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【相馬直樹&名良橋晃がサイドバックを語る!】攻守両面でキーになるポジション。アウトサイドはただ上がってナンボじゃない!(2)(08.04.17)

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■この10年でサイドへの要求はより高くなったし、これからもっとそうなる
Q:97年はチームが優勝。日本代表ではフランス大会の最終予選を戦いました。

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名良橋「最終予選から僕が出させてもらって。その予選といえばアウェーの韓国戦の2−0、相馬直樹のアシストだね」
相馬「名波(浩=磐田)と呂比須(ワグナー)のゴールでしょ」
名良橋「あれが代表の生命線。あそこから徐々に代表もよくなってきたんでね」
相馬「ナラは代表ではすごい我慢してたのかなと。ボールが全部、左に来るから」
名良橋「右から左が多かったからね」
相馬「鹿島はビスが左にいて、ジョルジが右側にいたから、右も左もある感じだったけど、代表の時はすごく左が多かったね」
名良橋「ヒデ(中田英寿)も結構、真ん中に入ってくる場面もあったし、ボランチのモトさん(山口素弘=現解説者)も右にいてディフェンシブな感じだったし。それに僕の横には(秋田さんが)いましたから…」
相馬「そこにもいた、そこにもいた。いたんだね〜、やっぱり(笑)」
名良橋「代表では、17番ですけどね」
相馬「キーワードはそこだね〜(笑)」
名良橋「とにかく名波、相馬のホットラインというのは代表の生命線だったよ」
相馬「井原(正巳=U−23代表コーチ)さんがいたから後ろを捨てて行けた。でも、左から攻撃ができないってプレッシャーもかけられて苦しかった時期もあったね」
名良橋「アジアの国からかなり研究されてたから。日本の左をつぶせと。特に韓国。日本の相馬対韓国の2番(李基●=王へんに行)。楽しみだったもん、見てて」
相馬「キミも河錫舟(17番)とやってたじゃない(笑)」
名良橋「15(李相潤)と2で相馬、名波をつぶす感じだったからね。ソウルの韓国戦で言えば、僕的には崔龍洙対秋田さん。あのバトルはすごかった。カバーリングしながら見てたから。崔龍洙は骨折しちゃったしね」
相馬「もし最終予選で1試合だけ挙げろって言われたら、僕はその韓国戦かな」
名良橋「僕はホームの韓国戦。試合後ドーピング検査の対象選手になったんだけど、ずっと出なかったんです。それがすごい印象に残ってて」
Q:出場権獲得の喜びはひとしおでしたね。

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相馬「いや、すんなり獲りたいですよ」
名良橋「あの時はもう試合したくないなってのはあった。早く帰りたかった」
相馬「イランに負けて、オーストラリアのメルボルンへ行くことになってたら『もーヤダ』ってのはあった。これで決めたいと」
名良橋「岡野(雅行=浦和)が決めた時、僕も輪の中に入っとけばよかったな〜」
相馬「どこにいたの?」
名良橋「オレ、どっかとんでもないとこ行っちゃってたんだよね〜(苦笑)。今でもつねにあの輪の映像が映るでしょ」
相馬「オレは入ってたから。お前、逆サイドだったから、間に合わないよ」
名良橋「あの時、右サイドがベンチ寄りだったらな。俺、常にいないもんな…。ホント、損してる…(苦笑)」
Q:98年フランスワールドカップのことは?
相馬「ホントは4枚でやりたかった」
名良橋「4枚の方がチーム的にもやりやすかったんだよね。ジャマイカ戦の途中から4枚にして、流れ的にもよかったし。3−5−2だと、僕と相馬クンがどんどん攻撃に行かないと形も作れないんで。それでクロアチア戦の相馬クンのシュートが生まれたけど」
相馬「入んねえだよね。これが…」
名良橋「中山(雅史=磐田)さんのナイストラップからのシュートも」
相馬「入ってればね…」
名良橋「あとアルゼンチン戦で秋田さんのヘッドの折り返しで、絶対に届かないのに相馬クンが滑ってたやつ。あれ印象的ですね」
Q:3−5−2のアウトサイドになったことで、2人のよさは出たでしょう?

