【栃木 vs 富山】 ウォーミングアップコラム:あの目の覚めるようなキャノン砲をもう一度。

2016年10月29日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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栃木が前回富山と対戦した10節は、前半3分の一撃が勝負を決めた。ゴール前30メートルのフリーキック。目の覚めるようなキャノン砲を一直線、ゴールネットに突き刺したのは、センターバックの広瀬健太(写真)だった。
まさにキャノン砲。あの一撃をもう一度、である。

広瀬は前節の藤枝MYFC戦の18分、コーナーキックから右足をダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。その2試合前、24節FC琉球戦でもフリーキックの流れからゴール前混戦でいち早くボールに反応し、ゴールを記録している。
今季の目標はディフェンダーながら目標は「5ゴール」。シーズン終盤に差し掛かり、急ピッチでギアを上げるように目標達成まであと2ゴールに迫った。もともと、浦和ユースの頃まではトップ下でならした選手。沁みついた得点感覚が結果になって現れている。
今季、湘南ベルマーレから試合出場を求めてJ3の地に決意の移籍。ここまで26試合中24試合に出場、もはや広瀬抜きのディフェンスラインは考えられないほどの選手になっている。かつて栃木にJ1のチームから期限付き移籍で加入し、センターバックの主軸として活躍した選手といえば2011年に柏レイソルから加入した渡部博文がいる。彼はその年、38試合中33試合に出場し、セットプレーでの高さを武器に3ゴールを記録、シーズン終了後に柏に戻った。戻った彼はその後柏を経て、仙台の主軸としてJ1で活躍を続けている。
広瀬にもそれだけのポテンシャルはあると感じるが、今季、試合に出続けることで、渡部博文のように秘めたポテンシャルを確かな実力に変えつつあるのは間違いない。昨季、湘南でコーチとして試合に出場できない広瀬を間近で見つめてきた横山雄次監督に課される日々のハードなトレーニングも、一つひとつが身になっている実感があるという。
「オフ明けの水曜日はいつもハードなフィジカルトレーニングがあるし、明日は明日でディフェンダーからすると数的不利の状況のきついトレーニングが待っていますから。でも、そういうトレーニングをした後、いかに午後の時間を有効に使って疲労を抜くことができるか。次の日の練習に備えることができるか。みんなが同じ強度のなかで練習をやっているし、差をつけるとすればピッチ外の時間をいかにうまく使えるかだと思うんです。しっかり身体を休めたら、夜は同年代のミツ(吉満)やカミ(上形)と温泉に行ってリラックスしたり、その繰り返しのシーズンでしたけど、いい感じでここまで来られたと思っています」

一選手として充実した時間を過ごしてきた今季も残りは4試合。現在、栃木は首位に立つが、2位大分との勝点差はわずかに3差。プレッシャーが懸かる状況ではあるが、広瀬は跳ね返すように決意を口にする。
「このチームをJ2に上げないと栃木に来た意味がないんです」
この土壇場の昇格争いで勝負強さを発揮し始めている広瀬健太に期待したい。あの目の覚めるようなキャノン砲をもう一度。

文:鈴木康浩(栃木担当)


明治安田生命J3リーグ 第27節
10月30日(日)13:00KO 栃木グ
栃木SC vs カターレ富山
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