【名古屋 vs G大阪】 ウォーミングアップコラム:安田理大の忠誠心と“クラブ愛”

2016年9月16日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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新潟との“6ポイントマッチ”を制し、残留圏まで勝点差4とした名古屋にとって、それ以降の試合こそが重要になってくる。特に19試合ぶりの勝利で上昇気流に乗ろうとしているチームだけに、相手が優勝争い中のG大阪だろうと勝点3獲得を基準にゲームプランを考えていく姿勢は変わらない。「相手が攻撃的ならばこちらも積極的に行く」とはジュロヴスキー監督の言葉で、選手たちもみな警戒心を露わにしつつも連勝を狙って今週の準備を進めてきた。

その中で、一際気合いを入れて日々を過ごしているのが安田理大(写真)だ。今節は磯村亮太の出場停止により出番が確実視されており、トレーニングの中でもジュロヴスキー監督から何度も細かく指導を受けている一人。天皇杯2回戦では自らのマークの甘さから決勝点を許し、「オレの対応ミスです」と猛省した。その次の試合である新潟戦では本来右サイドの選手である古林将太が左サイドバックを務めるなど悔しい思いをしてきただけに、巡ってきた名誉挽回のチャンスに鼻息は荒い。

「相手も負けられないし、気合いは入りますよね。サイドで誰が対面に来るかはわからないけど、強いチームはサイド攻撃が強いものだし、ガンバはさらに中央でもサイドでも、遅攻も速攻でも崩してくる。しっかり集中して、90分間戦って、試合終了の笛の後には笑っていられたらいいですね」

すでに市立吹田スタジアムにはプレシーズンマッチを含めて二度足を踏み入れており、名古屋の選手としての古巣対戦は経験済みだ。しかし古巣を現所属のホームで迎える気持ちはどんなものなのか。興味があったので水を向けてみると、安田節満載の答えが返ってきた。

「ま、もう慣れたけどね。いつもめっちゃブーイングされるんだけど、オレからしたら『いやいや、ブーイングしている人たちよりも、オレの方が昔からガンバを知っているし、好きだから』という感じですよ。だってオレ、ジュニアの頃から万博に通ってるんですよ!?サッカーの格言であるじゃないですか、『家も車も変えられる、妻だって変えられる。でも好きなサッカークラブだけは変えられない』って。オレの方がガンバが好きだって言いたいですよ」


もちろん、「でも今は名古屋の選手。相手はリスペクトするけど、全力でガンバを倒せるようにやる」と安田は付け加えた。プロサッカー選手としての忠誠心と、サッカー人としての心のクラブへの愛情が、古巣対戦の度に安田の中で交錯するのだ。名古屋の選手である以上は、対戦相手は敵であり、名古屋のサポーターへと愛情を注ぐのが当然だ。新潟戦前にサポーターから送られたメッセージビデオに胸を打たれ、新潟のスタジアムでバスを出迎えてくれたサポーターたちには深い感謝の意を示している。「一緒に苦しい戦いをしてくれている。その代表として戦う気持ちですよ」とは、決してリップサービスではない。

それでも、安田らしさはやはり豪放磊落なところか。今節ではアカデミー出身の10代、堂安律などの出場も噂されることを聞くと、再び安田節が炸裂した。

「ガンバはアカデミー出身の選手が多いこともあるけど、若い選手がビッグクラブで試合に出ることは日本サッカー界の未来のためにもなりますよ。それに、オレも小さい頃には稲本(潤一)さんや宮本(恒靖)さんを見ていたし、(宇佐美)貴史はオレやアキ(家長昭博)を見ていたと言っていた。堂安ももしかしたら貴史を見ていたのかもしれないし、そういう意味でも若い選手を使うのは重要なんですよ。それにね、オレが老後にスタジアムでの応援が楽しめるように、頑張ってほしいですね。その時にガンバが弱かったら嫌やもん(笑)」

安田の人生設計はともかく、クラブへの愛は伝わってきた。しかし今は名古屋の選手として頑張ってもらわねば困る。土曜日の豊田スタジアムでは、背番号33が「名古屋の」勝利を運ぶクロスを連発してくれるはずだ。

文:今井雄一朗(名古屋担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第12節
9月17日(土)19:30KO 豊田ス
名古屋グランパス vs ガンバ大阪
豊田スタジアム(名古屋グランパス)
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