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【取材ノート:大宮】長澤アルディージャ、2024シーズン始動

2024年1月11日(木)


1月9日、大宮アルディージャが2024シーズンをスタートさせた。約半数の選手が入れ替わり、コーチングスタッフも総入れ替え。まさに“新生”という言葉がふさわしいチームの新たな船出となった。

始動初日は、ウォーミングアップのランニングやシャトルラン、ペースを変えながらの12分走といった走るメニューを中心に、ストレッチやボール回しなど、1時間強の軽めのメニュー。その中で、直接の指導はコーチに任せ、選手たちの様子に目を光らせていたのが新指揮官、長澤徹監督だった。

あらゆる面で立て直しが必要な大宮に対し、長澤監督は「あまり先入観を持って入らないほうがいい」と自らに釘を刺した。

「環境が良くて選手が甘えてるんじゃないかとかいろんな情報はあるけど、自分の目で見て判断しようと思っている。先入観を持って入ってきちゃうといいことがない、という自分の感覚がある。自分の目で見てちゃんと精査したいと思います」

目標はもちろん1年でのJ2復帰。大宮としては未経験のカテゴリーだが、下位リーグだと舐めてかかれば痛い目を見ることになる。

「2019年にFC東京U-23で1シーズンやらせてもらって、最初の10試合はボコボコにされた(笑)。指導者の方がちゃんと研究してチームでがっちりやるから、それをどうこじ開けるか、それと同時に自分たちもやらせちゃダメ。簡単ではないと体感してわかってるんで、J2とは違う戦場だとみんなでしっかりと共有して、何とかしっかり結果を出すように頑張りたい」



どんなサッカーを見せてくれるのか。具体的なスタイルについては言及しなかったが、確固たるものは胸の内に秘めているようだ。

「アグレッシブとか口で言うのは簡単で、それを感じ取ってもらえるかどうか。スタイルって、“僕、こんな服着てます”じゃなくて、“あのスタイルいいね”って見てる人が認めてくれないとスタイルにならない。そこは年間通じて追求していきたいと思うし、それがまずできて、その上で結果かな、と思っています」

この日は3連休明けの平日にも関わらず、多くのサポーターが練習場を訪れた。長澤監督もまずその点に触れ、「去年ああいう事態があって、それでも支援してくれるサポーターの方がいらっしゃるのはすごいなと、こういう人たちに支えられているんだなと感じました」と、強烈な印象を受けていた。サポーターのためにも、目標をしっかりと達成できる戦いぶりを存分に見せてほしい。

Reported by 土地将靖