カターレ富山編:2015喜怒哀楽

2015年12月22日(火)

今季のJ's GOAL年末企画は“2015喜怒哀楽”。全52クラブの担当ライターが3つの視点から2015シーズンを振り返ります!

■2015クラブトピックス
初のJ3で苦戦
カターレ富山は2008年の発足1年目にJリーグ昇格を決め、2009年から6シーズンをJ2で戦った。J3に降格して迎えた今季がJリーグ7年目だった。
V字回復を狙って1年でのJ2復帰を目指したが、昇格争いに絡むことさえできず5位。昨季のどん底状態から抜け出せないままシーズンを終えた。トップチームの成績不振に対し、経営方針をはじめとするクラブのあり方自体に厳しい目が向けられ始めている。
一方で、真面目に練習する選手や熱心に応援するサポーターの姿は、これまでと変わらなかった。苦しみの中で気づいた財産を糧として、捲土重来を期す。

■2015私的トピックス
アウェイ全試合取材を達成
J3はスカパー!でも試合中継が少ないため、アウェイゲームの内容把握が困難になると予想。逆張りの発想もあり、アウェイ全試合取材を決心した。Jリーグ昇格初年の2009年にも一度チャレンジして途中で断念していた。今季は無事にやり遂げることができてほっとしている。
チームの思わぬ苦戦や、安上がりな交通手段を選んでの長距離移動に気持ちが萎えそうになった時も正直あった。しかし、今季はアウェイで熱戦が数多くあり、選手たちや遠くまで足を運んだサポーターの姿を記録できるやりがいは大きかった。また、戦後70年の節目に沖縄へ初めて行き、盛岡からの帰路で新聞記者の友人が勤務する宮城・気仙沼を訪ねることもできた。数々の貴重な経験ができたのも、カターレがあり、Jリーグがあるおかげだ。
写真上:盛岡にて。スタジアムから望む岩手山(3月29日)
写真下:沖縄にて。スタジアムそばで見つけた「ハブ注意」の看板(5月19日)

■2015Jリーグトピックス
山口の躍進が示した可能性
山口に驚かされた。昨季のJFLに続いてJ3も1年で通過して,来季はJ2にチャレンジする。Jリーグ加入初年で好成績を残すだけでも立派なのだが、山口はさらに上を行った。エンターテイメント性の高い、内容の濃いサッカーを展開したのだ。熱心なサポーターも多く、スタジアムの雰囲気にも好感が持てた。いずれも一朝一夕で到達できるレベルではないと感じた。これまでの努力を筆者が知らなかったに過ぎず、サプライズと捉えたのは失礼だったと思う。敬意を表したい。
彼らを見て強く思うのは、同じように地域リーグやJFL、J3で力をつけて飛躍するクラブがこれからも出てくるであろうこと。競争は激しくなるが、機会は各地のクラブに与えられている。一気に駆け上がるのも夢じゃない。可能性はまだまだ広がっている。

Reported by 赤壁逸朗