【ニューカマー・レコメンド】守備能力の高さも魅力の万能型FW:齊藤和樹(熊本→磐田)

2016年2月22日(月)

2016シーズン開幕!ニューカマー・レコメンド
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もともとポテンシャルはあった。加入前のインカレではベストFWを受賞している。だが本人も「最初の頃は身体をぶつけられただけでバランスを崩していた」と認めるほどで、1年目は7試合出場にとどまり無得点。当時の高木琢也監督(現長崎)からは、ボールの受け方やポストプレーについて細かく、みっちり指導を受けた。

そして2012年、岐阜、仙台を下して駒を進めた第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会、4回戦で名古屋と対戦。チームは2‐5と力の差を見せつけられて敗れたが、前半の23分と45分に2度追いつく2ゴール。ブレイクを予感させる働きを見せた。

思えば、試合後の記者会見で対戦チームの監督から名前を挙げられるようになったのはこの頃から。昨シーズンはFC岐阜のラモス瑠偉監督が「欲しい」と口にして会見場のメディアを笑わせたほか、磐田の名波浩監督も同様にそのプレーぶりを賞賛していた。齊藤にとっても、年齢的な事を考えればJ1にチャレンジする機会を逃す手はなく、まして清水商(現清水桜が丘)の先輩にあたる指揮官からのオファー、さらに地元静岡のクラブであることも、移籍を決断する理由になったろう。

とにかく何でもできるFWだ。高校時代にはサイドバックとしてプレーした経験もあって、ボールを奪う快感も知っている。激しいコンタクトにも怯まず、むしろ好むと言い、雨やピッチコンディションの悪さにも燃える。熊本での5年間で、ハードワークによって持ち味を生かす術を身につけ、特に昨シーズンは、小野剛前監督が掲げたアグレッシブな守備を前線で体現。また北嶋秀朗コーチ(現新潟)からはゴール前での感覚を叩き込まれて欲も芽生え、ストライカーとして開眼した。

12ゴールという数字だけを見ると物足りなさも感じるが、点を取る以外の仕事でも貢献度は非常に高かった。だからこそ熊本にとっては大きな痛手なのだけれど…、黙々と役割をこなしてきた姿勢を評価されての移籍である以上、喜ぶべきこと。

新天地でゴール前の仕事に専念できるようになり、そして難しいシュートばかりでなく簡単なシュートもきっちり決める確実性を高めれば、より多くの得点を挙げることはじゅうぶん可能だと思う。

熊本サポーターには、1つ上のステージで輝く彼の姿を見て口にしたいセリフがある。「和樹は熊本が育てた」と言える活躍を期待したい。

以上

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★ジュビロ磐田シーズン開幕戦!★
明治安田生命J1リーグ 第1節
2016年2月27日(土)14:00キックオフ/ヤマハスタジアム
ジュビロ磐田 vs 名古屋グランパス
チケット完売!

2016.02.22 Reported by 井芹貴志