-
美濃部監督に、その豊富な運動量を評価され、今季からサイドバックにコンバート。ルーキーイヤーだった昨年の9試合出場を大きく上回り、今季はチームの主力選手としての活躍を見せる麦田選手。
動画用のカメラなどもセッティングされた取材会場の雰囲気に、最初は「緊張してます」と硬い表情でしたが、「夢はサッカー選手」だったという子どもの頃のお話から、Jデビュー戦、そして間近に迫った四国ダービー(9/27・土・16:00キックオフ@鳴門大塚)への意気込みなどを真剣に話してくださいました。
★徳島ヴォルティスの四国ダービー特設ページで、当日のイベント情報をチェック!
詳細は【こちら】
★掲載分はインタビューの一部です。インタビューは、NTT西日本の「J.LEAGUE BB on フレッツ」にて、動画でお楽しみいただけます。
詳細は【こちら】
■気が付けばサッカーのとりこ。少年の夢はやがて現実に
- Q:麦田選手がサッカーというスポーツを始めたきっかけは?
- 「僕は石川県生まれなのですが、親の転勤で一度大阪に移り住みました。そして、また石川に戻った時、サッカーに出会いました。大阪で通っていた小学校にはサッカー部がありませんでしたが、石川に帰ると学校にサッカー部がありました。興味半分でちょっとボールを蹴り始めてみると楽しかったので、それから始めました」
- Q:その楽しさをどういうところに感じましたか?
- 「やっぱり点を取った時のうれしさです。ちょうどJリーグも始まった頃で、身近にサッカーを感じることもできましたし、すごいゴールシーンをテレビでも見ました。それらに刺激されていたのかもしれません」
- Q:それからサッカーのとりこになったということですが、中学、高校と進むにつれて、サッカーに対しての考え方や見方に変化がありましたか?
- 「小学校の時から『夢はサッカー選手』と文集とかに書いていました。やはりこれもJリーグの影響が大きいと思います。そのぼんやりとした夢が、高校くらいには明確な目標となりました。僕は星稜中学から星稜高校に入学しましたが、ほかの中学校からも多くのうまい選手が星稜高校に集まってきました。学生時代はとにかく練習に明け暮れ、みんなメキメキ力を付けていったと思います。その中で、自分もレギュラーとして全国大会に出場する機会を得ることもできましたし、そこで強豪校と試合をやって勝ったり、3年生の時には全国大会で準優勝したりもして、少しずつですが『プロ選手になる』という夢に自信も付き始めました。僕は高校卒業と同時にプロへ行くことはできませんでしたが、今愛媛にいる田中俊也をはじめ、チームメイトの中で3人が行きました。そのこともプロの世界をすごく身近に感じさせてくれました。勉強はね、まぁまぁでした(笑)。そんなにできる方ではありませんでした、正直」
- Q:自分の転機になった、また思い出に残っているというような試合や経験はありますか?
- 「いろいろありますよ。中学時代のことを話すと、試合の思い出ではないんですけど、石川県の選抜チームから落ちたんですよね。ずっと一緒にやっていた仲間の中で3、4人だけ落ちた中の1人に入っていた。その時は相当落ち込みました。でも、当時の監督が『気にするな』と僕によく声を掛けてくださって…。中学のそばにある星稜高校で、高校生とも練習をする機会をもらったりしながら、自分でもその悔しさをバネにして前向きに進めたことが、ひとつの転機だったように思います」
- Q:高校からではなく、なぜ大学(大阪体大)に行ってからJリーグを目指したのですか?
- 「高校の年代で僕がそのレベルに達しておらず声を掛けてもらえなかったのも事実ですし、体もすごく小さかったので大学に行って体もしっかり作って、それで4年間プロを目指して頑張ってダメなら(声が掛からないなら)仕方ないなという気持ちがあったからです。ただ、大学に入った当初は戸惑いやジレンマもあり、ちょっとだけ悩んだ時期もありました。でも、さっきもお話したように、とにかく前向きにやっていくうちにその状況も好転し始めて、自分なりにはいい感じに成長できたと感じています。また、体も大学に行ったことで大きくなりましたし、県外(大阪)に出ることで精神的にも大きくなれたと思います」
- Q:徳島ヴォルティス加入のきっかけは?
