【鳥取 vs YS横浜】 ウォーミングアップコラム:「勝利の方程式」を今後への希望に

2016年9月23日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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今季、鳥取U-18から昇格したルーキー、曽我大地には、忘れられない試合がある。
昨季の最終節、ホームでの山口戦。2種登録選手としてベンチに入り、1-1で迎えた65分から交代で出場した。山口の優勝=J2昇格が懸かった一戦で、鳥取はその後に勝ち越し点を奪い、2-1とリードする。後半早々に退場者を出し、10人での戦いを強いられていた鳥取は、山口のファン・サポーターが陣取る側のゴールで、懸命に猛攻に耐えて逃げ切りを図った。

しかし、後半アディショナルタイムの90+6分。相手のシュートに対し、曽我はゴール前で反射的に足を出した。左足に当たったボールは、セーブしようとしたGK杉本拓也の体の上を抜けてしまう(写真、21番の奥が曽我)。劇的な同点ゴールで町田とのマッチレースを制した山口は、J3優勝。鳥取はシーズン最終戦を勝利で飾ることができなかった。

「足を出していなかったら、スギさん(杉本)が止めていたと思う」

悔しさを胸にプロ1年目のシーズンを迎えると、対人の強さと鋭い危機察知能力を武器に、序盤から安定してベンチ入りメンバーに名を連ねている。今季の出場は5試合、うち4試合が途中出場だが、すべてチームは勝利。逃げ切りを図る状況での交代出場で、与えられた役割をしっかり果たしている。



もちろん目指すのは先発の座だが、「自分が少しでもチームの勝利に貢献できるのは、うれしいこと」と語り、目の前の試合に集中する。7月24日の18節・長野戦(○2-0)以来のホームでの勝利を目指す今節。YS横浜は昨季、前述の山口との最終節の1つ前の試合で、Jリーグデビューを飾った思い出の相手だ。

前節で今季最多の5得点を挙げた攻撃陣がリードを奪い、背番号25のルーキーが試合を締めくくる。そんな「勝利の方程式」が完成すれば、今季の残り試合、さらに来季に向けて、希望を見いだすことができる。

文:石倉利英(鳥取担当)

明治安田生命J3リーグ 第23節
9月25日(日)13:00KO とりスタ
ガイナーレ鳥取 vs Y.S.C.C.横浜