【秋田 vs G大23】 ウォーミングアップコラム:不動の守護神・松本拓也が語る「流動的なサッカー」

2016年4月30日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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秋田は今季、「流動性」をテーマに掲げている。フィールドの選手は機を見計らって攻撃的にポジションを変え、その空いたスペースを他の選手がカバーする。
一方、ポジションチェンジやカバーリングが効かない唯一のポジションがGKだ。松本拓也は昨シーズンに秋田に加入し、リーグ戦と天皇杯の38試合に出場。今シーズンもこれまで全試合にフル出場している。その松本に、「最後の砦」から見えるものについて聞いてみた。

--これまでの試合を振り返って。
「毎試合のように失点しているどかしさはあるが、最少失点で防げていると捉えることもできる(全6試合で1失点が5試合、無失点が1試合)。ただ失点する時間帯が共通しているのは課題だし、今後、他のチームがゲーム勘を掴んできたときにどうするかという危機感があるので、細かい点を確認して微調整を続けていきたい。より上を目指すためには、選手一人ひとりが自分たちのサッカーを強く意識することが、最後の違いを生むポイントになるのでは」

--今シーズンの「流動性」をどのように捉えているか。
「後ろから見ていて、攻撃面でいえば『そこでクロス上げるのがその選手なのか』とか『いま飛び出した選手、ポジションどこだっけ』という意外性がある。
守備面でいうと、ポジションという言い方はシュウさん(間瀬秀一監督)はあまりしないとは思うが、自陣から見て後ろの選手がクロスやシュートなどフィニッシュの部分まで顔を出している時には、前の選手がしっかりカバーしている。これもひとつの流動性だと思う。
特に攻撃のシーンでは、去年よりも見ていてワクワクする。もちろん『それしかしていない』というほどに、カバーリングなどリスク管理のためのコーチングや選手間コミュニケーションを徹底しているが、相手ゴール近くににボールがあるときは比較的客観視しているというか、サポーターと同じような目線で試合を見ているので、純粋に楽しいと思っている」

--先制点を挙げた後に追い上げられる展開について。
第1節の福島戦と第2節の鳥取戦(いずれも1−1の引き分け、先制するもアディショナルタイムに追いつかれる)を受けて、これまで試合の立ち上がりと、最後の終わらせ方に重点を置いてきた。そのこともあり、第3節以降はアディショナルタイムの失点は無くせている。
ただ今度は試合中盤になって、先制した後に疲労などで間延びしてきたときに、どういう試合運びをするか。そこで無理にゴールを目指しすぎてボールを失うのであれば、もう少し自分たちがボールを持つ時間を増やして、相手が焦れてきたところで確実にチャンスを作っていく。そうしたやり方も必要なのかなと考えている」

--第7節、G大23との対戦に向けて。
「若い選手が集まっているとはいえ、G大23の元のクラブはJ1なので、J3は主戦場ではないと思っているかもしれない。一方で、自分たちも今のカテゴリで終わろうとは思っていないので、こうしたカテゴリーが上の相手に勝っていかなければいけない。相手をリスペクトしながらも、ホームゲームでもあるし絶対に負けられない」

松本は昨シーズン、試合後のインタビューで「これまでJの舞台で継続して試合に出る機会がなかったので、このチームで場数を踏ませていただくなかで、自分が感じたことや反省を次の試合にしっかり活かそうと意識している。そうした部分が周囲に伝わっていればうれしい」と話していた。試合中や練習中に見せる緊迫感と、積極的にファンサービスに応じる姿勢にはプロ精神も垣間見える。次の試合でも、流動的なプレーを見せるチームメイトに対して不動の一点となり、檄を飛ばし続ける松本の姿があるだろう。

文:竹内松裕(秋田担当)


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