- 「大学のときに声を掛けてもらって、『ああ、すごく評価してくれているんだな』と思えたことが大きかったです」


■前向きな気持ちが掴んだ新境地。大好きなサッカーに、厳しく楽しく取り組みたい
- Q:実際にプロの世界に飛び込んで、先にプロになっていた友人達から聞いていたことと自分で感じることに違いはありましたか?
- 「僕は今2年目で、1年目は『出た』と言えるほどは試合に出場できませんでした。思っていた以上に厳しい世界だなということを感じています。身近に感じすぎて、ちょっと甘く見ていたという部分もあったのかもしれないですね」
- Q:1年目、初めて公式戦でピッチに立ったときの感想は?
- 「もともとのポジションではなく、チームの事情もありFWで出場しました。どんどん積極的に裏に飛び出すことを意識して、夢中で走りました。とにかく得点を狙っていたので、思ったより緊張せず、いい感じで入れたと思っています。ただ、プレーの質がどうだったのかと考えると、思っている半分も出せなかったかもしれません」
- Q:これまではMFとしてプレーしてきましたが、今年はサイドバックにコンバートされレギュラー定着。それをどう自己分析していますか?
- 「攻撃の部分を評価してもらっていると思います。具体的には、後ろから上がって行く体力であったり、サイドでの突破力かと。サイドバックは前にスペースを持っている分、そういった自分の特徴が活かせているのだとも思います。スタジアムに来てくださった方には、サイドをスピードに乗って突破し、ゴールに迫るプレーを見てもらいたいなと思っています」
- Q:MFに比べて守備面の比重が大きくなっていると思いますが?
- 「はい、もちろんそうなんですよ。守備はサイドバックにコンバートされてからずっと課題にしています。特に1対1の対応を意識してやっています。MFの時は意識の中で攻撃が8〜9割でしたが、今はそういう訳にもいきませんし笑)。クロスを上げる立場だったのですが、今は自分が抜かれて(相手に)上げさせないような対応をしないといけませんから」
- Q:自分の行動や考え方に影響を与えてくれた恩師や友人は?
- 「やはり、それぞれの時代でお世話になった監督の影響は大きいです。これまでいい監督に巡り会えていたと思いますし、今の美濃部監督もそうです。特に思春期だった中学・高校の監督には、サッカーだけじゃなく人間的な部分の成長をサポートしていただきました」
- Q:今シーズンの残りをどう戦いますか? また、もう少し先を見た時、サッカー選手としてどんな目標に向かって進もうと思っていますか?
-
「開幕当初に掲げたチームの目標は1桁順位でした。まずはそれを達成するために、残り試合は少ないですが1試合1試合大切に、勝ちにこだわっていきたいというのは強く思っています。
将来の目標については、今はまだ具体的に考えていません。それよりも目の前の事をしっかりやろうと思っています。今年からポジションも変わりましたし、それも転機だと思っているし、今は今できることをしっかりやろうとしています」 - Q:1桁順位を目指すためにも、また2連敗している借りを返すためにも、今度の四国ダービー(9/27・土・16:00キックオフ@鳴門大塚)は負けられないですね。意気込みを聞かせてください。
- 「ダービーマッチというものについて薄々は聞いたことがありましたが、ここに来るまではあまり意識していませんでした。でも、昨シーズンの開幕戦がダービーマッチで、その時の雰囲気に『これ、すごいな』と…。愛媛に同期の友達(田中俊也選手)もいるので、そういう意味でも頑張らないと。とにかく今季はこれまでの2試合とも負けているし、ホントに絶対に勝たないといけませんね。チームもそういう雰囲気にあります。気持ちの部分が非常に大きいと思うので、『絶対に勝ちたい』という気持ちを相手より持って戦いたいと思います」
- Q:チーム内の雰囲気は?
- 「春先から『攻守両面においてアグレッシブに』というコンセプトでやってきました。負けが続いて雰囲気も落ちがちですが、目標に向かって全員が心をひとつにしているのでモチベーションは高くトレーニングできています。思うようなサッカーができる時間も増えてきました。だからこそダービーマッチを何とか勝って、残りの戦いに向け、いい波に乗りたいなと思います」
- Q:最後に、麦田選手にとってサッカーとは?
- 「身近にいつもあり、生活の一部ですね」


-
以上
★掲載分はインタビューの一部です。インタビューは、NTT西日本の「J.LEAGUE BB on フレッツ」にて、動画でお楽しみいただけます。
詳細は【こちら】
取材日 9月4日
インタビュー・構成 松下英樹