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【J2:第2節 草津 vs 徳島 レポート】ゲームの主役は「風」。上州名物「空っ風」が猛威をふるった試合は、スコアレスドロー(07.03.11)

3月11日(日) 2007 J2リーグ戦 第2節
草津 0 - 0 徳島 (13:03/群馬陸/2,634人)
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草津のホーム開幕戦は、大荒れの試合となってしまった。とは言っても、荒れたのはゲームではなく、天候だ。スタジアムは試合前から、群馬特有の「空っ風」が猛威をふるい、キックオフ直前にはピッチサイドのベンチボックスが風に煽られて傾くほど。この信じ難い猛風によって、ピッチ周辺のアドボードはすべて横に寝かせられた。こんな状況で試合を行うのは、両チームにとって「酷」以外の何ものでもなかった。

この日の草津は、インフルエンザで欠場した松下に代わり、ベテラン秋葉が先発。キャンプから取り組んできた4-4-2のシステムでゲームに挑んだ。一方の徳島は、ブラジル人MFダ・シルバが初先発。同じ陣形を敷く両チームによる好ゲームが展開されるはずだったが、想像を絶する「風」がすべての期待を吹き飛ばした。

ゲーム序盤は、風上の草津が「風」の力を利用して試合を進めた。だが、その後の草津は徳島の素早いプレスと、追い風に苦戦。「風上の前半の方がゲームを組み立てるのが難しかった」(櫻田)。中盤でパスをつなげることができずに、ゲームは次第に徳島のリズムへと移行していく。しかしながら、徳島も中盤でこそボールを奪うことはできてもゴール前まで運ぶことができない。上空を舞う強風が互いのパスを狂わせ、両チームともに決定機をほとんど演出することなく、前半が過ぎていった。

サイドが替わった後半になっても、風は一向に止む気配を見せない。両チームにとっての敵は相手チームではなく、明らかに「風」だった。「風下の前半は守って、風上の後半で点を取りに行きたかった。1点さえ取れればゲームを終わりにすることができた」と片岡。徳島は71分に、CKから立て続けに巡ってきたビッグチャンスを決め切れなかったことが悔やまれる。草津は終盤こそ意地を見せたが、ゴールへの道のりは遠かった。結局、両チームは最後まで、「風」を味方につけることが叶わなかった。

開幕戦で勝利を挙げ草津のホームに乗り込んできた徳島は、河野、西河らを中心としたDF陣が安定した守備を見せ、草津の攻撃陣にチャンスらしいチャンスを与えなかった。また、「セカンドボールの攻防が重要だと思っていた」というボランチ丹羽のプレッシングの速さには、目を見張るものがあった。今後、ダ・シルバと丹羽のダブルボランチの連携が増せば徳島のチーム力がさらに上がることは確実。最下位をさまよった、昨年の徳島からは完全に脱却したと見ていいだろう。

スコアレスドローにより今季初の勝点1を手にした草津は、劣悪なコンデションの中でも、長短のパスをつなぎ「形」を作ることができた。また、苦しい状況ながらも無失点で切り抜けたことはチームの自信につながるだろう。だが、本田が「徳島の方が決定機は多かったし、セットプレーからもチャンスを作られていた」と話すように、浮き彫りになった課題も多い。この日の草津にとっての収穫は「勝点1」でも「無失点」でもなく、「開幕2連敗」という最悪の事態を免れたことだ。「風による事故が起きなくて本当に良かった」という高田の言葉が、このゲームを的確に表現していた。


以上

2007.03.11 Reported by 伊藤寿学

次の対戦カード

第3節 水戸 vs 草津 3月17日(土)笠松 食べる 泊まる

第3節 徳島 vs 札幌 3月17日(土)鳴門大塚 食べる 泊まる

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