーム全体で目指す方向性が違っているとか、戦術の浸透度が低いとも思えない。では一体何が原因なのだろうか?

面白いデーターがある。今季の開始15分までの失点は12。総失点48のうち実に4分の1を開始15分までに献上しているのだ。ちなみにこの時間帯別失点(開始15分まで)のJ2リーグの12チームの平均は5.15。横浜FCの数字がどれだけ異常かが分かる。もちろん、この時間帯の失点が多いから勝てないというのは短絡的だが、今季試合後の監督、選手のインタビューで嫌というほど聞かされたのが「試合中の集中力がない」というコメント。練習グラウンドでは素晴らしいプレーを見せてくれる選手が、試合に入るととんでもないミスをするシーンが今年は頻出している。シーズン中に勝てない時期が続いたことから、選手が“負の連鎖”に陥ってしまうことも多々あった。それだけにマインド的な問題を解消できれば、第4クールで一気に上位チームを飲み込む勢いが出てくると、希望的に考えることも出来る。

シーズン途中の実質的なオーナー変更以来、三浦知、山口、浮氣らの獲得でJ2のみならず日本サッカー全体の注目を集めた横浜FC。ホームゲームのみならずアウェイゲームでも爆発的な観客動員を見せている。注目が集まっているこの環境を若手選手は“利用”し、逞しいサッカーを見せて欲しい。ベテラン選手の活躍はもちろんだが、これまでチームに所属していた若手選手の奮起こそが第4クールで来季へつながる戦いを見せることにつながるはず。もう試合後に「勝てない相手ではなかったのですけど、精神面での紙一重の差で負けてしまいました」的なコメントは聞きたくない。第4クールでの“変身”を切に願う。

Reported by エルゴラッソ編集部