【町田 vs 山形】 ウォーミングアップコラム:勝ちたい思いと本能で「危険な状態」を乗り越えた群馬戦

2016年7月9日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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「正直、僕がここに来て一番危険な状態だったと思います」

町田のキャプテン李漢宰は、7月3日の前節・ザスパクサツ群馬戦(2△2)のハーフタイムを振り返る。李が町田に入って今季が3シーズン目。彼はキャプテンとしてほぼ全試合に出場してきたが、ロッカールームに決して良くない空気が漂っていたという。

前半を0-2で終えたチームが、その流れを変えるために、選手同士で意見や要求を出し合うことは当然だ。もちろん15分間でそれを一つの方向に集約することは容易でない。ただ町田は他のクラブに比べて選手の役割がはっきりしている。チーム一丸で戦えているからこそ今季の躍進もある。しかし群馬戦に限っては、修正が曖昧なまま、選手たちはピッチに戻ることになったのだという。相馬直樹監督の信頼も厚く「バラバラになりそうなところをぎゅっと締めるような役割をしているつもり」というキャプテンにとっては、忸怩たる思いもあっただろう。ただそんな中でも、全員で共有できる“思い”があった。

「一人一人(考えが)違うまでも、勝ちたい思いは一緒だということを意識してやろう。僕はそう(円陣で)声をかけました」(李漢宰)

町田はそんなハーフタイムの後でも、いやそんなハーフタイムだったからこそ、2点を奪って同点に追いついた。後半から起用された中村祐也、久木野聡の活躍や、相手の疲れもあり、アウェイで勝点1をもぎ取った。李は「ファイティングスピリットを出して、本能のままに戦った。そういった姿勢が同点に追い付いて、逆転できそうなところまで持っていけた要因」と試合を振り返る。

もちろん“本能”といっても、相馬監督が3年間で植え付けた戦術が身体には染みついている。また選手が試合中に“考える”ことで、逆にチャレンジャーの思い切りが奪われる場合もある。本能のブレーキになる要素が程よく弱まり、情と理、感覚と思考がちょうどいい具合で混ざった。その結果としてチームのポテンシャルが引き出され、新しい収穫を得た。それが群馬戦の後半だったのだろう。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月10日(日)18:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs モンテディオ山形
町田GIONスタジアム(FC町田ゼルビア)
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