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【ひかりTV連動企画】J1 8月度MIP受賞インタビュー 米本拓司選手(F東京):「個人としての役割は果たせた。でもチームの勝利を欲して苦しんだ8月」(09.10.10)

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今春のグアムキャンプから彼のプレーを追いかけてきて「おもしろい選手」だと思っていた。でも、最近の印象は「すごい選手」に変わった。
華奢で坊主頭。高校生と言われても納得してしまう見た目に、だまされてはいけない。8月、低迷するチームにあって抜群の働きでチームを再浮上させた立役者だ。素早いアプローチでボールを絡め取ったかと思うと、攻撃にも積極的に参加する。ガス欠寸前まで走り、ボールのあるところには必ず現れる。そのプレーぶりはチームメイトの今野泰幸の専売特許だと思っていたが、ここにもいたのだ。そして危険エリアを埋めて未然に守備の穴をもふさいでみせる。まだまだ荒削りでミスも多く本人は「僕なんてまだまだ」と否定するが、FC東京の中盤には欠かせない存在となった。
今回は、沈みかけたチームを救った大分戦(第24節)でのあの一発、自らのルーツ、そしてユーザーからの質問にも一つ一つ丁寧に答えていただきました。プレースタイル同様に味わい深い語り口にも注目です。

★掲載分はインタビューの一部です。インタビュー全編(動画)はひかりTVで公開予定です。 
※視聴にはお申し込み手続きが必要です。詳細はコチラ↓
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■チームを救ったJ1初ゴール
米本拓司米本拓司
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米本拓司選手のインタビュー全編(動画)はひかりTVで公開予定です。詳細は上のバナーをクリック!!

