鳥栖 0 - 5 湘南 (13:03/鳥栖/3,760人)
得点者:'14 原竜太(湘南)、'18 加藤望(湘南)、'38 アジエル(湘南)、'79 石原直樹(湘南)、'81 坂本紘司(湘南)
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「良い攻撃は、良い守備から」と岸野監督(鳥栖)は常々我々に話してくれる。その考え方が、鳥栖の狙うサッカーの根底に流れていることは、昨季に証明してくれた。今節を迎えるにあたり、練習場でも同様のコメントを語ってくれた。その考えは、スタッフ・選手も同様であり、今節の指揮を預かることになった内藤コーチも同じだった。前節、アウェー仙台戦で5失点となっても鳥栖のサッカーは変わらない。湘南を迎えた今節も、鳥栖は狙うサッカーを心掛けていた。
鳥栖の狙うサッカーは、「前から守備をして、奪ったボールをつないで相手ゴールに迫る」もの。そのためには、失点をせずに先制点を挙げることが必須である。しかし、今節はそのどうしても欲しい先制点を奪われたうえに、追加点を許して取り返すことができなかった。
キックオフと同時に先制点を取りに全員が湘南ゴールに迫った。その気迫で3分にゴール前20mのFKを得た。キッカーは高橋。雨に濡れたスリッピーなピッチ状態を考えて、低いグラウンダーのボールを蹴った。僅かにゴールをそれはしたが、鳥栖の選手全員の想いが乗ったFKだった。しかし、鳥栖の前半の好機はこれだけ。前半に放ったシュート7本はスタンドを沸かすことは無かった。
10分を過ぎると湘南が主導権を握る。MFアジエルが縦横無尽にピッチを動き回ることで、鳥栖の守備を混乱させたことによる。ボールを持てば、左右の選手がパスコースを作り、ボールの出し所を作った。FWの原と石原は、鳥栖DFのマークをはずすべく裏だけでなく、左右に広がる動きも見せた。マークの受け渡しを身上とする鳥栖の守備は、湘南選手を捕まえることができずにラインを下げざるを得なくなった。と同時にボランチも守備に追われることが多くなり、中盤とFWの間にスペースができてそこを湘南に使われてしまった。
14分には、ロングスローからアジエルが後ろに流したボールに原が飛び込んで湘南が先制点。続く18分には、中央の原からボールを受けた加藤が走りこんで豪快にネットを揺らし、38分には、FKをアジエルがゴール正面から狙い済ませて追加点を挙げた。
後半に入って、鳥栖はリスクを冒して点を取りにいった。ボールをためることができる山口を中盤に配置し、左MFのレオナルドを高めに位置取りさせて3トップ気味にした。
やや功を奏して、湘南陣地でボールを回すことができたが、後半に放ったシュートは2本。これでは前半の失点を返すには数が足りない。
73分には、山口からのパスを受けたレオナルドが、GKと1対1になるシーンがあったが拒まれてしまった。
逆に湘南は、追加点を挙げて鳥栖を突き放した。
79分には、アジエルからボールを受けた石原が、スピードを生かしてゴール隅へ。81分には、石原からボールを受けた坂本が左足で鳥栖の息の根を止めた。
「90分間を通して、湘南のサッカーができた」と3得点に絡む活躍を見せた原が試合後に振り返ってくれ通り、この日の湘南は全員がよく動いてボールを支配し続けた。
鳥栖の狙うサッカーは、「前から守備をして、奪ったボールをつないで相手ゴールに迫る」もの。その、前からのプレスが甘く、湘南にサッカーをさせてしまっては、今の鳥栖には5点差を返すだけの力は無い。試合後に監督以下、スタッフ・選手が緊急会議を持った。3時間を越す内容に、チームの危機感が現れている。内容は明かされていないが、中二日に迫った次節京都戦で我々に見せてくれるに違いない。
「失点には必ず理由がある」数々の歴戦を戦ってきた某監督の言葉である。その理由は、緊急ミーティングで明確になったに違いない。我々は信じて応援し続けていこう。
以上
2007.04.22 Reported by サカクラゲン