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【水戸 vs 東京V】 ウォーミングアップコラム:大きな一歩を踏み出した若き左サイドバック

2016年9月10日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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天皇杯1回戦東京国際大学戦、36分、水戸はペナルティエリア前でFKを獲得。絶好の位置から得たチャンス。ボールを置いたのはキャプテンの船谷圭祐であった。船谷はリーグ戦でも主にキッカーを務めるだけに、彼が蹴るかと思われた。
しかし、船谷は助走を取った位置から動くことはなかった。そして、ボールを蹴ったのはプロ2年目で20歳の麦倉捺木(写真)であった。左足を豪快に振りぬいたボールは壁を越えてゴールに向かったものの、カバーに入った選手の頭にはじかれてゴールはならなかった。ただ、そのFKにまつわるやり取りに麦倉の精神的な成長を感じざるを得なかった。
「蹴りたかったですよ」。船谷はFKを蹴るつもりだったという。だが、そこで「僕が蹴りたい」と言ってきたのが麦倉であった。正確な左足のキックを武器としており、「自分の得意の位置からのFKだった」こともあり、キッカーに名乗り出たのであった。「麦倉はいいキックを持っているし、練習で何度もFKを決めているのを見ていたので、彼に任せることにしました」と船谷はキッカーを譲ることにした。

「自分にとってチャンスだと思ってました」と麦倉が言うように、リーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて挑んだ天皇杯は出場機会に恵まれない選手にとってのチャンスである。麦倉は今季リーグ戦の出場は0。ベンチ入りすら果たせずにいた。その状況を打破するために巡ってきたチャンスを無駄にするわけにはいかなかった。そのFKにまつわるやり取りから彼のその一戦にかける思いの強さを感じることができた。

ゴールは決まらなかった。しかし、自ら名乗り出て蹴ったことは彼にとって大きな一歩となったことは間違いない。そして、7日に行われた第8節長崎戦でプロ入り初のリーグ戦のベンチ入りを果たした。出場こそならなかったものの、着実にデビューの時は近づいている。今節東京V戦、若き左サイドバックがチームに新たな風を吹き込む時は訪れるか。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第31節
9月11日(日)18:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ
ケーズデンキスタジアム水戸(水戸ホーリーホック)
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