![]() | 広島 2月10日 1−4というスコアと試合内容の相関関係をどう捉えるか。これはこのトルコキャンプにおいて、大きな意味を持つ。 相手は、ディナモ・ザグレブ。現在、クロアチアリーグのトップを走り、かつてはボバンやシュケルなどクロアチアの英雄を輩出した名門だ。しかも彼らはブレイク中とはいえシーズン中であり、広島は調整途上。さらにザグレブは2人の代表組のほかはレギュラーメンバーがそろい、一方の広島は5人の主力が不在で戸田和幸と下田崇は怪我から復帰したばかり、久保竜彦も試合出場という意味では長いブランクがある。そういう状況の中で広島が、特に前半はチャンスの山を築き、広島らしいコンビネーションからの速攻で先制点を奪えたことは、賞賛すべきことだろう。 だが一方で、決定的に崩しておきながら「もう一歩の精度が足りない」(佐藤寿人)ため、ゴールが奪えない。そして、決定的に崩されていないにも関わらず、セットプレーとミドルシュートから4失点してしまった。J2での戦いで広島が負けるパターンの典型的展開だ。そこをしっかりと見据え、その課題をしっかりと修正していく努力を重ねることが重要だろう。特に、相手にボールをキープされた時に、疲れがたまっているとどうしてもラインが下がりすぎる傾向が出て、中盤にスペースを与えてしまう。そこに相手のシュートチャンスが生まれてくるわけで、そこは「チームの中で要求する」(佐藤寿人)ことが必要だ。 ただ、大敗したからといって、悲観的になりすぎる必要もない。チャンスを多くつくったことは事実だし、後半途中にストヤノフが退場するまではほぼ互角の戦いを演じていた。フィジカルが強くテクニックもある相手に、特にボランチの高柳一誠と森崎浩司が球際に厳しく当たり、互角以上の戦いを見せたのも収穫。そういう意味では、森崎浩司が怪我で前半だけで退いたのは、広島にとっては痛かった。 得点パターンも、広島の収穫。2試合連続で右サイドの李漢宰から佐藤寿人にパスがわたってのゴール。広島の新しいホットラインが誕生する予感が、感じられた。もともと佐藤寿人と李漢宰の相性は悪くなく、これまでもこのラインから何度も得点が生まれていた。それがさらに研ぎ澄まされれば、広島の武器として大きな力を発揮するだろう。 広島ユース期待の星である岡本知剛が経験を積み、久保竜彦が試合毎に少しずつだがコンディションをあげてきているのも、明るい材料。完敗の中に課題と収穫をたくさん詰め込んで、広島は次のステップへと歩き出す。 以上 2008.02.10 Reported by 中野和也 ★広島の2月10日キャンプフォトをみる ›› |
![]() | 甲府 2月10日 今日から宮崎県綾町で、ヴァンフォーレ甲府の2次キャンプがスタートした。1次キャンプでのベース作りを終え、この2週間で8試合の練習試合をこなしながら「開幕メンバーにどの誰が名乗りをあげてくるか(安間監督)」という、選手達にとってはサバイバルが始まる。 移動日の昨日も、自発的に自主トレに励む選手がいるなど、「積極的な姿勢を見せてくれています」と、安間新監督。コーチから初のJクラブ監督を務めることになったが、「(コーチ時代と)心境に違いはありますか? ってよく聞かれるんですけど、全くないんです(笑)」と、必要以上に肩に力を入れることなく、自然体で選手と共にシーズン開幕へ向けた準備をしている様子だ。 午前練習は朝9時から。とはいえ、その40分も前に選手達がグラウンドに到着し、各々ジョグやボール回しで練習に備える。そして9時少し前には円陣が組まれ、監督の指示のもと早速練習がスタート。 最初の練習メニューは、ハーフコート内にフィールドプレーヤー26人全員がそれぞれのポジションへ。ラインのアップダウンの共通意識を植えつけるトレーニングだ。ボールが入ると、26選手が互いに声をかけあいながら連動して動く様は壮観だった。 続いて4人1組に分かれ、リフティングや2対2など条件を変更しながらパス交換。そして10人に3人の鬼を入れたパス回しで、これは鬼がボールをカットすると交代できる、というもの。最後は30分のジョグで午前練習は終了した。 「乳酸溜まった〜」という声が出るほど、絶えず身体をハードに動かし続けたメニューだったが、グラウンドからは最後まで選手達の楽しそうな歓声があがっていた。 「甲府の練習、楽しいですよ」とは新加入の美尾選手。「例えばパス回しでも、大きく展開したほうが鬼に取られないけど、皆あえて狭い所を通していくでしょ? あれがヴァンフォーレのサッカーに繋がってると思う」 今季のヴァンフォーレはどんなサッカーで見るものを楽しませてくれるのか。明日は東京Vとの練習試合が予定されている。 以上 2008.02.10 Reported by 高木聖佳 ★甲府の2月10日キャンプフォトをみる ›› |
