![]() ![]() | 2006年7月、新生日本代表と同時に立ち上がったU-21日本代表。08年北京五輪出場を目指すこのチームは反町康治監督の下、初陣となったアウェイで行われた中国戦を2-0と快勝で飾っている。来週25日、その中国を今度はホームで迎え撃つ。中国はすでに中国代表として選ばれた若手が複数名を連ね、現時点での力は日本より上と反町監督も認める存在。前回日本に負けを喫しているだけに、今回は必勝体制で来日することは必至だ。来年3月には始まる北京五輪予選に向け、年内に行われる強化試合はこの中国戦を含む日中韓3カ国の対抗戦および12月のアジア大会のみ。重要な強化試合のひとつであり、U-21日本代表にとっては初の国立競技場でのホームゲームとなる。その試合を前に指揮官の話を聞いた。 |
- Q:立ち上げ当初の選考の話から聞かせてください。オランダワールドユースの世代ですが、どの程度その戦いをベースとして選考されたのですか?
- 「Jリーグの監督をやっていたので、選手たちのJリーグでのイメージもあるっていうのがひとつ。それに、オランダワールドユースの時のイメージとは切っても切り離せないし、就任から三日後のメンバー発表だったため、選手を見切れてない部分もあったので、当時の戦いがベースとなっている。でも大学の試合なんかは監督就任前でも非公式に行っていたからその中で魅力的かつ刺激的な選手を呼んだつもりです。」
- Q:初戦後も、選手選考は続けられました。
- 「この世代はJリーグの試合に必ず90分出られる選手が揃っているわけじゃないのが問題なんですよね。だから90分出場していない選手でも集めて(合宿を行って)自分主導で見ることが大事ですし、サテライト、練習試合、大学にたくさん足を運ぶ必要もあり、パワーがいる作業であることは間違いないですよね。客観的に見るよりも主観的に見るほうが選手のパーソナリティも含めて見やすいですから、(9月、長居での合宿など1日だけの合宿もあったが)短くても呼ぶことには成果があったと思うし、今度の中国との国立競技場での対戦にも生かすことができると思います。」
- Q:メンバー選考の際、重要視していることはどういうことでしょう?
- 「年内は、中国・韓国との残り3試合と、アジア大会を通じて基盤つくる時期です。たくさんの選手を試してインプットすることが大切だと思います。今後、メンバーが変わることもあると思うけど、そのたびごとにチーム力を落とさずに選手を刺激することが大事だと思う。勝つことで得られることも、オシム監督が言うように負けから学ぶこともあると思うけれども、ベストパフォーマンスで戦うことが一番大事だと思う。」
- Q:今は選手を絞り込み戦術浸透などを図るよりも、多くにU−21代表を経験させることが大事だと?
- 「そういう段階だと考えています。毎回20人を呼ぶというのでなくて、長い目で日本サッカーを良くするというところから考えても、たとえば高校生を呼んで高校サッカーに還元する、そういうことも今後の日本のサッカーに関わってくると思う。ただ、もちろん呼ぶのは、見た上での良い選手です。」
- Q:例えば田中輝和選手(大宮)のようにJリーグで出場が全くない選手も招集しています。
- 「まず、全く見ていない選手を選考することはないです。もしかしたら現場で私が見られないことはあるかもしれない。でも今はテレビで見られますし、コーチも試合会場に行ってますから。そういう人の意見も頼りにしてやってきているつもりです。田中に関して言えば大宮で出ていないとしても、たとえば彼がJ2のチームにいったら試合に出ているかもしれないですよね?もちろん選手としてはそういう気持ち(J2に行って試合に出場しようという気持ち)を持っていること自体、野心があって良いということにはなるでしょう。だけど試合に出ている出ていないは、ひとつのものさしにはなりますが、出ている選手を全部呼ぶかというとそうではない。適材適所であったり、考え方がそのチームによってあったりするんだから。いろいろ踏まえながら選考もやっている。Jリーグとの兼ね合いもあるので、メンバーひとつ選ぶにも5、6時間かけてやっているんですよ。そこにはいろんな人間模様も詰まっているんです。」
- Q:話は変わりますが、U-21という世代の代表を率いることについて、この世代特有の難しさはありますか?
- 「ある意味大学生を集めるより楽です、(大半は)プロだから。プロ意識をもっていない選手というのは残念ながら…ということになりますから。でも、この世代はここでスポイルさせちゃうとその後が難しいという部分もありますから、非常にデリケートであることは間違いない。しかも試合に出ている選手と出てない選手には格差がある、例えばフィジカル的にもそうだし、精神的にもそう。だからそういうことを踏まえてきめ細やかに個人に対応していかないといけないと思う。」
- Q:かつて、平山相太が中学時代に九州トレセンで反町監督を呼び捨てにしたところ、監督は「良いねー、そういう雰囲気でいこう」と言っていたと聞きます。雰囲気づくりなど、考慮されることはあるのでしょうか?
- 「平山そんなこと言ったの?今でもそういう気持ちならありがたいけど。そういう性格はストライカーには向いてるよ(笑)。質問に答えると、代表監督っていうのは選手に近づいて色々な話をして良い方向にもってく必要もあって、クラブチームとは違う。人によって違うとは思うけどこの世代は、育成の範囲を出て試合を通じての成長に入っている、でも放っておけばいいってわけでもないでしょ?という難しさはありますね。」
- Q:さて、25日には初のホームゲーム中国戦が行われます。が、その直前に単独で行われる17、18日の合宿の位置づけについて教えてください。
- 「長期的な視野や試合対策など要素があります。でも、何で大宮を対戦相手に選んだか考えればいいと思う。大宮は、一番中国に(戦い方が)近いチームだからです。だからこちらからシミュレーションをしたいということと、トップチームを出してくれとお願いしました。」
- Q:アジア大会のメンバーなどもすでに発表されていますが、中国戦のメンバーはどのようになるのでしょうか?
- 「今は試行錯誤の途中です。ホームであり、経験に値する相手です。当然、現時点でのベストメンバーでということになります」
- Q:五輪に向け着々と強化する中国とホームでやることの意味は大きいですよね。
- 「中国はまず個が強いですよね。体格も大きくなってきて、一対一で仕掛けることはあるし、ディフェンスもアグレッシブで簡単にかわすことのできない頑丈な選手が多い。ほんとに小さい時から一緒に作ってきて昨年のワールドユースもグループリーグは全勝突破している。現段階では一枚も二枚も上です。だからこそ、真っ向から勝負をして課題得たいです。腰が引けた戦いはしない。」


インタビューに答える反町監督


10.25集え国立へ!色紙にメッセージを書いていただきました。
相当強い口調で言い切った反町監督。初のホームゲームを前に指揮官にも気合はみなぎり、プレッシャーはかかるようだ。今後長く、険しい五輪予選を戦う彼らはまだスタートしたばかり。歩き始めた彼らの戦いに注目したい。
インタビュアー:了戒美子
※更に詳しいインタビューを読みたい方は、当日試合会場で販売されるオフィシャルプログラムをご覧ください。
![]() ![]() | 10月25日の試合当日は、スペシャルプレゼントとして来場者の中から抽選で3名様に試合使用球をプレゼントします! 日中韓サッカー U-21代表交流戦 10/25(水)19:00 東京・国立競技場 U-21日本代表 vs U-21中国代表 チケット情報はこちら |