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相馬「アジアだと相手がしっかりついてくる。サイドに2対1で。でも世界へ行くとぼかしてくれる。裏走ってもいいよと」
名良橋「サイドがフリーで上げられても中で守ればいいっていう考え方だろうし」
相馬「そこで点が取れないからこそ、より悔しいんだけど…」
名良橋「僕は世界を経験してもっと上でやりたいと思った。相馬クンもそうだろうね」
相馬「個人として全然届かないというわけじゃなくて、自分が積極的に仕掛ければやれるんじゃないかとはすごく感じた」
名良橋「当時は今みたいにサイドバックがクローズアップされてない時代だったね」
相馬「サイドに対して評価が追いついてないとは思った。正直言って、上がりばかりが評価されるのは嫌。それ以外で見えないことをすごく一生懸命やってるってことを評価してもらえないのは寂しいなあ〜とね」
名良橋「上がってナンボだけじゃない」
相馬「そう。サイドにボールが来た時、素早くアプローチしてるとか、カバーリングポジションに入ってるとか」
名良橋「サイドバックカメラとかほしいくらいだよね(笑)」
相馬「どんだけ走ってるんだってね。一番キツイのは、前へ行った後、他の選手より相当速く戻らなきゃいけないこと」
名良橋「ボール取られたら、倍以上に走って帰んなきゃいけないから」
相馬「2人の必ずどっちからがベンチ寄りだから、あのプレッシャーもあるし」
名良橋「僕はジョアンとセレーゾにすごく怒られた。セレーゾは相馬クンにも言えって言うけど、全く伝えた覚えがない(苦笑)」
Q:長年サイドをやって感じたことは?

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名良橋「自分はレベルアップするために鹿島へ移籍して、代表、ワールドカップを経験したんで、次は海外へ行きたかったけど、あの時代はまだ難しかったのかな」
相馬「海外のクラブが助っ人としてサイドバックを取るかっていう話。金額的に考えても厳しいね」
名良橋「今、海外へ行ってる本田(圭佑=VVVフェンロ)や水野(晃樹=セルティック)はサイドの選手だね」
相馬「本田ならパンチがあるし、水野はスピードがある。やっぱり攻撃のところで武器がないと評価されないだろうね」
名良橋「2人ともFKも持ってるし」
相馬「そう。際立ったものがないと。この10年でサイドへの要求はより高くなったし、これからもっとそうなるんだと思うな」
名良橋「攻守両面に対してキーになるポジション。3トップも多くなってくるから、ウイングと1対1でマッチアップするのはサイドバック。高い守備能力を要求される。今の日本代表に関して言えば、右はいるね。鹿島の貴公子(内田篤人)が。僕の若い時より篤人は若干、ルックスが僕よりいいんで…。ポイントはそこですね〜」
相馬「そこかい(笑)」
名良橋「とにかくスター性があるよね。僕はそれが全くなかったけど…。篤人にはどんどん伸びていってほしいです」
相馬「左にしても、安田とか、面白い選手が増えてきていると思うな」
Q:最後にお2人の今後については?
名良橋「S級ライセンスを取るのは相馬クンの方が早いから、相馬監督になったらぜひお供させて(笑)。何気に秋田さんと相馬クンが組んだらいいんじゃないかな。面白いし」
相馬「2人が一緒にやるなら、井原さんとか奥ちゃんが1人、必要なんだよ」
名良橋「和ませる人ね」
相馬「そう。僕は今年、S級取りに行くんで、指導の勉強はきちんとしていきたい。日本サッカーを取り巻く環境も変わってきたと思う。必ずワールドカップ出るのが当たり前になったし、逆に代表戦のスタンドは人が少なくなってる。自分たちは常に満員の中で戦ったから特別な力も出た。今の選手にもそういう中でプレーしてほしい。そうなるように力を発揮できたらなとは思ってますね」
名良橋「僕自身は現役を引退したばかり。これから指導の方もやっていきたい。僕には素晴らしいサイドの選手を育てたいってのがあるんで、相馬監督になったら、サイドバック専任コーチでぜひ!(笑)」
■相馬&名良橋氏 Meet Wiiウイイレ

