【長崎 vs C大阪】 担当ライター“一問一答”

2015年11月13日(金)

「担当ライター“一問一答”」は、対戦する両クラブの記者が質問と答えをぶつけあう新企画です!

明治安田生命J2リーグ 第41節
11月14日(土)18:00KO 長崎県立
V・ファーレン長崎 vs セレッソ大阪

★長崎からC大阪へ
Q
セレッソ大阪の戦力ならば、圧倒的な優勝も十分に可能だったと思うのですが、今シーズン、セレッソにとって一番の誤算となったのは何だったのでしょうか?
(長崎担当:藤原裕久)

A
厳しいご指摘ですが、今季の戦力だけを見れば、仰るとおり、C大阪はJ2のなかでも充実の陣容を整えていたと思います。負傷者や出場停止、代表招集、シーズン途中での他クラブへの移籍や契約満了などということが重なったとはいえ、メンバーがまったく揃っていなかったかと言われれば、今夏にも即戦力を補強していましたし、決してそうではないわけで……。それにもかかわらず、J1自動昇格圏内の2枠に入れないことが、第39節終了後、3試合を残して決まっているというのは、まだJ1昇格プレーオフが残っているとはいえ、悔しく、つらく、残念なことだと言わざるを得ません。前年からのクラブ再興というミッション、そして、注目を受けるなかで厳しいマークも予想されていたことなどもあり、1年でのJ1復帰を目指すうえで、難しいシーズンになることは、C大阪としても想定済でした。

そのなかで、いろいろ『誤算』はありますが、一番と言えるものを挙げるとするならば…、あくまで一取材者の立場としての意見ではありますが、「これが今季のセレッソだ!」という新たなスタイルを、現時点でも構築しきれていないところなのかなと思われます。

前半戦ではフォルラン選手の得点力を活かす形を取りましたが、攻守のバランスを築くのに苦労しました。中盤戦で成績が安定しかけていたのですが、チームのバランサー的な役割を担っていた長谷川アーリアジャスール選手の海外移籍などもあり、フォーメーションの見直しも行いました。そして、後半戦では負傷者の影響などもあってメンバーや戦術を試行錯誤しましたが、新たなチャレンジがうまくはまらず、天皇杯は1回戦敗退、リーグ戦も9月下旬から失速…。パウロ アウトゥオリ監督は常々、「今年の目標として、もちろんJ1昇格はあるが、昇格するだけでなく、昇格後にどれだけ戦えるか、そのベースを作ることが、今年1番大事な仕事の1つ」という話をされるのですが、困ったときに立ち返られるような『原点回帰』できるものが備わりきっていないことで、シーズンのなかで結果に「波」が出てしまっているように思います。それでも、個のタレント力で勝点を積み重ねてきましたが、前節の金沢戦の敗北で、負け数はとうとう二桁の10を記録。さらに言えば、第12節磐田戦しかり、第35節福岡戦しかり、そして、前回の長崎さんとの対戦となった第14節しかり、ここという大事なポイントでことごとく黒星を喫していることも、今思えば、痛かったです。

今節は長崎さんとのアウェイ戦を迎え、C大阪としてはリベンジマッチになります。山口蛍選手が日本代表戦のために離脱、扇原貴宏選手が累積警告により出場停止と、2人の核となる選手が不在となり、今回も厳しい試合が予想されます。それでも、タレントの持ち味が引き出されるような『スタイル』がここでしっかり示され、リーグ戦5試合ぶりの勝利を収めて、現状の嫌な雰囲気を打破したいところです。だからこそ、長崎さんとの今節は、C大阪にとって非常に重要な一戦になります。
(C大阪担当:前田敏勝)


★C大阪から長崎へ
Q
長崎さんには、高木琢也監督、安達亮ヘッドコーチという、指揮官としてJ1昇格経験を持つ2人がいらっしゃいますが、それぞれがどのような形でチーム、選手たちをまとめていますか? J1昇格プレーオフ争いも佳境に入るなか、この2人が改めて何かチームに訴えかけていることなどもあれば、教えていただければ幸いです。
(C大阪担当:前田敏勝)

A
元々、安達ヘッドコーチは「監督には監督を経験した者にしか理解できない悩みや、苦しみががあり、監督を真に補佐するには、監督経験がある人材をコーチとする必要がある」という意図のもとに招聘されたのですが、結果的にこれが大成功したといえるでしょう。長崎において、全国的な知名度が高く、実績があり、地元出身者でもある高木監督の存在は非常に大きく、監督にかかる責任や負担は大きなものでした。その補佐として安達ヘッドコーチが来たことで、高木監督は作業を分担させることができるようになり、よりスカウティングなどに傾注できるようになったのです。

また、サブ組への声かけや、練習中の選手の動きについての細かい指導など、限られた練習時間の中で、高木監督が一人で行うのは難しかった部分を安達ヘッドコーチが担当することで、高木監督は全体の指導に集中できるようになりました。決して、安達ヘッドコーチが特別なことをやっているわけではありませんが、つい後回しにしてしまうような小さいことをやってくれることで、大きくチームに貢献していると言えるでしょう。

今の長崎は、高木監督を中心に、その補佐を安達コーチが行うというオーソドックスですが、最も求められる形でチームをまとめていると思います。この2人が改めてチームに訴えかけていることについてですが、改めてというようなことは特別ありません。2人ともトレーニングを何より重要ししており、トレーニングの間は、積極性を持つこと、集中して取り組むこと、自分たちで考えることをずっと言い続けてきました。それは今後も変わらないと思います。
(長崎担当:藤原裕久)

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