【秋田 vs 鳥取】 ウォーミングアップコラム:泥臭いプレーが信条の田中智大、古巣・鳥取へ「恩返し弾」なるか

2016年7月15日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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秋田が明治安田J3で正念場を迎えている。

ここ7試合の戦績は3分4敗で、得られた勝点は3。それまでの9試合では5勝4分(勝点19)と負け知らずで、一時は首位争いを演じていたことを考えても、失速感は拭えない。シュート数も少なく、第14節の大分戦は3本、第15節のC大23戦と前節の長野戦では5本で、攻撃面の立て直しが急務だ。秋田は「流動性」をテーマに掲げており、チーム全体で得点を狙っているが、あえてFWに話を聞いてみたい。

田中智大(写真)は今季、秋田に完全移籍してきた。Jリーグ経験のあるFWとして期待がかかっていたが、シーズンが始まる直前の2月15日に怪我で戦列を離れてしまった。復帰を果たした第5節、第6節には途中出場・途中交代という憂き目にもあった。「(怪我で)2ヶ月くらい休んで、自分では大丈夫だと思っていたが、体力面でぜんぜんだめだった」と振り返る。今は復調を遂げ、これまで2得点を挙げている。

--自身のFWとしての強みは。
上手さや魅せるプレーというより、泥臭いプレー。それでも1点は1点なので、ペナルティエリアに入って何ができるか。ボールに合わせたり、あるいはボールを受けたりできるかが大事。
ただ試合に出場しても、自分で打つシュートが少ない。チームとしてもシュート数が減っていて、分析されているのか、自分たちがシュートまでうまくもっていけていないというところだと思うが、周りの状況を見て、ペナルティエリア外からでも積極的に打っていかなければ。

--秋田は上背のあるチームではないので、相手からするとクロスの対処がしやすい?
そう捉えられているかもしれない。ゴールライン際でクロスを上げてもなかなか点が入らない状況になっている。ペナルティエリアの角のあたりからも突破をしかけて、得点機に結び付けたい。

--全体練習後にシュート練習をしていたが、どのような考えがあったのか。
もっともっとシュートを打つ形を増やしていかないと。強引に(シュートを)打っても、ブロックされたり相手にボールが渡ったら意味がなくなってしまうが、点が決まればOKだし、そこは紙一重。(ボールを)大事に大事にしている場面もあるし、シュートを多く打っても枠に行っていないから大事にしないとというのもある。それでも(シュートという選択が)できる場面では、選手がケースバイケースで判断してプレーすることが大切。

秋田は第13節に三好洋央(藤枝)、第15節に米澤令衣(C大23)と昨季まで所属していたFWに「恩返し弾」を決められている。今節、田中にとっては古巣の鳥取との対戦になるが、前回の対戦(第2節、1−1で引き分け)では怪我のためプレーできなかった。それだけに、気持ちも高まっている。「どの試合でも、出場すれば得点したい。ただ(鳥取とは)契約を切られた立場なので、やってやろうという気持ちがある。強引にでもシュートを打つ場面を増やしたい」と話す。

FWのシュートには、試合の流れを引き寄せる力がある。田中のプレーでチームを勢いづかせて、勝利を掴んでほしい。

文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第17節
7月16日(土)15:00KO A‐スタ
ブラウブリッツ秋田 vs ガイナーレ鳥取