Q:8月を振り返りつつ、印象に残ったゲームを教えてください
「(8月は)チームとしてあまりいい結果を残すことができませんでした。ただ、それでも特に守備面では個人としての役割は果たせたかな。攻撃面では、得点に絡むことができた。その点に関してはよかったと思います。いい思い出というか…、大分戦のゴールは印象に残っていますけれど、(1試合トータルの)自分のプレーとしてはあまりよくありませんでした。8月は、Jリーグ初ゴールをあげたということでは、あのゲームの印象が強いですね」
Q:あれだけ長い距離のゴール(Stats Stadiumポイント推定で32.9m)はこれまでありましたか
「高校時代は何本か決めたことがありましたが、プロになってまさか入るとは思っていませんでした。練習してきたので、それが実ってよかったとは思いますけれど。
このチームに入った時は、シュートがうまくありませんでした。やっぱり下手なら一番練習しないと意味がないし、裏を返せば一番伸びシロがあるということだとも思います。そのためには練習量や数を、いっぱいこなさなければいけない。それが自分の武器にもなるので、だから練習しないといけないと思っていました。(城福浩監督に「一番練習した」と言われているが)実際、一番練習していたかどうかはわかりません。それは周りが決めることなので。ただ一生懸命練習してきました」
Q:チームとしては1勝1分3敗と苦しい8月でしたが、米本選手は何を感じながらプレーしていましたか
「個人としては、川崎F戦以外は体が動いていました。そこで結果が出せなかったのは、気持ちの部分で、どうやったらこのトンネルを抜けられるのだろうといつも考えていました。ただ、その後『もうやるしかない』と頭を切り替えるようにしました。勝てば、もう一回勢いに乗れると思っていたし、そういう意味では勝点3が何より欲しかったですね」
Q:勝利のためにはゴールも必要だと感じての、大分戦のシュートだったのでは
「そうですね。周りからは『打つな!』と言われるんですけれど(苦笑)。自分としては、シュートを打って終われれば自分のポジションにも帰れるし、いいかなと思って打ったら入っちゃった。あんなにきれいに決まると思っていませんでした。でも本当に入ってよかった」
Q:あの時ベンチでは「打つな」という声があがっていたらしいですが
「らしいですね、8割はそうやったって(苦笑)。自分にとっては人生の中で3本の指に入るゴールやったと思います。たぶんこれから先も含めて…。Jリーグ初ゴールやったし、あれだけ長い距離というのと、それにキーパーが大分の西川(周作)選手だったのも大きい。うまいでしょ、ああいう選手から奪えてよかったです。決めなくてもチームは勝っていたと思いますけれどね(笑)。でも、あれでチームが楽になっただろうし、勝利が決定的になったので、自分としてもチームとしてもいいゴールだったと思います」
Q:8月のStats Stadiumポイントでは、軒並み上位を記録しました。接触数やパス成功率では1位、敵陣へのパス本数2位・成功率1位などですが、ご自身はその要因がどこにあったと思いますか
「たぶん身体が動いていたからだと思います。でも、個人として動けていても、チームのバランスを考えながら動いていないときもあったと思います。結果だけ見ればいいかもしれませんが、チームがいい状態ではなかったので、僕がもう少しバランスを見ていれば、チームとしてももう少し機能していたのかもしれないという反省もあります。ただ、そういう結果が出たということは、もっともっとボールを触っていこうという自信にもなりますし、素直にうれしいという思いもあります」
■米本拓司のルーツとは…
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Q:さて、米本選手のルーツにも興味があるんですが、サッカーをはじめたきっかけは何だったんですか?やはり兄弟の影響ですか。
「小学1年生からはじめたんですが、兄の影響が強かったですね。兄が2人いるのですが、2人ともサッカーをやっていて、もう完全に流れでしたね。その流れに乗って自然とボールを蹴っていました。小5くらいのときに、当時高校生だった兄がちょくちょく僕の練習を見に来るようになったんです。それで僕も兄から教わるようになって。兄は、僕が中学に入ってからはボランティアで僕の中学のチームを教えに来ていました」
Q:今でも厳しいことを言われるそうですが
「兄とは今でも試合が終わった後に電話をしたりします。そこで厳しいことを言ってくれる。やっぱり褒められすぎるとダメですからね。兄からのアドバイスは、そのとおりだと思うので、受け止めるようにしています。ホームの川崎F戦(第13節)では、自分では結構調子がよかったと思っていたのですが、試合後に怒られてしまいました。ちょっとショックでしたね。それが特に印象に残っています。でも、そういう人がいなかったら今の自分はないと思うし、サッカーに関しては兄の存在はデカイですね」
Q:米本選手のポジショニングのよさやプレースタイルはお兄さんの助言がヒントになっているんですか
「実は、小学校のときの僕はドリブルをめっちゃしてました。小学校では足が速いほうだったのに、中学になると遅いほうになって全然通用しなくなって、ドリブルで抜いてもすぐに追いつかれてしまうようになった。そうやって行き詰まったときに兄に『お前、もっと考えてプレーしたほうがいいんちゃうか』って言われて、そこから守備のプレーヤーになったんです。それがなかったら、今のようなプレーヤーにはなっていなかった。中学から高校までずっと『どのへんでボールが取れるのか』とか、そんなことを考えてやってきたので、それが自然と身についたんじゃないかと思います。兄も身体能力が低かったので高校時代にそういうことを感じたんだと思います。僕はそれを早くに知ったことが大きかった。兄の一言がきっかけで、身体を張ってボールを取るようになりました」
Q:高校時代と比べて環境が劇的に変わったことが、成長に繋がったと思いませんか
「いい環境でやるというのは確かにレベルアップに繋がると思います。ただ、伊丹高校では自分がリーダーシップを取るということも経験して、なおかつ代表や神戸でのJFA・Jリーグ特別指定選手になって、上手くなる環境も求めていた。どこに行っても、いいところはあるんですよ。そして、ここ(F東京)だったら、いい環境でうまい人もいっぱいいる。駆け引きのうまい人もいるし、ベテランの選手もいる。そういう中で、技術や精神面は伸びると思います。でも、あの高校に行ったことはよかったと思っています。周りの方々にもいろいろと協力してもらったし、後悔はありません」
