【2016シーズン始動!】名古屋:新体制発表記者会見(2)小倉隆史GM兼監督のチーム方針発表

2016年1月16日(土)

本日行われた名古屋グランパスの新体制発表会での出席者のコメントは以下の通りです。
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●小倉隆史GM兼監督のチーム方針発表
「みなさんこんばんは。2016年、今シーズン、GM兼監督を務めさせていただく小倉です。昨年、6月にGM補佐としてグランパスに戻ってまいりました。その時に強くクラブ側から強く言われたのが、『グランパスのスタイルを作ってくれ』ということでした。その時はまさか今シーズンに、GM兼監督なんていう大きな仕事をやらされることになるとは思ってもみなかったんですが、ただ、また今日この場に至って、より一層、そのスタイルの確立、作っていかなければいけない。クラブとしてしっかりしていかなければいけないという気持ちが強くなっております。

グランパスのフットボールコンセプトについて、3つ、挙げさせてもらいました。ピラミッドの上から『FOOTBALL STYLE』『FOOTBALL PRINCIPLE』そして『MENTALITY』。その一番上にある、皆さんへの表現の場である『FOOTBALL STYLE』ですが、就任会見の時に新体制発表会で言いますからとずっと小出しにしてきたんですが、キーワードは出してきました。そのキーワードを含めたグランパスが目指すサッカースタイルとは、『スマート』で、インテリジェンスに溢れ、『テクニカル』であり、組織として『共感』するサッカーです。

まずスマートさを紐解いていくと、サッカーは始まったら攻守の入れ替わりも激しいですし、その瞬間、瞬間で選手は判断していかないといけないです。日ごろやってきたことが、そのまま出るわけではないですね。そういう意味ではそれぞれがしっかりその場面場面で判断して、瞬時に反応していかないといけない。スマートさ、サッカーIQといったものが、高くなければいけない。そして、テクニカル。こういったスタイルに合わせてやっていこうとすると、現代サッカーは僕らがやってきたようなサッカーよりもコンパクトでスピーディーになってきています。スペースもなく、狭いところにパスを通す技術も難しくなってきているということですね。そういう意味ではテクニカルな部分でも高いものが求められてきます。
そして組織として動くためには、しっかりと共感しあってなければ、なかなかできるものではありません。サッカーはピッチの中で11人でやるものです。一人、二人だけではなかなか組織的なサッカーはできないものでもあります。しっかりとお互いが共感しあってやっていかなければできないサッカーということになってきます。全体としてこういうサッカーになっていますが、私は新聞等でご存知かと思いますが、監督は1年契約であります。何年やらせていただけるのか、GM兼任なんですが、それはグランパスのいろいろな方々に決めていただくことで、何年やるかはわかりません。そうやって監督というものは変わっていくものですね。その中で僕自身の言葉でこのサッカーを表現すると、『5人目まで連動するサッカー』です。ちなみにここには現役時代の写真を使っていただきました。ありがとうございます。えー、しっかりとグランパスの選手だったんだぞ、ということをアピールする意味で使っていただきました(笑)。

さあ、5人目まで連動するサッカーと言うと、あまり聞きなれないと思います。3人目まではサッカーを見ていればいろいろな記事を見ればわかるかと思いますが、5人目となるとピンとこないですね。では5人目とは何なのか。3よりもプラス2。簡単に言うと、二手先のサッカーということになります。これを思ったのは、グランパスに留学させていただいたオランダにいた頃です。ふと、二手先まで組織的に動いた時にはどんなサッカーになるんだろうと漠然と思ってました。それを現役時代からずっと思っていたのかもしれないです。今年、監督にしていただけるということで、自分がそうやって漠然と思っていたことを、具体化できるタイミング、チャンスを頂いたと思っています。あるスタッフには『5人目って言っちゃったね』と言われましたが、どうしても高い志でやりたいサッカーを表現したくて、こう表現させていただきました。それをなぜオランダ時代に思ったかというと、日本のサッカーをどうやって良くしていけばいいかと思ったときに、日本が世界に劣っているものはもちろんあります。パワーであったり、とんでもない身体能力。これは敵わないです。認めるべきものは、認めます。ただ日本人には世界に誇れる部分もあると思うんです。それはスタミナであったり、アジリティ―であったり、それこそ協調性であったり。そんなものを色々と考えていくと、連動するサッカーはぴったりなのではないかなと。5人目まで。そこまで突き詰めていけば…じゃあ、ちょっとイメージしていただきましょうか。