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 ここから、お2人に「ウイニングイレブン・プレーメーカー2008(略称=Wiiウイイレ)」を実際にやっていただいた。
 まずは(株)コナミデジタルエンタテインメントのソフト開発担当者のデモンストレーション。彼らの巧みな指さばきに相馬、名良橋両氏は目を丸くしていた。「僕も予習してきたんですけど、自分がやってると(ピッチレポートをしている)フローラン・ダバディーに『もっとサイドを使うように!』と言われちゃうんですよね」と相馬氏は笑っていた。
 最新版、ウイイレプレーメーカーは、これまでのゲームではできなかったスペースを作る動き、2人、3人が連動した動きなど、本物のサッカーの試合に近づいた、かなりリアルなものになっている。サッカーを熟知している人であればあるほど、実際のピッチ上で起こっていることをゲーム上で再現できるのだ。

 機器の使い方を一通り把握したところで、両氏がトライしてみた。まずは簡単なところでPK戦から。インテル対ローマ戦ということで、相馬氏がインテル、名良橋氏がローマを担当。GKとキッカーの動きを覚えながらプレーする。「子供だったら飲み込みが早いんでしょうね。ウチの息子も喜ぶだろうな〜」と名良橋氏は率直な感想を口にする。対戦の結果、名良橋氏率いるローマは5人目のキッカー・サネッティが失敗。相馬氏率いるインテルが幸先のいい勝利を飾った。  次はいよいよ本番。レアル・マドリー対セビージャ戦に挑戦だ。レアルを率いるのは相馬氏、セビージャを率いるのは名良橋氏。それぞれにメンバーやシステム、ポジションを入念にチェック。キックオフを迎えた。やはり予習の効果なのか、相馬氏率いるレアルが優勢に試合を進める。そして開始早々、前線のフリースペースにファンニステルローイ飛び込んでゴール。レアルが1点を先制する。続いてエース・ラウールが2点目をゲット。「俺も予習してくればよかった」と名良橋氏は悔しがった。それでも時間とともに操作にも慣れてきた様子。右手を振り上げ最終ラインを上げ、一瞬のスキを突いてオフサイドを取るシーンも出てきた。「これははまっちゃう。味方を追い越す動きとか、ホントに試合してるみたい」と大いに感心していた。


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 結局、試合は2−0で相馬氏率いるレアルの勝利に終わった。「トップ下が引いてきてゴール前にスペースを作る動きとか、実際のサッカーに近すぎだね。バルサが本当にバルサになれる。オフサイドを理解する人も増えるんじゃないですか」と相馬氏はコメント。名良橋氏も「3人目の動きなんかは実際のサッカーにあるから、ゲームでやれてうれしかったです」と喜んでいた。

 1時間足らずののウイイレプレーメーカー実践だったが、2人とも楽しいひとときを過ごした様子。相馬氏は「サイドバックをバンバン上がらせましょう、楽しいですよ!」、名良橋氏は「ストラップはしっかり持ちましょう!」との明るくメッセージを残してくれた。


以上

取材日:4月7日
インタビュアー:元川悦子

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プロフィール

相馬直樹
日本を初めてワールドカップに導いた、元日本代表の左サイドバック。鹿島在籍時は、積極的なオーバーラップを武器に不動の左サイドバックとして活躍し、各数のタイトルを獲得し、チームの黄金期を支えた。

名良橋晃
日本を初めてワールドカップに導いた、元日本代表の右サイドバック。平塚(現:湘南)では超攻撃型サイドバックとして天皇杯優勝にも貢献。97年鹿島に移籍し、数々のタイトルを獲り黄金時代の主力選手として活躍。