月間MIP
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J1 4月度 J'sGOAL月間MIP(5月2日発表)
![]() ズラタン選手(大宮) 4月6日のJ1リーグ第5節・F東京戦でフリーキックに合わせ虎の子の決勝点をもぎ取ると、続くヤマザキナビスコカップ第4節・甲府戦でも途中出場ながらコーナーキックにヘディングで合わせて一矢報いるゴールを挙げた。長居に乗り込んだJ1リーグ第6節・C大阪戦では、1人少ない状況で押し込まれる中、前線で身体を張り続け、ロングボールを渡部大輔がねばった落としをペナルティエリア内で受けると、見事な右足のコントロールタッチでDFを外し、左足ボレーを叩き込む。シュートへの反応に定評のあるキム ジンヒョンが一歩も動けず、天を仰ぐしかなかったスーパーゴールだった。 さらにホームで迎えた「さいたまダービー」(第7節・浦和戦)では、前半終了間際に浦和の一瞬の隙を突き、渡邉大剛の低く速いクロスに右足で合わせる決勝弾。そして圧巻は4月26日、日立台(第8節・柏戦)。自身のゴールこそなかったが、4得点すべてにからみ、4−0の大勝の立役者となったのだ。 |
DFに当たられてもビクともしない強靭な身体で前線に張り、驚異的なキープ力で味方の上がりを促す。一方でスピードにもあふれ、スペースに走り込む迫力は完全にJ規格を超えている。かつてズラタンは「自分はストライカーというよりもチャンスメーカー」と語っていたが、C大阪戦のゴールで見せたようにフィニッシャーとしての技術と決定力も併せ持つ。 しかも守備にも献身的で、前線からの激しいチェイスも厭わない。大柄なのにそのスピードがまた速く、しばしば相手DFを慌てさせている。高いディフェンスラインを保ったコンパクトな守備が大宮の生命線だが、彼のファーストディフェンダーとしての貢献が、現在のリーグ最少失点を支えている。 今のJ1で“相手DFが一番恐れる男”と言っても過言ではないが、素顔は気さくで、いつもニコニコと笑顔を絶やさない。練習場にも自転車で通う庶民派だが、その巨体で車輪の小さい折りたたみ式自転車をこぐ姿は、どこかコミカルでさえある。ぜひ活躍を続け、やべっちFCで「次も勝つズラ」と言わされ続けてほしいものだ。 Reported by 芥川和久 |
J2 4月度 J'sGOAL月間MIP(5月2日発表)
![]() 金山隼樹選手(長崎) 金山は1988年島根県生まれ。6歳でサッカーを始め、中学卒業後にサンフレッチェ広島ユースの門を叩いている。立命館大学を経て2011年にセレクションで長崎に加入した。昨季のJFLでの出場試合は最終節のわずか1試合。付け加えて言うならば、それはJFL優勝が決まった後の大きくメンバーを入れ替えた「花試合」だった。 そんな金山が今季、チャンスを掴んだのは守護神の岩丸史也の不調と昨季正GKを務めていた原田欽庸のケガというチームの緊急事態からだった。金山はJのピッチを踏んでからまだ8試合しか経っていない(4月末時点)。そんな彼が月間MIPを受賞するというのだから、長崎のサポーターならずとも驚かずにはいられない。人生とはわからないものだ。 だが、金山はこう言う。「僕はこれまでも控えの時期が長かった。ユースのときも大学のときも。だから待つのには慣れています。ただ、いつでも試合に出られるように準備だけはしてきました」。 金山は15歳で広島ユースに加入するも「周りのレベルが全くと言っていいほど違っていました。コーチからは『コツコツ頑張っていこう』と言われ、自分は下からのスタートでした」と当時を振り返る。とにかく自分が出場するイメージを持って待ち続けた。大学に入ってもそれは同じだった。重ねた月日は間違いなく金山のメンタルを培った。 長崎の4月の成績は4勝1分で勝点13。4月だけでいえば22クラブ中最高だ。得点7に対して失点はわずか2。 |
もちろんGKだけが守備をしているわけではないが、金山は緊急事態でのスクランブル発進によく応えたと言えるだろう。 月間MIP受賞の感想を訊ねると「うれしいけど、自分だけの力でいただいた賞ではないです。みんなに支えられてもらったからこそ。本当にチームのみんなに感謝しています。今のチームの勢いは、みんなが常に100%の力を出してプレーしているからです」と何度もチームメイトへの感謝を口にしていた。 「初めて試合に出すとき、緊張していないか心配で様子を見ていたんだけど、どうも緊張していないように見えましたね」と高木琢也監督が言うほど、金山のプレーはとにかく落ち着いている。その点を問うと「本当は緊張していました(笑)。だけどゲームキャプテンのグチさん(山口貴弘)がいつも『失敗してもフォローするから思い切ってやれ』と言ってくれるし、ユキさん(佐藤由紀彦)も『楽しめ』と気持ちを楽にしてくれる。本当に助けられていますね」と頼れるベテランの名前を挙げる。 また、思い切った飛び出しでハイボールをパンチングするシーンも4月は何度か見られたが「GKが直接出て取るのが一番安全だから、出られるときは出ます。それに富山戦前までチームが2連敗していたので、勢いをつけるためにも思い切ったプレーをしなくちゃいけないと考えていました」と言ってのけるほど肝が据わっている。そして何より金山が得意とするのは鋭いキック。味方選手が相手陣の深い位置で前を向いてプレーできるようなパスを送ることができる。 新守護神の誕生に高木監督は「まだ神様じゃないけどね」と笑うが、おそらく誰よりも金山の出来に満足しているだろう。金山は「先発するようになってからは1週間のリズムが変わった。ようやく練習のサイクルにも慣れてきた」と言う。本当の守護神への道はまだまだこれからだ。 Reported by 植木修平 |
MIP=Most Impressive Player
J's GOAL編集部にて、月間で最も活躍した選手をMIPとして選出しています。
そしてStats Stadiumポイントを元に、J1・J2共にベスト11を2006年10月より掲載しています。