Q:U-17日本代表のように、もう一度世界大会に出場したいという気持ちはありますか
「あのときはたまたま入っちゃったという気持ちもあります。でも入ったときはうれしかったし、やってやろうという気持ちも湧きました。それに入ったら入ったで、上には上がいるんだなっていうこともわかった。その経験はでかかったと思うし、今に生かされていると思います。特にナイジェリアはすごかった。直輝(山田=浦和)でさえ歯が立たなかった。世界はすごい、日本で満足していたら駄目だなって、そう思うようになりましたね。Jリーグで出場できても、世界には僕らと同い年で各国の代表やヨーロッパで活躍している選手がいる。上には上がいるし、どこにいても満足なんてできない。常に上を目指さなければいけないと思います。だからいつか、ナイジェリアとはもう一回やりたいですね」
Q:ロンドン五輪という目標もあると思いますが
「できることなら出場したいです。でも自分にとってはオリンピックもまた通過点だと思うので、近い目標としてそこがあると捉えています。また世界と戦って自分のレベルを確認して…という作業ができる。その舞台に立つために自分が何をしなければいけないかといえば、チームで試合に出て活躍して、というのが必要。だからこそ、今はこのチームで活躍することが一番重要だと思っています」
■少しずつ東京に染まり始めた!?関西人
月間MIPへこれが聞きたい月間MIPへこれが聞きたい
Q:それではユーザーの方々からの質問をぶつけていきたいと思います。
まずはつるさんからの質問です。「東京という街には慣れましたか?今まで出かけたところでどこか気に入ったところは?東京生まれ東京育ちの田邉草民選手に案内してもらったことはありますか?」
「東京という街には…出かけてないのであまりわかりません。人が多いのは少しきついですけれど、どこもそんなに変わらないと思います。ソウタンにはあまり案内してもらっていませんね。ただ、彼の地元は少し案内してもらいました。なぜか最初に國學院久我山高校に行きました。あいつが書類を取りに行くと言うので、暇だったから付いていきました。気に入った場所は(F東京練習場のある)小平。僕の地元もこういう感じなんですよね。だから住みやすい。いい街です」
Q:続きましてスラックスDSさんからの質問です。「ぜひとも新人王を獲ってもらいたいんですが、どう思っていますか?歴代新人王はオフェンシブな選手が多いので、このあたりでヨネにがつんとゲットしてもらいたいです」
「取りたいですけれど、僕的には渡邉千真選手(横浜FM)かなって思います。今、新人で十何年ぶりかの2桁得点を記録しているじゃないですか(城彰二選手以来の史上2人目)。僕は、そんな記録持っていませんから…」
Q:続いてはユーザーネーム・青赤さんからの質問で「インタビューを見ていると、東京へ来た頃に比べて関西弁がだいぶ抜けてきているように見えますが、意識的に?それとも無意識ですか?」
「完全に無意識ですね。東京に染まり始めてますね(苦笑)。やっぱりソウタンと結構一緒にいるし、周りに1人も関西の人がいないので。ちょっとこっちに影響されてしまうんでしょうね。でも、地元の人と話したら戻るんですよね」
Q:そういえば、最近は会話で「超」という言葉を使うこともありますよね
「そうなんですよね。そこは自分でもウワァーって思います。『マジ、超はないわ』って思います。地元に帰ったら、めっちゃキモイやんって言われますね、きっと。でもしゃあないですよ。本当に、1人も選手では関西の人がいないですから」
Q:次はユーザーネーム・こぬまんさんからの質問で「F東京の選手の中では梶山陽平選手のプレーに衝撃を受けたとおっしゃっていますが、対戦相手で衝撃を受けた選手はいますか」
「G大阪の明神選手ですね、今は。以前なら中村憲剛選手(川崎F)にも驚かされましたけれど、最近のゲームで考えると明神選手です。経験なのかもしれないですけれど、あの人のいるところになぜかセカンドボールが集まる。試合中、不思議な感覚がしたんですよね。すごいと思いました。ことごとく攻撃の芽を潰された。プレースタイルも似ているので、あっすごいなっというのが感覚的にもわかりました。僕自身は守備プラス攻撃にも絡めるような選手になりたい。そういう選手になれれば、サッカー選手としては理想じゃないですか」
Q:では続きましてCorvusさんからの質問です。「サポーターの存在をどう思いますか?」
「それはデカイですよ。苦しくなったときとか倒れそうになったときに、サポーターの声援があったら、そんなだらしない姿やみっともない姿は見せられないって思います。声を出してもらうだけで、頑張ろうって思える。ラスト5分で声援を送ってくれるのは本当にありがたいです。一回一回いいプレーをするたびに拍手をしてくれると、ああもっと次もいいプレーをしようって思える。サポーターがいないと、僕らプロサッカー選手は成り立たちません。それぐらい大事な存在ですね。だからこそ感謝していますし、一緒に勝利を分かち合いたいと思います」
Q:それでは残りシーズンへの抱負と、最後にサポーターに向けてのメッセージをお願いします。
「もちろんヤマザキナビスコカップの決勝もありますが、それだけを目指していればいいとは思っていません。僕らは常に上位というところを目指しています。残り試合も少なくなってきましたが、できるだけ多く勝って、勝点を積み重ねていきたい。リーグ戦の優勝やACL出場は厳しい目標ではありますが、1つでも上の順位に行けば、自分の自信にも、来年にも繋がります。
そしてヤマザキナビスコカップの決勝に出場するチャンスをプロ1年目にもらった。ここで取らなければ、いつまたチャンスが訪れるかはわかりません。これを取れば、僕にとって大きな大会のタイトルも初めてですしね。残り試合は少ないですが、チーム全体として一人ひとり一生懸命やっていますので、今後とも応援よろしくお願いします」
以上

取材日:9月24日
取材・構成:馬場康平

★掲載分はインタビューの一部です。インタビュー全編(動画)はひかりTVで公開予定です。 
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