【磐田 vs 名古屋】 ウォーミングアップコラム:プロ15年目のシーズンを迎える“鉄人”太田吉彰

2016年2月26日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
----------------------

太田吉彰はチーム随一の鉄人だ。現在32歳だがスタミナや走力は全く衰えず、絶え間ないアップダウンでサイドを制圧する。今季の始動直後、練習グラウンドには別メニューで調整する姿も見られた。「15年やってきて初めて」というが、幾多の修羅場を乗り越えてきた経験があるため、焦りは全くなかった。徐々に調子を上げ、開幕直前のこの時期にはコンディションも万全といえるところまで高めてきた。本番にしっかりピークを持ってくるあたりは、さすがというべきだろう。

仙台から復帰した昨季、太田はキャリアで初めてJ2を経験した。カテゴリーこそ落ちたが、磐田は追われる立場であり、守備を固めてくるチームも多かった。だが、そうした環境はむしろポジティブな影響をもたらした。

「相当厳しい戦いだったけど、自分自身さらに成長できたと思っている。スペースのないところで最初の方は苦労したが、シーズンの最後の方は狭い局面でも自分の活躍する場所をしっかり見出せたと思う」

密集の中でも活きる術を身につけ、ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かってもまだまだ進化できることを証明した。

25日の紅白戦では、鋭い動き出しでスペースを突いてチャンスを演出。さらに斜めの走りでPA内へ一気に侵入すると、マークを剥がしてシュートに持ち込んだ。「今は痛いところもない」という表情からは充実ぶりがうかがえ、再びJ1の舞台でプレーできることを楽しみにしているようだった。

そして迎える名古屋とのJ1開幕戦。マッチアップが予想される名古屋の永井謙佑はリーグ屈指の快速を誇る。だが、「サイドが劣勢になるとチームも勢いがつかない。前に前にどんどん行く」と太田も一歩も引くつもりはない。

タッチライン際で繰り広げられる攻防は、試合を分ける大きなポイントとなりそうだ。鍵を握るのは、太田である。

文:青木務(磐田担当)


明治安田生命J1リーグ 1st 第1節
2月27日(土)14:00KO ヤマハ
ジュビロ磐田 vs 名古屋グランパス