みなさん、目を閉じてください。みなさんはスタジアムで試合を観ています。グランパスがボールを持っています。新加入のオーマンが左の安田に渡して、安田から和泉に当たって、和泉が落としたボールを明神がダイレクトにシモビッチに渡してゴールです。うん、気持ちよいですね。トントントンとつながっていって楽しい。まあ、そんなうまい具合にはなかなかいかないんですが。ただ5人目までというと、1,2,3,4,5と続いていったらいいサッカーだけではないということです。一つのボールが、一人の選手が動くことによって、5人が連動するということは、真ん中にいたら右だけではないですね。その選手が左を向いたら逆の選手もしっかりと意識と頭を連動させていかなければいけない。ということは、ピッチにいる全員がしっかりと連動していかなければいけないという。これはなかなか、難しいです。難しいですが、このグランパスのスタイルが確立されることによって、確固たるものができることによって、日本のサッカーの進む道となるぐらいの志でチームをしっかり作っていきたいと思います。本当に、日々の積み重ねであったり、色々としっかり落とし込んでいかなければいけないと思いますが、あくまでも志は高く、こういったグランパスのスタイルを追求していきたいと思います。

そしてその下の、スタイルをしっかりと受け止める土台となるものは何か。やることは、サッカーなんですね。ではサッカーを何のためにやっているか。何のためでしょう?…勝つことですよね。ものすごく良い内容でも、負けたら皆さん納得してもらえないですよね。勝たなければいけないと思います。その当たり前のことをしっかりとこだわっていく。かつ、じゃあ勝つためには何をするのか、点を取らなきゃ勝てないです。じゃあ、自分たちのボールを奪われた時に何をしなければいけないか、点を取るために奪い返す。勝つためにはゴールを取ることとボールを奪い返すこと、これを繰り返している。単純なことなんですが、ただ勝つからこそゴールを狙うのであって、勝ちたいからこそボールを奪い返さなければいけない。当たり前のことですが、そこをしっかりと抑えられる、力強い、スタイルだけではうわべだけなので、しっかりとした力強い部分にもこだわっていきたいと思います。

その原理原則となる部分、そしてスタイルをしっかりとメンタル的にも支えていかなければいけないので、8つの項目を挙げさせていただきました。

1.プロフェッショナルとしての自覚
2.尊重し合える精神
3.感謝の気持ち
4.コミュニケーション力の向上
5.チームの勝利のために闘い抜く
6.常に向上心を持ち続ける
7.NEVER GIVE UP
8.グランパスの選手としての自覚と誇り

まあ、今の選手は当たり前のように持っていると思っていますが、プロフェッショナルとしての自覚、尊重し合える精神、そしていろいろな関わっていただいている方々への感謝の気持ち、サッカーは世界のスポーツです。コミュニケーション力はチームの中でも上げていってもらいたい。そして、先ほどの話とも重なりますが、しっかりチームのために闘う。そして、プロである以上、常に向上心を持ち続ける。そして笛が鳴るまで、最後までどんな状況でも諦めない。ネバーギブアップ。最後はグランパスのユニフォームを着て、このエンブレムを着けていることの自覚と誇りを持ってもらう。これが大事だと思っています。

