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【開幕直前!36クラブ別戦力分析レポート:新潟】鈴木体制4年目となり、今までにない変化を遂げるチーム。「3C」を掲げタイトル獲得を目指す。 [ J's GOAL ](09.03.02)

【今季のみどころ】----------
 4シーズン目に入る鈴木体制。今季は今までにない変化が見られる可能性が高い。昨季までの3シーズンは4-4-2のシステムを貫いてきた。今季は4-3-3をキャンプ終盤から試し始めた。新システムはオプションの1つというよりも、主戦法に進化しそうだ。

 それが可能になったのはFW陣のコマが増えたため。アレッサンドロ、河原が移籍したものの、横浜FMから大島秀夫、大宮からぺドロ・ジュニオール、横浜FCからチョ・ヨンチョルと即戦力FWが加入した。そしてエースの矢野貴章が健在。それぞれ違った持ち味があり、各自の長所を結集する最も効果的な方法が3トップの採用だった。昨季の新潟は得点力不足に泣いた。それを解消のするために行った補強がそのまま新システム採用をうながすきっかけになった。

 新システムへの取り組みはFWだけでなく、ほかのポジション争いも刺激している。今までより1枚少なくなる中盤は激戦区。特に中盤の底は本間勲、千葉和彦に新人の三門雄大らも加えての争い。今まで以上に攻守の両方での安定感を求められるようになった。その緊張感がチーム全体の戦うムード作りにもつながっている。昨季まで不動の右サイドバックだった内田潤が、練習試合では中盤でプレー、左サイドバックの松尾直人が右に回るなどなど、チーム力アップのために複数のポジションをこなすとも明確に要求されるようになった。

 今季のチームスローガンは「3C」。Cはチェンジ、チャレンジ、コミュニケーション。キャンプではスローガン通りに新システムへのチェンジを意識し、選手個々がチャレンジを続け、新加入選手を9人迎えたこともありコミュニケーションの場を意識して作ってきた。今季のチーム始動時、田村貢・新社長が掲げた目標は「タイトル獲得」。本気で目標達成を目指すことで、チームスローガンに沿った戦いが実現する。

 昨季は最終節まで残留争いを行っての13位と屈辱のシーズンだった。それをいい経験と表現できるかどうかは今季の結果次第。J1昇格6年目の今季、結果と戦いの内容の両方が重視される。今後のクラブの行方に大きな影響を及ぼすシーズンになる。

【注目の新戦力】----------
●FW 16 大島秀夫
 横浜FMから移籍。安定したポストプレーで前線の起点になる。昨季、J1最少の32得点の新潟にとって決定力アップは最重要課題。大島の加入は課題克服の大きなプラス材料として期待されている。4-3-3の布陣になれば3トップの中央に入り、前線でタメを作る。クロスに対しても的確な反応でフィニッシュに持っていくなど、今までの新潟にいなかったタイプ。大島が軸になることで中盤の飛び出しなど攻撃のバリエーションも増える。鈴木監督とは山形時代の師弟関係。新加入とはいえ、指揮官の戦術を理解していることも大きい。

 ★大島秀夫選手を前クラブJ's GOAL担当ライターがご紹介!≫[ ニューカマー・レコメンド ]

●FW 20 チョ・ヨンチョル
 横浜FCから獲得したアジア枠選手で、U-19、U-23韓国代表。荒削りだが、スピードのあるドリブル突破が最大の魅力。キャンプ中はペドロ・ジュニオールとの併用で3トップの左に入ることが多かった。細身の割には当たりも強く、バイタルエリアから強引に仕掛ける積極性も売りの一つだ。課題はシュートの精度。中盤とのコンビネーションの中でさまざまな状況に対応しながらシュート力を磨けば、攻撃の核に成長する可能性は十分にある。

【開幕時の予想布陣】----------

GKは北野貴之が安定している。正GKになって4シーズン目。経験に裏打ちされた自信は的確なコーチングにも表れるようになった。昨季ベンチ登録がなかった黒河貴矢はセカンドGKから出場機会をうかがう。

最終ラインは千代反田充、永田充の両センターを中心に昨季のメンバーがベース。ただ、左サイドバックの松尾直人はキャンプ中盤までアキレス腱痛で別メニューだった。調整が遅れるようなら今季新加入のブラジル人選手、ジウトンが入る可能性もある。右サイドバックの内田潤は昨季終了後に手術した左ひじが順調に回復。システムが変わっても安定した守備力に不安はない。最終ライン全体の課題として、3トップになった場合にできる中盤のスペースを埋めるための守備ライン統率の正確さ、攻守の切り替えの速さが求められる。

4-3-3の布陣でカギを握るのは中盤の動き。底に入る選手は攻守の要になる。現時点では守備力と展開力を兼ね備える本間勲が適役。中盤の前列は松下年宏、マルシオ・リシャルデス。昨季の4-4-2の両翼はともに機動力があり、飛び出しも得意。特に松下は、中央に切れ込むプレーやトップと絡む回数が多くなれば、得点にかかわるシーンが増えそうだ。

3トップは中央に大島秀夫、左にペドロ・ジュニオール、右に矢野貴章。?永哲もキャンプで着実に力を伸ばしてきただけに、スタメンの一角に食い込んでもおかしくない。矢野は3トップを始めた当初、サイドの位置取りに苦しんだが徐々に克服。もともとタテのスピードがあるだけに、ポジショニングさえ的確なら大島とのコンビネーションは精度が高くなる。ペドロ・ジュニオールはドリブルから積極的なシュートが武器。ここも大島を起点にすることで持ち味が生きてくる。3トップがきっちりとしたコンビネーションを見せることで全体がスムーズに連動する。

以上

2009.2.25 Reported by 斎藤慎一郎

2008成績
リーグ戦J1 13位
ヤマザキナビスコカップグループリーグ敗退
天皇杯ベスト16
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