![]() | 山形 2月10日 「ホームスタジアム」 キャンプ地の雲仙市から移動し、2日間限定で島原市営陸上競技場開催の「がまだすリーグ」に初参戦する山形。今日10日のオープニングゲームではレノファ山口戦、明日10日はロアッソ熊本戦が組まれている。この日はベンチ入りも含めた14人の平均年齢22.3歳の若手中心のメンバー構成で臨み、9-0(5-0、4-0)と大勝。中国地域リーグ・山口と力の違いをしっかりと示した。 立ち上がりはコントロールやタイミングのわずかなズレで思うように攻撃の形がつくれなかったが、ボールサイドを走り、フィールドを広く使う意識が一貫するなか、前半12分に本橋選手のゴールで先制。相手が引き気味ということもあり、ボランチを経由したサイドチェンジで逆サイドのサイドバックがいいスタートで走るシーンも随所に見られた。さらに、昨日もフィジカルトレーニングを入れたばかりだが、今季初の90分ゲームのなかで運動量も維持し続けた。 チーム始動からここまで、小林監督が選手に伝え続けてきたコンセプトの浸透ぶりが手に取るようにわかるゲーム。明日試合を行うメンバーにもいい刺激になるに違いない。 この攻撃に乗って長谷川選手、坂井選手の2トップも気を吐いた。キャンプ中もコンビを組む機会が多かった2人だが、ハーフタイムで「後半はお互いをより意識しようと話をした」(坂井選手)という修正で後半のシュート数を一気に増やし、終わってみれば長谷川選手、坂井選手がそれぞれ3得点、3アシストを記録。そのうち、2トップ同士のアシストが2本ずつ記録されている蜜月ぶりだ。小林監督も「長谷川は、動くときとターゲットになる使い分けがわかってきた。坂井は、長谷川がどうポジションを取るから自分はどうするかという部分で長けている」と、大きな手応えを感じた様子。以前は長谷川選手とプライベートではあまり絡んでいないと話していた坂井選手だが、「キャンプからは絡むようにしています」。ともに20歳のコンビがこの先どこまで成長するか、楽しみだ。 キャプテンマークを巻いたのは、左サイドバックでプレーした木藤健太選手。この試合で許したシュートは4本。危なげなく、ディフェンダーとしては見せ場らしい見せ場もなかったが、後半28分の8得点目は木藤選手が起点となったもの。インターセプトから即座に長谷川選手の足元にボールを入れたことで、長谷川選手のターンと坂井選手の飛び出しを引き出した。「監督が要求するのは、なるべく高い位置で奪えれば奪おうということなので、狙っていました」。 前半1分、相手のドリブルを冷静なスライディングタックルで奪ったプレーには、スタンドから拍手が起こった。「まあ、僕的にはホームなので(笑)」。 島原市営陸上競技場は、中学校時代にも大会や練習でプレーしているほか、福岡在籍時代にはキャンプでも使用している馴染みの場所。「来ると言ってたんですけど…」とスタンドを見上げる目が追っていたのは、母親の姿だ。「自分がプロに行きたいと言ったときにも一度も反対しなかったし、やりたいことをやりなさいと言ってくれました。僕を信じてくれてたことは感謝しています」。支えてくれる人の目に、成長した姿は届いただろうか。 以上 2008.02.10 Reported by 佐藤円 ★山形の2月10日キャンプフォトをみる ›› |
![]() | 磐田 2月10日 2月4日に鹿児島入りして今日で7日目となったジュビロ磐田の鴨池キャンプ。 日本代表から戻った駒野選手や川口選手が一緒に練習できるのは限られた日数しかなく、快晴のこの日、今年の集合写真撮影も行われた。 3連休の中日、ジュビロは応援してくださるみなさんのために感謝の気持ちを込めて「ファンサービスの日」を開催。練習後、選手たちは2つのグループに分かれ、サッカースクールとサイン会を行った。 サッカースクールには、地元から選ばれた子供たち123人が参加。若手の選手を中心にグラウンドで一緒にボールを蹴ったり、子供たちにアドバイスをしたりと、楽しそうなサッカー教室となった。一方のサイン会には、中山選手、名波選手、川口選手をはじめ、総勢13人の選手がずらり顔をそろえ、抽選で選ばれた100名が順番に選手からサインをもらい握手まで…。13人分のサインがびっしり書かれた色紙を大事そうに持ち帰る子供たちの姿が印象的だ。 さて、今シーズン、経験のある選手としては、名波選手と河村選手の復帰や、駒野選手、萬代選手の加入などに注目が集まる。 その中でも駒野選手が一緒に練習できるこの数日は、チームにとっても駒野選手自身にとっても貴重な時間となる。合流して3日目の駒野選手は「短い時間でコンビネーションをあげていくことが大事だし、周りと合わせることと、みんなに僕の特徴を知ってもらうことが大事になってくる。特に自分の特徴であるクロスボールの軌道をわかってもらえたらいいなと思っています」と言う。 キャンプ期間中、一緒にトレーニングができる最終日の明日は、愛媛FCとの練習試合が予定されている。 以上 2008.02.09 Reported by 日々野真理 ★磐田の2月10日キャンプフォトをみる ›› |
★2008 J's GOALキャンプレポートスケジュール
2月4日(月)〜2月11日(月・祝)に取材実施予定クラブ
J1:札幌、鹿島、川崎F、横浜FM、新潟、磐田、名古屋、浦和(※)
J2:山形、草津、甲府、広島、愛媛、熊本(※)
※印のクラブは、キャンプ地ではなく練習場での取材となります。
※2月12日(火)以降のスケジュールは、追って掲載いたします。
※取材予定は変更になることがあります。
以上



