【ニューカマー・レコメンド】神崎大輔、心に深く根を張る真っ直ぐな男:神崎大輔(長崎→北九州)

2017年3月7日(火)

2017シーズン開幕!ニューカマー・レコメンド
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
得点数ならもっと上の選手はいくらでもいた。劇的な活躍を見せた選手も他にいた。単純なスター性で言えば、彼が「アミーゴ」と呼ぶ佐藤由紀彦(現 FC東京U-15むさしコーチ)には及ばないだろうし、今年から北九州で指揮を執る原田武男監督のように背中で語るタイプでもない。それでも長崎のサポーターにとってもっとも特別な選手の1人は誰か?と問われれば「神崎大輔だ」と答えたい。

2009年から昨季まで長崎で過ごした8年間、神崎はいつだって真っ直ぐに感情をさらけだしてくれる選手だった。チームの勝利やゴールには満面の笑顔で喜びを表わし、納得できないことには怒りをおさえられず、若い頃はずいぶんと警告を受けることも多く、これは後に笑顔で抗議するというスキルを身につけるまで減ることはなかったし、チームのムードを「生ぬるい!」と言い切ることも珍しくなかった。敗戦や腰痛で別メニュー調整のときは哀しそうで、コメントが少しだけ後ろ向きになることもあったし、逆に仲間とボールを蹴るときは本当に楽しそうで、30歳を過ぎてもサッカー少年の面影を残す・・。

若い頃、常にドリブル一辺倒だったプレースタイルは、Jリーグに昇格できない日々や、Jリーグ昇格を経験するなかで、無駄走りや、味方のことを考えてボールを出せる円熟のスタイルへと変化し、腰痛でほとんど出場チャンスが得られない昨季も、高木監督の評価は揺るがなかったと言う。
「神崎は僕のやりたいことを分かっている」。そう語る高木監督は、神崎の移籍が決まったとき「一番怒ったり、やりあった選手が彼だった」と少し懐かしそうに語っている。それは彼と一緒に泣き、笑い続けた長崎のサポーターが感じたのと同じ寂しさだろう。

多くの元長崎所属選手がプレーする北九州を、ネット上で揶揄するような声もあると聞く。それを面白く思わない北九州のサポーターもいるだろう。だが、自分たちの信頼する選手やスタッフが集まる北九州を、少し羨ましく思う長崎サポーターも大勢いることを知って欲しい。北九州のホーム開幕戦が長崎のアウェイゲームと重なることもあって、北九州までバスを借りて向かうサポーターもいるという。彼らが北九州に向かう目的の中心には神崎がいる。神崎大輔とはそんな風に、街と人の中に深く根を張れる選手なのだ。どうか北九州のサポーターには、そんな彼とのサッカーのある日常を存分に楽しんで欲しい。

以上

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★ギラヴァンツ北九州シーズン開幕戦!★
明治安田生命J3リーグ 第1節
2017年3月12日(日)14:00キックオフ/ミクニワールドスタジアム北九州
ギラヴァンツ北九州 vs ブラウブリッツ秋田

2017.03.07 Reported by 藤原裕久