【町田 vs 金沢】 ウォーミングアップコラム:太田康介が町田に帰ってくる

2016年3月19日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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2010年、クラブを大きく変える人間がふたり町田にやってきた。ひとりは相馬直樹監督。翌年は川崎Fに“栄転”してクラブを離れてしまったが、14年に復帰して今季は通算4季目の指揮を執っている。

もうひとりは太田康介だ。中央大から埼玉SC(関東1部)、ザスパ草津チャレンジャーズ、横河武蔵野FC(JFL)を経ての町田入りだった。

太田はそこから連続4シーズンに渡って町田でプレー。12年のJ2では38試合に出場している。175㎝の体格ながら最終ラインの欠かせない戦力となり、セットプレーからの得点力でもクラブを支えた。気の強さ、折れない心が言動とプレーから伝わってくる選手だった。

12年は太田が29歳で初めて迎えるJ2だったが、町田は最下位でJFLに戻ることになった。太田は翌13年、町田のキャプテンを任されたが、17試合と出場機会を減らしてしまう。町田担当として、太田の悔しそうな顔ばかりを見続けた2年間だった。

14年にはJ2昇格を目指すツエーゲン金沢が、そのキャリアと人間性を見込んで太田を獲得した。すると同年、金沢は第3クールに快進撃を見せてJ3初代王者に輝き、翌15年のJ2でも一時は首位に立つ快進撃を見せた。太田も32歳になって迎えた2度目のJ2で、再び花開いた。

我々にとって先を越された口惜しさはあったが、ベテランに差し掛かってなお“もう一伸び”を見せた太田の活躍は嬉しい驚きだった。

相馬監督は「僕がもう一回来るときに出て行ったわけだから」と“愛のある憎まれ口”を発しつつ、「彼は金沢に行って物凄く人間的に成長したんじゃないかと思っている」と太田を称賛する。

相馬監督はJ2復帰を決めた太田に「おめでとう」声をかける機会があったという。それに対して太田は「『でも町田だけには勝てなかったんですよ』と言ってきた」(相馬監督)。いかにも太田らしい“噛みつき”だ。

金沢は第3節を終えて勝点1と未勝利。更にクラブとしても11回の対戦で町田に一度も勝ったことがない。昨季はカテゴリーが違い、町田に“リベンジ”できなかった。

「向こうはこの試合が特別な試合として来る。彼らにしたらきっと望んでいた町田戦だと思う」(相馬監督)

町田は16年のJ2で戦う権利を22番目に得たチャレンジャー。今季はどんな相手に対しても立ち向かっていくという立場だ。しかし金沢も、おそらくこの試合に限ってはチャレンジャーの気迫で町田に向かってくるだろう。

試合後に見るのは彼の嬉しそうな顔か。それとも悔しそうな顔か――。それはともかく、J2を戦う仲間して、太田を野津田に迎えられるのは嬉しいことだ。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第4節
3月20日(日)16:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs ツエーゲン金沢
町田市立陸上競技場(FC町田ゼルビア)
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