【C大阪 vs 東京V】 担当ライター“一問一答”

2015年11月22日(日)

「担当ライター“一問一答”」は、対戦する両クラブの記者が質問と答えをぶつけあう新企画です!

明治安田生命J2リーグ 第42節
11月23日(月)14:00KO 金鳥スタ
セレッソ大阪 vs 東京ヴェルディ

★C大阪から東京Vへ
Q
ズバリ、この最終節への意気込みを聞かせてください! そして、かつてC大阪でもACLベスト8進出などに貢献し、現在東京Vにてチームの中核として奮闘し続ける中後雅喜選手の、古巣対決にかける思いについても触れていただければ幸いです。
(C大阪担当:前田敏勝)

A
監督・選手・スタッフ・サポーター、そして取材陣含め、東京Vに関わる人間は「勝利」しか考えていません!プレーオフ圏内の6位・長崎との勝点差2、7位で迎える最終節。長崎の結果次第という条件はつきますが、この試合に勝てば自分たちの未来を変えられる可能性は十分ある、逆に言えば、勝たないと先がないわけですから、燃えないわけがありません。実際、誰の口からきかれるコメントも、「~したい」ではなく、「点取るよ!(杉本竜士)」、「勝ちます!(冨樫剛一監督)」と、断言するものばかりでした。
前節、先制されながらも終盤に空中戦に強いDFウェズレイを初めてFWとして起用し、そのパワープレーから同点に追いつきました。冨樫監督は開幕前から「練習でやったことのないことをやって選手たちを戸惑わせることだけはしたくない」とポリシーを語っていただけに、次の日のミーティングで選手たちに謝罪したという。ただ、そこまでして勝負に出た真意を、指揮官は「このまま(プレーオフ進出の可能性を)終わりにしたくなかった。このチームでもっと試合をしたいと思った」と明かす。望みをつないだ今節も、このチームで戦える試合を2つ増やせるように、なりふり構わず勝負にでることを誓っていました。
ご指名のように、やはり選手の中で相手がC大阪戦ということに特に思い入れが強かったのは中後雅喜です。古巣との一戦への思いを次のように語っていました。
「1年間という短い時間でしたが、良い経験もできましたし、良いチームでしたし、すごく感謝しています。そのC大阪と、まさか今年J2の舞台で戦うとは思っていませんでした。本当ならJ1で対戦したかったのですが、それでもせっかく巡ってきたチャンスです。しかも、僕たち東京Vにとっては本当に緊迫した大事な試合。その中で元気な姿を見せられれば一番良いですし、『まだまだやれているよ』という僕の意地を、勝って示せたらと思います」。
また、サッカー的には「丸橋(祐介)や酒本(憲幸)などサイドバックがすごく良いチーム。クロスの質も高く起点になってくるので、サイド攻撃は特に危険だなと思います。タカ(扇原貴宏)は出場停止で残念ですが、(山口)蛍も今は代表の中心の選手で、もう僕よりもずっと上にいる。お互いに成長していると思うのですごく楽しみです。あとは、個人的には田代(有三)が鹿島の時の同期で同い年なので、久々に彼と対戦できるのが楽しみです」と、期待と警戒心を口にしていました。
一方、田村直也は関口訓充との対戦に強い闘志を燃やしています。仙台時代の戦友であり、実は出身地も同じ東京都多摩市、小学時代のチームも『FC多摩』で一緒と、旧知の縁で結ばれている2人。「1対1は関口に分があると思うので、僕はボランチとの関係だったり、とにかく数人で対応して上手く止めたい」ライバルとして、能力の高さを認めています。また、チームとしてもC大阪は「僕にとっては(Jデビューの相手でもあり)因縁深い」と語ります。そして2010年には仙台とC大阪はともにJ1昇格しており、「仙台にとって常にライバルだった」と早くも気合い十分でした。
すでにプレーオフ進出を決めたC大阪にとっては、恐らくこの試合は今後の2試合を見通した戦いとなることでしょう。モチベーションも高く変わらない強豪チーム相手で苦戦は必至ですが、若い緑のチームも可能性を信じて最後の最後まで走り続けます!
(東京V担当:上岡真里江)


★東京VからC大阪へ
Q
シーズン最終節という、驚きのタイミングで監督交代の劇薬を投じましたが、5試合未勝利の原因は改善されそうですか?チームの雰囲気の変化など含め教えていただければと思います。
(東京V担当:上岡真里江)

A
結論から言うと、改善の兆しは、出てきています。
クライマックスに入った最近5試合で2分3敗、未勝利、得点わずか1という結果を見てもわかるとおり、明らかにチームのバイオリズムは、一番底に来ていたところもあったと思います。そのなかで、最終節直前に異例の監督交代をせざるを得なかったことは、残念きわまりないのですが、J1昇格という絶対目標を達成するためにも、「チームとして心機一転、一丸となってJ1昇格プレーオフに向かうというところで、残された最後のタイミング」(玉田稔 代表取締役社長)でもありました。
もちろん、現場のトップが変わるということで、選手たちも責任を痛感しています。「昨年からずっと(監督交代を)繰り返していることだし、そこは監督の責任だけではない。やるのは選手たち。しっかり僕ら(選手)がやっていれば、監督の責任とかはなかった。今回、パウロ(アウトゥオリ)監督が責任を取った形ですが、(これからJ1復帰のために)もっと気持ちを出さないといけないと思う」というのは、GKキム ジンヒョン選手。「大熊(清 新監督)さんになってから、またみんなパワーを(練習から)出していると思うので、この1週間は、今までと比べると全然違う1週間を過ごせていると思う。しっかりチームのために勝ちたい」と守護神も述べるように、イレブンは『落ちるところまで落ちた。もうここからは上がるしかない』という思いのもと、精力的にトレーニングを行い、残された最後の戦いに向けて奮起しています。そして、劇薬を投じた今だからこそ、この第42節、東京V戦は、C大阪にとって絶対に勝利という結果を残さなければいけません。『何かが変わった』というところを見せなければいけません。その思いは、チームの共通認識として備わっています。
もうJ1昇格プレーオフに出場することは決まっているC大阪ですが、その準決勝でのホーム開催権を持つ4位を確定させ、桜色のサポーターとともに戦える環境を整えるためにも、この一戦は勝利にこだわります。そして、C大阪のスタイルである攻撃力を示す試合となります。10月以降、わずか2得点、しかもセットプレーのみでの得点ということで、攻撃のバリエーションは喫緊の課題となっています。それでも、今週のトレーニングにて、選手の持ち味を活かすべく、かなり攻撃の形も整理されてきています。ここでこれ以上多くは語れませんが、当日の試合を楽しみにしてほしいと、サポーターにはお伝えしたいです。東京VさんもJ1昇格プレーオフ進出のために、絶対に勝利が必要な試合ということで、攻めに来ると予想されるだけに、見応えのある好ゲームになると思いますが、C大阪としては一歩も引く気はありません。クラブの原点である「攻めきる」姿勢にぜひ注目してください!

(C大阪担当:前田敏勝)

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