【鹿島 vs 磐田】 ウォーミングアップコラム:鹿島の俊英・安部裕葵が憧れた選手

2017年4月21日(金)



ボールを持てば小気味よいステップでドリブルを仕掛け、相手の意表を突いたパスをさばき、動き直してリターンパスを受け再び前を向く。それを左右両足を等しく使って行うのだからただ者ではない。鹿島の高卒ルーキー、安部裕葵(写真)は見ていておもしろい選手だ。

リーグ戦では3試合ベンチに入り第5節大宮戦で途中出場。わずか16分のパフォーマンスではあったが、ファーストプレーで飛び込んでくる土居聖真の前に柔らかいパスを落とすなど非凡な才能は垣間見せた。

その安部が、特別な思いを持ってジュビロ磐田戦に向かう。

「本当に好きな選手の一人でした。僕は右利きなんですけど真似をして左足でフリーキックを練習した。一緒にピッチの上で対戦してみたい選手の一人です」

小学生の頃に憧れた選手は38歳になってもピッチで活躍を続けている。磐田の10番を付ける中村俊輔。18歳は、年齢差20歳の邂逅を心待ちにしていた。

自ら「緊張とかまったくしないタイプ」と公言するだけあって物怖じする選手ではない。練習後、まだ免許を持っていない安部は中村と同年代の曽ヶ端準を捕まえて「寮まで送って下さい!」とお願いできる選手だ。ただ、短いドライブではあるが車中で話したことは実りあるものだったという。

「人柄というか、どういう人ならあれだけ長くプレーできるのかなと思いました。あの年代までプレーできるということは絶対に共通点がある」

中村俊輔、曽ヶ端準、そして小笠原満男。日本代表の試合を見るようになったとき、ピッチにいたのは彼らだった。同じ時間をピッチの上で過ごせとき、今度はなにを感じるのだろうか。


文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第8節
4月22日(土)15:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs ジュビロ磐田