【秋田 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:青島拓馬、ひたむきさと献身性でチームプレーに尽力

2016年10月29日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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「確実にJ3のなかで一番強いチームだと思うが、第14節のときの秋田と、今の秋田はぜんぜん違うチームだと思うし、確実にレベルアップしているので、勝つイメージしか持っていない。強気でやりたい」

2位・大分との上位対決に向けて、大卒新人の青島拓馬はそう意気込んだ。青島は大分との前回対戦(第14節)では遠征メンバーに招集されていなかった。しかし、リーグ後半戦以降は少しずつ途中出場の機会が増え、第19節からは先発メンバーに名を連ねるようになった。その後、青島が先発出場した試合は6勝2敗。秋田は現在5位だが、一時は9位まで順位を落とし、再び上位を狙う位置まで這い上がった経緯がある。そのチームのなかで、試合終了までサイドの位置で上下動を繰り返す青島の献身的な動きは、ポジティブな要素となっている。

法政大学卒業後に秋田に加入。自らの強みを「献身性」「ひたむきさ」と表現する青島に、プレーへの思いについて聞いた。

--シーズン開幕後は招集メンバーに含まれなかったり、含まれても出番がない時期があったが、その時期をどのように過ごしたのか。

自分はこれまでのサッカー人生で、3バックのシステムに入ったことがなかった。秋田で初めて3バックのワイドを任されたこともあって、プレスのかけ方だったり、守備時に戻る位置をあまりわかっていなかった。試合に出られなかったときに、ベンチやスタンドからはスタジアム全体が見えるので、出場している選手に自分を重ねて、ボールに当たっていくところと、どこに戻るのかをしっかり確認して、練習でプレーした。

少しずつ途中交代で使ってもらえるようになるなかで、第19節でスタメン出場が決まった。自分としてはいきなり来たなと思ったが、出ていない時からしっかり準備はしていたし、絶対に1試合はチャンスが来ると思っていたので、その1試合、チャンスが来たときに絶対掴めるように最高の準備をすると、ずっと(自分に)言い聞かせていた。チームのメンバーにも助けられて、あの試合から勝ちを積み重ねることができて、なんとか試合に出させてもらっている。

--強みである献身的なプレーを磨くために取り組んでいることは。
体づくりに配慮している。食事を調整して体重も増え、フィジカルコンタクトにも体を張れるようになってきた。試合に出られないときにも、筋力トレーニングのメニューを増やしていた。

--大学1・2年時も試合に出られない時期があったというが、どのように乗り越えたのか。
ボールをさばいて、上手いプレーをしてチームに貢献しようと思ったが、それをやっていてもまったく試合に出られず。このまま大学生活を過ごしたら1試合も出られずに終わると考えたときに、上手いプレーは他の選手に任せて、自分はとにかくチームの誰よりも運動量を出して、ひたむきに走って、ボールを奪って走ろうと決意した。3年生に上がるときに完全にプレースタイルを変えた。それでなんとか試合に絡めるようになって。
やっぱり自分がサッカーで生きるにはどうすればいいのかを、今まで必死に考えてきて。秋田でも最初は試合に出られなかったが、どうすれば生き残れるか、試合に出られるかを常に考えてきたので、そういう意味で、今は試合に出ていなくてよかったなと思える。

--大学4年生時には部の寮長を務めた。そのきっかけは。
サッカーだけやっていても強いチームにならないと思ったし、私生活もしっかりしたチームにならないと、大学時代がよくならないと思った。4年生の立場はチームのなかでも重要だと思うので、サッカーでベストを尽くすのは当たり前だが、それ以外の部分でも自分が声がけをして、自分も正しい行動をして、下級生たちがオフのところもしっかりできるようになればと思い立候補した。

--シーズンは残り4試合。後半戦以降で、チームが成長したポイントは。
やっぱり守備意識のところ。一人ひとりが球際に行って、ポジションチェンジを繰り返しながら。毎試合、すべての内容がよくて、自分たちが思うようなことをやって勝利しているわけではないが、我慢して我慢してというなかで、1点、2点を取って試合をものにできている。前半戦、1点リードしながら追い付かれた試合があったが、後半戦はしっかり抑えて勝点3を取っているのは、確実に違うと思う。

--自身のいまの課題は。
試合に出させてもらっているが、ゴールやアシストがついてない。一番はチームの勝利だが、自分のアシストやゴールで勝利に導ければ一番いいと思うし、もっとそこにこだわりたい。
自分は一人で何かをするタイプではない。周りの選手とうまくコミュニケーションをとりながら、絡みながら、自分の良さを活かすタイプだと思っている。自分が味方にパスを出すのか、そこから動いて自分を活かしてもらうのかを常に考えている。

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青島はチームの戦術に応じて、左右両サイドを任される。そのことからもわかるように、両足でボールを蹴ることができるのも強みだ。インタビューの最後で「やることは毎回一緒なので、それを120%出す。それで、90分終わったときに笑っていられればいいと思う」と話した。壁にぶつかるたびに思考して自分と向き合い、乗り越えてきた青島の強さが、秋田の中盤を支えている。

文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第27節
10月30日(日)13:00KO A‐スタ
ブラウブリッツ秋田 vs 大分トリニータ

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