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ワイタケレ・ユナイテッドのサポーターインタビュー!

 ワイタケレ・ユナイテッドのサポーターたちは大きく分けて2つの種類に分けられる。一つはゲームを観戦するためにグランドへ足を運ぶサポーター。そしてもう一つはゲームやクラブの運営をボランティアとして影で支えるサポーターである。クラブ発足後、まだそんなに年を重ねていないため、両者とも手探り状態である。今回はゲームを観戦し、応援するサポーターの一人であるディターさんにインタビューをした。ディターさんは世界的に有名な黒い森がある場所、ドイツのシュバルツバルト出身。そんなこともあってかワイタケレの中でもことさら自然が多く残してあるエリアに住んでいる。彼にインタビューをお願いしたのには訳がある。先日行われたニュージーランドのサッカーリーグの開幕戦の際、グランドに観戦に来たサポーターの中で最もサッカーのサポーターらしい格好をしており、かつ最もサッカーのサポーターらしい応援をしていたからである。このように書くと、何か特別な感じを想像される方もいるかもしれないが、そうではない。チームの旗を持って会場に来て、ワイタケレが攻撃に入るとフォーンを鳴らし声援をかける。世界中どこでも良く見るスタンダードな姿であったのだが・・・。

 
「ドイツに住んでいたときからサッカーは大好きでした。自分でも少しプレーしましたし、私の地元のチームはVFB Statgartでしたので、そこのサポーターでもありました。それでこの国に移民をしてきて、最初の数年は忙しくてサッカーどころじゃなかったんですが、息子が大きくなってきて、今住んでいる地元のクラブLyn AvonClub(ワイタケレ・ユナイテッドの12あるチームの1つ)に入れたことがキッカケで再び私もサッカーと接する機会を得たのです」


Q:先日のゲームのときには親子でワイタケレ・ユナイテッドの旗をお持ちでしたよね?ただ、私の記憶では、他のサポーターは誰も持っていなかったと思うのですが?

「あの旗ですか。持っているのは私たち親子だけですよ、何しろあれは私の妻のハンドメイドですから。クラブにはまだオフィシャルグッヅとしての旗はないんです。だからこれまで私もフォーンを鳴らして応援するだけでした。ただ、4月に行われたオセアニア・チャンピオンズリーグの決勝戦のときに、ワイタケレ・ユナイテッドにとっては晴れの舞台なのに、フォーンだけでは寂しいと思ったんです。対戦相手はフィージーのチームだったのですが、ニュージーランドで行われるホームでの試合にも関わらず、アウェイのような環境になりかねなかったんですよ」


Q:ホームなのにアウェイの状況と言いますと?
「ニュージーランドというのは多くの移民の人たちがいます。フィージー、サモア、トンガなど南太平洋の島からもたくさん来て住んでいます。ですから当然フィージーの人も多く、その人たちがスタジアムに応援に駆けつけるので。一方、ニュージーランドの中でもまだまだラグビー人気に押され気味のサッカーですから、サポーターの数があまり多くないという事実もあるんです。結局その試合でもニュージーランドに住むフィージーサポーターの方が、ワイタケレサポーターよりも多くなってしまいましたね」

Q:それを予測して旗を作って持っていたんですね。
「その通りです。グランドの選手に、ワイタケレのサポーターはちゃんとここにいるぞ、と見られるようにしたかったんです」

Q:ニュージーランドリーグ開幕戦の時も同じように旗とフォーンで応援されていましたよね。ただ、まだ周りのサポーターたちが着いてきていなかった気がするのですが。
「チームができて間もないこともありますし、サッカー自体が発展途中ですから仕方がないかもしれません。ただ私がフォーンを使って応援するようになってからは、同じように試合にフォーンを持ってくる人も増えてきました。今シーズンは開放的なグランドですが、来期からはスタジアムの改装工事が終わり選手にとってもサポーターにとっても気分が変わってくると思います。そうなると掛け声なんかもできてくると期待しています」

Q:あなたにとってワイタケレ・ユナイテッドとはどのような存在でしょうか?
「ドイツの出身ですから、私は生まれたときからサッカーがある環境で育ちました。ですから私の人生の中でサッカーというのは生活の一部のような感覚があります。今は観て楽しむこと、そして子供が育っていく中で、いろいろなものを吸収できる場であると思っています。そういった意味で考えますと、ワイタケレ・ユナイテッドは非常に子供たちを大切にするチームです。学校が休みになればすぐに子供用のサッカークリニックが開催されます。これはニュージーランドのサッカーの将来を考えると大変意義のあることだと感じています。現在は、どうしてもラグビーに人気を奪われていますから、今後更にサッカーの人気が定着するためにも、子供の心を引きつけることは一つのアイディアだと思います」

Q:クラブ・ワールドカップに出場するチームに期待することは?
「できれば、カップを獲って欲しいという希望はもちろんありますよ。ただ、それはまだ先の話のような気がします。今回はニュージーランド、そしてオセアニアの代表として、プライドを持って戦ってきて欲しいと思っています」

Reported by 入谷茂樹


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