毎年、活躍が期待される選手に白羽の矢が立つ「4th MEDIA」の会員向け会報誌[番組ガイド]3月号の表紙。2008年は中村憲剛選手(川崎F)にお願いすることになりました。つかの間のオフを終えて、日本代表合宿に向けて始動したばかりの1月中旬に、無冠に終わった昨シーズンを振り返り、今シーズンへの思いを語っていただきました。
★掲載分はインタビューのほんの一部です。中村選手の素顔が垣間見られるインタビュー全編(動画)は4th MEDIAで公開予定です。
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■悔しい思いを、次にぶつけてきたのがフロンターレというチームだから
- Q:今日は2008年の抱負を語っていただければと思うんですが、その前にまず2007年を振り返ってもらえますか。
- 「去年はACLがあって、リーグと平行して最初はうまくいっていた。今思えば、後半は疲労があったんですかね。ケガ人も増えたし、出場停止も出てきてメンバーがなかなか組めなくて、勝ち切れなった。それが2回くらい続いたんですよね。
まあ、非常に大変でしたけど充実していたと思います」 - Q:ここ一番で勝ち切れないという試合もあったんですが、そういう試合での教訓は?
- 「そうですね、やっぱり最初のチャンスで決め切ることですね。それは大事な試合だけじゃなくて、普段の試合も同じです。去年は先に点を取られて、結局倍以上の労力を使って同点に追いつくというのが多かった。本当に先に点を取るということが難しかったです。どこもフロンターレを研究してくるようになりましたしね。まあ、そういう中で最初の数少ないチャンスを決め切るというのが大事だと、去年は痛感しました」
- Q:フロンターレではタイトルを取れずに残念な結果だったんですが、日本代表でのプレーぶりについては?
- 「途中出場だったり、スタメンで出たりとかいろいろありましたけど、去年は1年間を通して代表として活動できたので、すごくいい経験も得られました。本当に悔しい思いもしましたし、充実してたと思います」
- Q:日本代表では13試合に出場して、残念ながら無得点。その理由の1つに、モンテネグロ戦(6/1@エコパ)で中村選手がミドルシュートを放ち、試合後にオシム監督がそれを叱責したという経緯も関係があるのかなと思っているんですが、どうでしょうか?
- 「それは別に関係ないというか、周りが必要以上に騒いだから…。自分の中では解決した問題なんですけどね。だから、いろいろ戸惑いはありましたね。そういうふうに結びつけられるのがシャクでした(笑)」
- Q:いまだに言って申し訳ありませんが、その後のJ1リーグ戦16節(06/20 広島戦)では、同じような距離の場面でパスを選択しているので、やはり関係があるのかなと…。
また、2006年は10得点だった中村選手が、2007年は4得点でしたが? - 「まあ、そんなものでしょう(笑)。2006年にオレもタニ(谷口)も取り過ぎてた。それでどこもマークしてくるようになった。ただ、得点数が落ちたことで、『あの2人はダメだ』と言われるのはすごくイヤでしたね。得点以外でも、うちとしては役割がありましたし、やり方もちょっと変えたところがありましたから。ボランチで4点取れれば普通じゃないかと思いますけどね。ただ、みなさんのイメージが06年の10得点と、ミドルシュートだったみたいですね」
- Q:ミドルシュートで言うと、33節の広島戦(11/24@等々力)ですごいゴールがありました。
- 「自分の場合はタイミングさえ合えば打てるんですが、なかなか打たせてもらえなくなっている。ミドルレンジでもしっかり人が付いてくるようになりましたからね」
- Q:昨季について語ってもらいましたが、そういうシーズンだったということを踏まえて、今季の抱負を。まずフロンターレとしては?
- 「去年はチームとしてもそうだしサポーターのみなさんにも非常に悔しい思いを何回もさせてしまったので、今年こそはタイトルを目指してみんなで一生懸命やっていきたいと思います。苦しい試合も勝ち切れないと上には行けないので、やっぱり去年の教訓を踏まえてやると思うし、関塚監督がそういう指導をすると思います。選手がそれに一生懸命食らいついていけば自ずといい結果は出るんじゃないかと思っています」
- Q:去年は12引き分けという数字が残っているんですが…
- 「多いんですよね。勝っていたのに残り5分で追いつかれて勝点3を落とすという試合がありました。もちろん逆に追いついたという試合も多々あるんですが…。試合の流れで見てみると、自分たちがシュートを外したり決定的なところで決め切れない中、相手に決められて…という試合がいくつかありました。2006年はそこで上手くできていましたから、もう一回意識のところは変えられるんじゃないかと思っています」
- Q:チームの意識を変えるというのもそうですが、今年はフッキ選手が帰ってきます。彼とプレーしたのは2005年の1年間だけでしたが、どんな印象をお持ちですか?
