【岡山 vs 千葉】ウォーミングアップコラム:フレッシュマンたちの開幕戦

2016年3月5日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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山口で行なわれた開幕戦。試合後、加藤健人選手はミックスゾーンでテレビに向けて質問に答えた後、居並ぶカメラから逃れてペン記者の前にやって来た。しかしここでもボイスレコーダー5、6台が一斉に顔に向けられて、軽く「おおっ」という表情になる。そして、その後すぐに笑顔になった。加藤はファジアーノ岡山ネクストから今年、トップチームに加入。この日、岡山のアカデミー出身の選手として初めてJリーグ公式戦に出場した。岡山市出身の20歳で、この春、岡山大の3回生となる。

「Jのピッチはいかがでしたか」。こう聞かれて、「この日を待ち望んでいましたし、この日のために頑張って来たので、ようやくスタートラインに立てたと思っています」と答える。訥々と、しかし率直で丁寧な口調だ。加藤は山口のホーム・維新公園に山口国体で来たことも、ファジアーノ岡山ネクストの選手としてプレーしたこともある。だから本人よりも、前日、メンバー入りを知って駆けつけた加藤の両親のほうが緊張していたかもしれない。「まさか試合に出るとは思っていなかった」と電話で言われたそうだ。試合終了後は、岩政大樹キャプテンが傍らに来て、「おめでとう。これからだぞ」と声を掛けてくれた。今は、小学生のときからお世話になっているクラブの、応援してくれる人たちへの感謝をプレーで返したいと思っている。「開幕戦は最後のクロスが合わなくて、そこしか覚えていません。あそこで決定的な仕事をして、チームを勝たせられるよう、練習から考えながらやっていきたい」と話している。

もうひとり、開幕戦メンバーに名を連ねた新加入選手はDF久保飛翔選手だ。慶応大ではキャプテンとしてプレーし、今年岡山に加入。大学時代にも数々の遠征の経験はあるが、「バスでスタジアム入りするとき、ちょっと圧倒されちゃって、うわ、こういう世界なんだと実感しました」と人なつこい笑顔を見せる。興奮し、緊張し、様々な感情がこみ上げてきた開幕戦。出場はかなわなかったが、間近でゲームを見、スタジアムの雰囲気に身をさらしたことで、「もっともっと努力しないと、あそこには立てない」と、思いのギアが一段階上がった。

ホーム開幕戦を迎える今、彼らのフレッシュな感性もチームの大きな力となっている。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第2節
3月6日(日)14:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉

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