【山形 vs 札幌】 ウォーミングアップコラム:まだまだ明るい山形

2016年4月16日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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J1から降格して1年目で、7節を終わった時点で未勝利、そして最下位という順位。ゲーム内容も噛み合わない部分が多く、修復困難な状態を「泥沼」と表現するメディアもあった。

そんな状態では、練習中もさぞ静まり返ったり、ギスギスしたり、選手たちはしかめっ面で悲壮感を漂わせていると想像する人もいるかもしれない。しかし実際はその逆だ。いまチームに必要なことは、いかに自信を取り戻せるか。そして前向きになれるか。それを実現させるためのさまざまなアプローチが、今週の練習場には見られた。

オフ明けの12日。午前の筋力系トレーニングは軽快な音楽とともに行われた。キャンプ中の筋トレや、砂場トレーニングでは音楽をかけながら行われるケースが多いが、通常のトレーニングでは珍しいことだった。また、午前のトレーニングは2グループに分けて入れ替え性で行われることもあるが、今週はそうしたグループ分けをせず、全員一斉に同じトレーニングが行われた。

その日の午後トレーニングでも、ウォーミングアップでは各選手がいつも以上に明るい声を意識して出していた。全員がセンターサークル内に入り、3人が守備をするボール回しも「和気あいあい」という表現がぴったり。競り合いで強く当たった宇佐美宏和(愛称、ちゃみ)に対し、渡辺広大が「ファウル!ちゃみ退場!」と大声で言い放った。宇佐美が前節で退場処分を受け、今節の試合に出場できないという前提があっての渾身のイジり。もちろん、渡辺と宇佐美の親密な関係性を知っていれば、さらにそのおもしろさが増す。

続いて、フィールドプレーヤー全員が輪になって手をつないだ状態でのリフティングゲーム。これも通常では3グループに分け、早さを競わせたりするフィジテクの一種なのだが、石﨑信弘監督はここでは全員が一つの輪になるように手をつながせた。30回つないだら成功、3回までトライできる条件だった。が、結局成功できず。その後、全員で行った罰ゲームのバーピージャンプでは、回数を数える「イーチ!ニー!…」という声が、これまで聞いたことのないような大きさで響いていた。

降格の可能性もある中で、最下位はけっして居心地のいいものではない。ただ、チームはあきらめていない。まだまだ意識して明るく振る舞っているところがあるが、自然な明るさになる日はきっと来るに違いない。

文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第8節
4月17日(日)14:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs 北海道コンサドーレ札幌
NDソフトスタジアム山形(モンテディオ山形)
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