【川崎F vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:中村憲剛不在の試合をチーム全体で勝ち抜きたい。ベテラン井川祐輔に注目

2016年7月12日(火)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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クラブの連続無失点記録がかかった前回の試合は、アウェイの福岡戦だった。

ファーストステージ第16節で、川崎Fは単独首位の位置につけていた。最下位の福岡を相手に無失点勝利すれば、2位鹿島の結果次第で優勝が決まるかもしれない。そんな状況に、周囲はざわめいた。

ところが試合が始まると、川崎Fは首位のチームとは思えない立ち上がりを見せてしまう。前半9分に金森健志に先制点を奪われると、続く15分にも金森に2点目を奪われ、開始からわずか15分で2点のビハインドを背負ってしまった。

その後川崎Fは2点を取り返し2-2の引き分けに持ち込むのだが、この試合を語る際に大きな説得力を持つのがケガで欠場した中村憲剛の存在感の大きさだった。

「中村憲剛が居なかったから」は、引き分けた試合に対するわかりやすい説明になったが、その一方で選手たちはそうした理由付けを全面的に受け入れようとはしていなかった。

例えば小林悠は「(中村憲剛不在を)言い訳にしてはいけないと思いますし、憲剛さん以外で出ていた今日のメンバーの責任だと思います」と述べ、直接的な原因をそこに求めることはしていない。谷口彰悟は2-2というスコアから逆算し「(不在の影響の)無いゲームをしたかったんですが」と結果論的に振り返るが、中村不在を勝てない理由にすることを良しとしなかった。

もちろん、優勝を掛けた大一番の引き分けの理由として大黒柱不在は語りやすい。ただ、それに抗おうとする選手が居るのも事実だった。

あっという間に2点を奪われエドゥアルドが負傷して浮き足立ちそうなチームを落ち着かせたのは、そのエドゥアルドに代わり出場した井川祐輔(写真)だった。「アップする間もなかった」という唐突な出番にも慌てることなくプレーし、声をかけ続けてチームを鼓舞しゴール前で体を張り続けた。

自力優勝が消滅したことで意気消沈するのではないかと言われたファーストステージ最終節の大宮戦の勝利を無失点の守備で支えると、続くセカンドステージでの2連勝を無失点試合でサポートした。もちろん中村不在が福岡戦の引き分けの理由の全てでないのと同様、3試合連続無失点のクラブタイ記録が井川一人の功績になるわけではない。

試合終了間際に出場した3節の名古屋戦や、途中交代出場した福岡戦の前半22分から継続中の連続無失点記録で明らかなようにリーグ戦では井川はまだ失点を経験していない。そのことについて井川に聞くと「オレら(守備陣)だけではないというか。前線の選手が頑張ってくれてるだけだと思ってるので」と前線の選手の守備を褒めて謙遜する。ただ、彼の強気のラインコントロールが川崎Fの生命線であるコンパクトさを維持させているのは間違いない。

中村憲剛が不在の試合で、クラブ新記録の4試合連続無失点がかかるという、ファーストステージ福岡戦と似た状況の中、川崎Fは結果を出すことができるのだろうか。相手は2連敗中と結果が出ていない新潟。2003年加入と、チーム最古参で技術的にも精神的にもチームの柱である中村憲剛を欠く中、彼に続く2006年加入の井川祐輔に期待したいところだ。

文・写真:江藤高志(川崎F担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第3節
7月13日(水)19:00KO 等々力
川崎フロンターレ vs アルビレックス新潟
等々力陸上競技場(川崎フロンターレ)
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