この3つの定義はトップチームの定義となるのですが、ただ、これはトップとしての、GM兼監督の中の監督としての立場ですが、プロクラブというのはトップチームが勝っているだけではダメなんですね。このしっかりとした定義を、アカデミーの方でも既にミーティングを重ねながら、アカデミースタッフたちとは話していますし、始まっているトップの練習にも参加してもらっています。クラブとして、下からの一貫性のあるピラミッドを通したサッカースタイルをもっていくことで、グランパスの色というものが、もっと皆さんの目に力強く映るように、名古屋グランパスというクラブを推し進めていきたいと思っています。ですが、言うは易しでなかなか簡単なものではないですし、実際のサッカーに表現するのは難しい。今日はいろいろと説明しましたが、『なんのことだかわからない』という方もいると思います。それは当然です。僕もこうして話しながら、言葉が足りていないような気にもなっています。何かが変わったなと思ってもらえるように、昨日からチームは始動しています。ぜひスタジアムに来ていただいて、何が変わったか、小倉の言ってたことはこういうことかなっていう部分を感じていただけたらなと思います。

そして最後に、チームのスローガンです。久米社長の方から話もありましたが、今季のスローガンは『信頼』です。お互い、チームの中でもしっかりと信頼しあえなければ、共感、連動し合えるようなプレーなんてできません。それもそうですし、皆さんを我々が信頼していくこともそうなんですが、皆さんからの信頼を勝ち取るためには何をしなければいけないか。勝っていくこともそうですし、優勝を狙うこともそうなんですが、どういったメンタリティーで、どういった態度で、1試合1試合を戦い抜いていくのか。こういったものを見ていただきながら、今シーズンが終わった時に、みなさんのしっかりとした心からの信頼を得られればと思います。2016年、今年は大きな改革、チャレンジの年になります。その中で、グランパスというチームをより大きく前進させていきたいと思います。皆さんの協力が必要です。ぜひ私たちの背中を押して、力を貸してください。今年1年、よろしくお願いします」

~オフィシャルサポートソングを歌うアーティストたちの挨拶~

●BANTY FOOT
「今回は前回と違い、『NEO HERO』という名古屋で活動しているレゲエアーティストと組んで曲を作らせてもらったんですけど、この曲、『RING』というのはですね、2015年、ホームでのG大阪戦をピッチのそばから見させてもらったんですけど、前半は0-2で負けていたんですが、後半すぐに追いついて、そこからのスタジアムの一体感というか。チームの皆さんとサポーターの皆さんとの一体感、そこからインスピレーションを頂きまして、この曲を作りました。ぜひ、聞いてもらいたいです。チームの皆さん、スタッフの皆さん、ファン、サポーターの皆さんが一つになることは間違いないと思っていますし、チームが大きく羽ばたくことも僕は信じています。そして今回は歌詞カードを配りましたので、ぜひ歌詞を見て、そしてできるだけ大きな音量で聞いてほしいなと。そうすれば僕らがこのグランパスというチームの背中を、そしてファンやサポーターの皆さんの背中を押せると思います」

●qaijff
「皆さん初めまして、名古屋発、ピアノロック3ピースバンド、『qaijff(クアイフ)』と言います。僕(内田旭彦、Bass)は10年ほど前にグランパスユースに所属していました。そこを辞めて音楽活動を始めました。小学校6年から6年ほどやらせていただいたんですが、10年経ってようやくこうやってグランパスにもう一度関わることができました。嬉しく思っています。ずっと、何かまた恩返ししたいと思って活動してきたので、こうして2016年、グランパスの新たな年に力になれることが本当に嬉しいです。

(Q.ちなみに同期は?)吉田麻也選手と同期になります。音楽を通じてここにいるサポーターの皆さんとグランパスがひとつになれたらいいな、それが一番のかなえたいことです。みんなで歌える部分もたくさんある曲なので、皆さんが一つになるきっかけになれば良いなと思っています。僕らができることは音楽を通じてのことしかないと思っています。まだ力不足かなとも思うんですが、僕らにしかできないこともあるのかなとも思っていて。僕が名古屋グランパスユースに6年間所属していたことがあって、そんな僕らにしかできないことを音楽で表現して、サポーターの皆さんを一つにできたらいいなと思っています」

(3)新加入選手の挨拶へ続く