【湘南 vs 千葉】 ウォーミングアップコラム:躍動の背景に

2017年3月24日(金)



開幕から4試合を終え、ベテランの島村毅(写真)は口にした。

「結果は3勝1分と悪くないと思いますけど、どの試合もギリギリの試合をものにした形。ただ、勝点を取りながら課題も得られるのはいいことだと思う。シュートやクロスなど思い切りをもう少しみんなで出していきたい。これからもっと積み上げていかなければいけないし、まだまだよくなると思うので、目の前の試合に向けていい準備ができればと思います」

リーグを戦う難しさに触れるのはいまに始まったことではない。「開幕14連勝した2014年もギリギリで1点取って勝つような試合がたくさんあった」近年のすべての昇降格を知るチーム最古参は、記憶をひもときながら大切にすべきを語る。

「一つひとつ積み上げていくことだと思います。このチームは勝ってもみんな調子に乗ることがないですし、一つひとつ自分たちのよさを出していくことが大事」

たとえば山根視来のDFへのコンバートに代表されるように、チームとして「0からのスタート」と位置付けるなかで、競争は例年にも増して激しい。それでも日々粛々と変わらないのが島村毅たるゆえんだろう。「僕の性格もあるんですけど」可笑しそうに言う。

「いい準備をしていれば絶対使ってもらえると信じているし、試合で使ってもらったときにいい結果を出せるようにといつも思っている。試合に出てないときは、出たときの自分が逆に楽しみというか、点を取ることも含めて自分に期待しています」

過去の歩みに説得力は増す。たとえばJ2を制したくだんの14年、昇格を決めた9月の京都戦で島村は勝点を引き寄せるゴールを挙げた。先発はこの日が2試合目だった。

ホームに千葉を迎える今節も競争の温度は変わらない。「誰を使うかまだまったく決めてないし、選手もそう思っているはず」曺貴裁監督が試合2日前にそう語ったように、誰の名がメンバー表に記されるかは分からない。ただピッチの上の躍動は、島村がそうであるように、たとえサブやバックアップに回っても色褪せない仲間の想いに導かれていることを脳裏に留めておきたい。

文:隈元大吾(湘南担当)


明治安田生命J2リーグ 第5節
3月25日(土)16:00KO BMWス
湘南ベルマーレ vs ジェフユナイテッド千葉