2005年10月15日 浦和vs柏戦。
浦和駒場スタジアムのピッチ上で起きてしまった、あの悪夢の瞬間から9ヶ月、過酷なリハビリを乗り越え2006年7月19日、再びピッチに戻った田中達也。
復帰後、18試合1184分間出場し4得点。オシム・ジャパンにも選出された彼は今、骨折の際に埋め込んだプレート除去手術を終えて、復帰に向け2度目となるリハビリを懸命にこなしている。
2007年のシーズンが開幕し2節を終えた3月13日。この日も他の選手と離れてリハビリメニューをこなした後、取材ルームに現れた彼は「リハビリについて」「怪我をしたからこそ思うこと」など『今』だからこそ感じる想いを語ってくれた。
★掲載分はインタビューのほんの一部です。田中達也選手のインタビュー全編(動画)は4th MEDIAで公開されています。
- Q:待望の復帰に向けてリハビリ中とのことですが、現在の状態は?
- 「昨年末の天皇杯出場を止めてプレート除去の手術をしました。今はそのリハビリの過程。ランニングもしようと思えば出来ますが、慎重に事を運んでいる段階です」
- Q:天皇杯を諦めてまで、手術に踏み切った理由は?
- 「もともと今年1月に手術をする予定だったのですが、今年の開幕にベストな状態にするには逆算して12月位にするほうがいいだろうと考えました」
- Q:前回のリハビリと今回のリハビリでは気分は違いますか?
- 「今は治りが遅れているのもあって、今回のほうが多少フラストレーションが溜まっています。前回ははじめから半年から10ヶ月くらいはかかると覚悟が出来ていたのですが、今回は開幕戦に間に合わせるという目標で手術をしていたので…」
- Q:浦和には、大きな怪我から復帰した選手もいらっしゃいますが、他の選手からアドバイスをもらうこともありますか?
- 「黒部さんとか福田(正博)さんも怪我をしたことがあったので、話を聞いたりしました。この間も福田さんと会って、そんな話しをして『しっかり直して…』と言われました。自分もそれを覚悟でやってきたので、中途半端に復帰はしたくないなと思っています」
- Q:怪我をする前と後ではサッカーに対する想いは変わりましたか?
- 「サッカーやりたいですね、最近は。普段はそんなふうには思わないんですけど、僕は…。普段は、やはり仕事なので正直つらいと思うこともたくさんあるんです。でも、今はサッカーやりたくてウズウズしてます」
- Q:田中達也選手が復帰したら、ワシントン選手との2トップを楽しみにしているサポーターも多いと思います。ワシントン選手の印象は?
- 「シュートが上手いですね。以前レッズにいたエメルソンはゴールする時に思いっきり打つ場面もあってそこも魅力だったけど、ワシさんはインサイドとかインフロントでゴールに上手に流します。ゴール前で冷静にというのは見ていて勉強になります」
- Q:ところで今年、浦和はACLに初挑戦中ですが、ACLに対する想いは?
- 「海外のチームと試合が出来る機会というのは、代表以外ではあまりない。チームとしてもレベルが上がるし、勝てば日本で行われる『FIFAクラブワールドカップ』にも出られる。そういう意味でもモチベーションになります」
- Q:『FIFAクラブワールドカップ』に出たら対戦してみたいチームや選手はいますか?
- 「チームということで言えばインテルとかミランとかとにかく『世界の強豪』と呼ばれるチームと対戦してみたいです。選手ではやっぱりロナウジーニョ。プレーを見ていても楽しいので」
- Q:FWとして対戦してみたいDFは?
- 「いや、そのレベルになると皆すごいと思うので、特に誰というのはないです」
- Q:話は変わりますが、田中選手は「浦和ライオンズ」という浦和の選手たちで作る野球チームにも入っているとか…。もともと野球がお好きだったのですか?
- 「いえ、もともとはそんなに興味がなかったんですけど、チームを作ってから逆に興味を持って新聞記事なんかを見るようになりました」
- Q:最近気になった話題は?
- 「松坂選手(ボストン・レッドソックス)の海外挑戦も刺激になりますけど、やっぱり森本稀哲選手(日本ハム・ファイターズ)の活躍がうれしかったですねぇ。帝京高校の先輩なので…」
- Q:同じプロスポーツ選手として、対談してみたい選手はいますか?
- 「ベテランの選手とお会いしてみたいですね。工藤公康選手(横浜ベイスターズ)とか…。20年以上も現役で活躍されているし、そういう方はどこかで絶対に節制をしてると思うんですよね。トレーニング法とか体のメンテナンス法とかを聞いてみたいです」
- Q:では、最後に田中選手の復帰を心待ちにしているサポーターの皆さんに、メッセージをお願いします
- 「今はリハビリ中ですが、焦らずしっかり直して、みなさんの前に立つ時には素晴らしいプレーをしようと思うので待っていてください」
以上
インタビュー・構成:岩沢慶明


