【柏 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:“異質”のプレーが魅力の大卒ルーキー、湯澤聖人

2016年7月12日(火)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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大卒ルーキーの湯澤聖人(写真)がリーグ戦でデビューを飾ったのは、5月13日、エディオン・スタジアムで行われたアウェイの広島戦だった。
湯澤は馬力のある右サイドバックで、フィジカルの強さと不規則なドリブル突破からの攻撃参加を得意としている。プレースタイルとしては元柏の右サイドバックで、今季からマルセイユに移籍した日本代表の酒井宏樹に近い。

だが湯澤は、そのデビュー戦となった広島戦の前半はほとんど持ち味を発揮できなかった。その理由は「柏(好文)選手を警戒しすぎた」(湯澤)ため守備の意識が強かったからだ。
湯澤はここまでリーグ戦とカップ戦の数試合に出場した中で、もっともすごいと感じた選手は、実は対戦相手ではなくチームメートの伊東純也だという。

「自分も身体能力には自信がある方だったんですが、純也くんのスピードは驚きました。寄せても“ファン!”とかわされてしまうので。純也くんに比べたら自分は全然たいしたことないなって思いました(苦笑)」

したがって、彼の発想がこのように変わっていく。伊東ほど爆発的なスピードを持った選手はJリーグの中でもそうはいない。その伊東とは毎日の練習で常に対峙している。さらに、自分の持ち味を出さなかったら悔いが残る、だったら自分のプレーを積極的に発揮して失敗した方がまだいい。
開き直りもあったのだろうが、そういったメンタリティーに変わったおかげで広島戦の前半と後半とでは全く違ったプレーを見せた。試合はスコアレスドローに終わったが、後半は湯澤のオーバーラップから何度かチャンスを作った。

「クロスやシュートの精度が今の自分の課題」と言うように、その課題克服のため日々居残りでクロスとシュート練習は絶やさない。前節の浦和戦の後半には、攻撃参加から惜しい左足シュートを放った。相手ディフェンスに阻まれなければ枠を捉えていただろうし、ゴールになっていた可能性もある際どいシュートだった。間違いなく練習の賜物だ。

今節、柏はホームに広島を迎え入れる。もし湯澤が出場しても5月の対戦時のように、彼が必要以上に守備偏重になることはないだろう。アカデミー出身選手が多く、パスをつなぐスタイルを志向する柏にあって、湯澤のように相手が読めない不規則なプレーをする選手は良い意味で“異質”である。ディフェンディングチャンピオンを相手に、ゴールやアシストなど目に見えた形でチームの勝利に貢献できるか。

文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第3節
7月13日(水)19:00KO 柏
柏レイソル vs サンフレッチェ広島
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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