- 「来た時から非常にパワフルだったし、スピードもあったし、左足のシュートも、モノを持っていました。その後に他のチームに移ってレギュラーで出ることでいろいろ覚えたこともあるだろうし、日本サッカーに対してもいろいろ慣れてきたところもあると思う。それで去年のヴェルディでもしっかりと結果を残してきたし、そういう意味では非常に楽しみではあります」
- Q:パスの出し所が増えるというのは、中盤の選手としてはいい傾向になるんじゃないですか?
- 「そうですね。力のある選手が入ってくるのはいいことだと思いますが、バランスが大事になってくると思います。そこは選手も気にするところだとは思いますが、監督がやってくれるとは思っています。大丈夫だと思います」
- Q:前に3人すごい選手がいると、中村選手の役割としては、よりバランスを取るイメージが強くなるんですか?
- 「どうですかね。まだ監督とは話していないので、どうなるのかわからないです。ただ、前線にそれだけ脅威になる選手がいれば相手も引く。そうすれば、もうちょっと上がれる可能性もあるし、逆にバランスを取らなければならない可能性ってのも…。いろいろな事が考えられますよね」
- Q:今思い描いてみて、楽しみなシーズンだなという感じですか?
- 「そうですね。去年の悔しい思いを今年にぶつけたいというのは、多分ぼくだけじゃなくて選手全員が思っている事だと思います。そういう悔しい力を、次にぶつけてきたのがフロンターレというチームなので。がんばりたいなと、とにかく思います」
- Q:タイトルを取ると、またACLに…というご褒美が待っていますからね。
- 「そうですね。やっぱりタイトルを1つ取るだけで周りの見方も変わってくるし、自分たちも自信が出てくると思います。とにかく1つ取れば強いチームへの道が開けるんじゃないかと」
■日本代表として挑む勝負の年
- Q:では次に日本代表について。今年はW杯予選が始まる勝負の年ですが、個人的にはどういう目標をお持ちでしょうか?
- 「とにかく予選を突破するということ。そんな簡単じゃないと思いますし、しっかり準備してやれればと思います」
- Q:その中でどんな役割を果たせればと思っていますか?
- 「日本が勝てれば何でもいい。自分がやれることは何でもしたいと思います。多分みんなそういう気持ちでやると思います。そういう気持ちがないと予選というのは突破できない。自分は経験していないですが、『予選は別物』ということは周りの選手から聞いています」
- Q:楽しみですか?
- 「楽しみですが…楽しみという言葉を使ったらいけないような気もします。覚悟がいると思います」
- Q:日本代表でとクラブでと重なる部分もあると思うんですが、個人的な抱負というのは?
- 「大きなケガをしたくないな…と。ケガする時は仕方ないんですが、1年を通じてチームにも代表にも貢献したいなと毎年思っています。それがここのところずっとできているので、今年も無事に1年を通してやれればと思います。それが一番ですね」
- Q:昨年ケガした首には気をつけてください(笑)。
- 「(笑)。あれは仕方なかった(練習で首を痛め、8〜9節を欠場)」
- Q:フロンターレが2位になった06年は34試合出場10得点。07年は5位で30試合出場4得点。やっぱりチームの成績と中村選手の活躍はリンクしているのかなと思います。関塚監督も『中村選手が大黒柱だ』と公言していますから、フル出場してほしいなと期待されていると思いますが?
- 「毎年そう思っていますけどね。まあしょうがないというか、避けられないものもあると思います」
- Q:あまり意気込んで入ると、風邪をひいたりしますからね(笑)。
- 「そう、いいことないから。平常心で…はい」
- Q:では最後に、ファンのみなさんにメッセージを
- 「今年1年、楽しいサッカーを、勝つサッカーをサポーターのみんなにお見せして、みんなで笑顔でタイトルを取りたいなと思います」
インタビュアー:江藤高志
★掲載分はインタビューのほんの一部です。インタビュー全編(動画)は4th MEDIAで公開予定です。
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