【千葉 vs 東京V】 担当ライター“一問一答”

2015年11月7日(土)

「担当ライター“一問一答”」は、対戦する両クラブの記者が質問と答えをぶつけあう新企画です!

明治安田生命J2リーグ 第40節
11月8日(日)13:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs 東京ヴェルディ

★千葉から東京Vへ
Q
現在の千葉には守備陣では富澤清太郎選手、攻撃陣では森本貴幸選手と東京Vのアカデミーからトップチームに昇格して活躍した選手がいますが、その2人に対してチームとして、冨樫剛一監督やアカデミー出身の各選手は特別な意識を持って対戦されるのでしょうか?
(千葉担当:赤沼圭子)

A
現時点での主な試合出場メンバーは、7割以上が22歳以下の選手です。そのため、ほとんどの選手が富澤選手、森本選手と直接一緒にプレーしたことがなく、どちらかと言えば「トップの選手として遠くから見ていた」という選手がほとんどです。
ただ、その中でも特別な意識を持っている人もいます。まずは、冨樫剛一監督です。選手としては、それぞれが千葉の攻守の要として、東京Vに対して最も厄介な存在であることを素直に認め、しかし、「元々持っている彼らのストロングもウイークも理解しているし、成長分もきちんと分析はできている」と、対策にも自信たっぷり。“本質”とでも言うべき、幼少時からの性格やプレーの癖を熟知していることは、ヴェルディの指導者として長年培ってきた冨樫監督ならではの強力な武器となるに違いありません。
でも、それ以上に東京V指揮官が熱く語っていたのが、同じ育成組織から育った “同志”としての思いでした。「カンペイやモリのように、自分たちの育成の選手たちが外に出てしっかりとサッカーをやっていることは、“出”が一緒の仲間として本当に嬉しい。あいつらは小さい頃からサッカーが大好きで、何を差し置いてでもサッカーを優先させてきた。特にカンペイは、僕は一年目にコーチとして携わらせてもらったけど、本当にサッカーに育ててもらい、いろんな仲間に育ててもらって成長して、今のようなしっかりとした人間にしてもらった。その恩を、サッカーできちんと返していかないといけない。僕としては、ここで過ごした時間は人生の7~8割ぐらいを占めることだと思っているし、彼らを見ててもそう感じる。だからこそ、どのユニフォームを着ていても、あいつらのサッカーに対しての姿勢はすごく刺激になる」。本能で同じサッカースタイルを共有しているひとりのヴェルディ育成の先輩として、対戦を心から楽しみにしていました。
また、後輩代表としては、高木大輔選手が熱い思いを抱えています。2010年、当時中学3年生だった時から憧れのトップチームの練習に参加していた高木大にとって、主将を務めていた富澤選手の存在は「とにかく熱く、とてつもなく大きかった」と言います。その、人一倍東京Vを愛していた元主将が古巣を対戦相手として迎える心中を想像し、「カンペイさんも、すごく複雑だと思います。森本選手も、とにかく“すごい人”としか記憶にないですが、そういう人たちの前で、内容も結果もしっかりとしたサッカーをして、『まだヴェルディは終わっていません。これからは僕たちが変えていきます』ということを伝えたい。そして試合後、カンペイさんたちから『頑張れよ』と言ってもらえるような戦いがしたい。きっと、サポーターのみなさんもそういうシーンを期待していると思います」。
誤解を恐れずに表現すると、富澤選手も森本選手もそれぞれ “ヴェルディらしい”選手だと言われるひとり。長年の東京Vサポーターにとっても未だに記憶に残る存在であることは間違いありません。そんな2人が、自分の幼少期からお世話になった冨樫監督が指揮を執るチームを相手にし、自ずとテンションが上がることは間違いないでしょう。「良い試合になるだろうし、しなきゃですね。そのためにも絶対に点を決めます」緑の血引き継ぐ20歳のFWが、尊敬する先輩DFの壁を越えること、そして、J1昇格戦線生き残りに燃えています。
(東京V担当:上岡真里江)


★東京Vから千葉へ
Q
富澤清太郎選手は、やはり古巣・東京V戦に対していつも以上に相当気合いが入っているのでしょうか?
(東京V担当:上岡真里江)

A
富澤選手が東京Vを去ってからの初対戦ということで、そこは東京Vさん側としてはすごく気になるところですよね。千葉を取材する者としても、もしかしたら千葉サポーターも気になるところです。11月5日の練習後の富澤選手のコメントで回答させていただきます。
「東京Vを出てからようやく公式戦で戦えるということで、どういう思いかというのはちょっと表現しづらいです。でも、そこに対してのウェイトを重く置くようなことは今現在としてはそんなにないですし、それよりも何が目的であり、何が目標であるかということは変わらずずっと思っていることですから。そこが一番重要なことで、何をどうしようかと考えてもその目標のためになることで、東京Vが相手ということはそんなに思っていたよりも大きく捉えている感覚はないです。ここぞという時にこういった対戦カードになるというのも単純に簡単に起きたことではなく、そういった巡り合わせだと思いますが、思いとしてはまずチームとして自分たち自身に勝つことからが始まりですし、そのスタンスは僕自身も変わることはないと思います」
現在は千葉の一員として『J1昇格』が最大の目標で「そのために一日、一日を生きている」と語る富澤選手なので、今の状況としてはいつも以上に気合が入っているわけではないようです。ただし、「どういう思いかというのはちょっと表現しづらい」という言葉に東京Vへの想い、そして複雑な心境がうかがえる気がします。お互いにJ1昇格プレーオフ進出権獲得のためには必勝の大一番で、特に千葉は勝たなければJ1昇格プレーオフ出場の可能性の消滅もあり得ます。そういう意味も含めての東京V戦ですから、富澤選手も実際にピッチに立ったら気合の入り方が変わることもあるかもしれませんね。
ちなみに、富澤選手はセンターバックなので、まず目指すところは無失点勝利なのですが、「東京Vから点を取りたいという思いはありますか」と聞いたところ、このような答えが返ってきました。
「そうですね。取れるものならば取りたいですね。セットプレーでも何でもいろいろと取る形はあるので、そこをうまく出せていったらと思います。取る形は何でもいいです」
守備面だけでなく攻撃面でも富澤選手は『注目の人』になりそうです。
(千葉担当:赤沼圭子)