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【4th MEDIA連動企画:長谷川健太監督(清水)インタビュー】チームを復活させたいという、選手たちの強い気持ちが作り上げた今のエスパルス(06.10.23)

どのクラブにも必ず立ちはだかる「世代交代」という壁。その壁を乗り越え、若手の台頭が著しい清水エスパルス。2005年からチーム再建を託されたのは、選手時代にはエースとして清水の顔ともいうべき存在だった長谷川健太監督で、昨シーズンはリーグ戦ではJ1残留争いもあったものの、元日の天皇杯準優勝を経て、今季は好調を維持している。オレンジ色のユニフォームに熱き思いを注ぐ生え抜きの指揮官に、就任からこれまでを語ってもらった。

★長谷川健太監督のインタビュー全編(動画)は4th MEDIAで公開されています。

Q:浜松大学の監督を経て、昨シーズンから清水エスパルスの監督に就任されました。現役時代から引退後のキャリアプランというのは考えていたのですか?
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「プランというのはそんなに考えていなかったのですが、指導者の道に進みたいという気持ちはありました。それであれば早い段階で現役に見切りをつけなければいけないのかなという思いもあって、どこでケジメをつけるかということは考えていました」
Q:清水エスパルスからのオファーは、すぐに承諾されたのでしょうか?
「オファーをいただいたのは、日本サッカー協会のS級コーチングライセンスを取って約1年後のことでした。はじめはヘッドコーチとしてのオファーでしたので、コーチとして勉強をして監督へのステップアップにもなるだろうと考えて受けました。古巣からのオファーでしたし、当然気持ち的には前向きな決断でした」
Q:ご自身もプレーされていたチームですし、引退後も清水のことは気になっていたと思います。監督に就任された時に、チーム状況をどの程度把握されていたのでしょうか?
「はじめはコーチとしてのオファーでしたので、チームの現状を自分なりに理解して監督をしっかりサポートするということを第一に考えていました。引退後に解説などの仕事もしていましたので、清水の試合も見ていました。戦い方やどんな選手がいるのかということはわかっていましたけど、選手の性格などまで把握していたかと言ったら、それほどはっきりと知っていたわけではないですね」
Q:コーチとしてのオファーから監督就任へ。「こんなサッカーで戦いたい」という理想があったと思うのですが?
「自分なりのサッカー観というのはもちろんありましたが、そう簡単にはいかないということもわかっていました。ただ、こういう段階を踏んでいけば、こういうふうになるだろうという目論見はありました。今の状況まで来るのに少し時間はかかりましたが、理想とするような奪った後の速い攻撃や、それが出来ないときにはきちっとつないでいく、そんなサッカーができるようになってきました。
最初からすべてを求めても、うまくいかないこともわかっていました。試合をこなしていくごとに、またいろんな選手が入ってくるごとに変わっていくものでもありますので、これからも常に追求していかなくてはと思っています」
Q:段階を追っていくということでしたが、まず最初に監督がチームの土台を作っていく中で選手にどんなことを要求しましたか?
「土台はまず守備の部分でした。失点が多いチームだったので、それではJリーグで戦っていけないと…。そこをどう改善していくかを考え、まずは守備の立て直しから始めました」
Q:3バックから4バックへ、その中で若手の選手も多く起用するようになりました。経験の浅い若手選手に監督が特に何か伝えていったことはありますか?
「ベテランが頑張っている中で、若手をどう融合していくべきかということは就任当時から考えていました。でも、なかなかそういう機会がない状況でもありました。
ただ、昨シーズンの開幕後、6節勝てなかった(2敗4分)。その状況では、何かを少しずつ変えていかなくてはならない。そこで、若手を起用するということになってきたわけです。『若手を使わざるを得ない』といった非常に厳しい状況の中で、若い選手が勇気をもって自信を持ってプレーしてくれました。そんな若い選手の勢いにチームがつられて、チーム全体に勢いが出て、一丸となって『エスパルスを復活させたい!』という気持ちになっていきました。ベテランと若手が一緒に練習をする中で、自然といろいろなことを学んでいってくれたので、若手にメンタル面などを何か直接指導したということは特にありません。『チームをなんとかしていこう!』という思いで、ベテランも若手もプレーしてくれたからこそ、今のエスパルスがあるのではないかなと思います」
Q:昨シーズンが終わった段階で手ごたえを感じていた部分は?
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「厳しい残留争いの中で、チームのまとまりはとても感じていました。試合ごとにチームの状況、試合の内容は非常によくなっていきましたし、内容に結果がついていくことによってチームが自信を持てるようになりました。そんな中で天皇杯を迎え、決勝まで行けたことは、さらにチームに大きな自信をもたらしてくれました」
Q:昨シーズンをいい形で終えての今シーズン、どんなことを意識づけて臨みましたか?
「昨シーズンの結果を見ても、勝点と得点というのは比例しています。ですので、順位を上げるため、勝点を取るためには得点を上げなくてはいけない。どう得点を上げるのかというところを、まずキャンプの中でアプローチしていきました。また失点もまだまだ多いので、得点をプラス10、失点をマイナス10という具体的な数値を掲げて、それを達成するためにはどうしなくてはいけないのかを伝えました。選手たちもそれをよく理解し、ここまで戦ってくれていると思います」
Q:26節を終了し、勝点48で4位。残り8試合となりましたが、目標に掲げていた勝点50・5位以内というのもクリアできそうですね。
「そんなに簡単ではないと思いますが、残り全部に勝つつもりで、1試合1試合こだわって勝点を積み上げていくだけです。運があれば、まだまだ優勝を狙える位置だと思いますし、ここ2〜3試合が分かれ目になってくるのではないかと思います」
Q:では、最後に皆さんにメッセージをお願いします。
「ここまでいい形で来ていると思いますので、残り8試合を皆さんと一緒に戦って、今シーズンを納得できるような形で終えたいと思います。ホームでの試合があと4試合ありますので、ぜひ熱い声援をよろしくお願いします。がんばります!」

以上

インタビュー・構成:小野響子(取材日:10月11日)