【秋田 vs 相模原】 ウォーミングアップコラム:松本拓也、秋田への思いを胸にシーズン最終盤へ

2016年11月5日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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秋田で今季全試合にフル出場しているGK松本拓也(写真)は、チームのなかでSNSを活用している1人だ。不定期に更新があるそのTwitterアカウント(@tky_0206)では、思わず笑ってしまうようなチーム内外の選手とのやり取りや、試合後の松本自身の内面に触れられるような言葉があり、Jリーガーとファンを結ぶ貴重な経路にもなっている。
松本は10月下旬にTwitterを更新。「何かを伝えたい一心です。」で結ぶ投稿で、秋田というチーム、そして秋田県への思いを吐露している。
TwitterやFacebookなど、SNSで発信するプロスポーツ選手は増えているが、松本はどのような思いで利用しているのだろうか。松本の話を聞くうちに、プロサッカー選手としての姿と、現状を少しずつでも改善しようと働きかける、秋田で過ごす1人の青年の姿がシンクロするようになった。


--Twitterを始めたきっかけは。
その時の流行りがきっかけ。でも複数のチームを渡り歩くと、それぞれに応援してくれる方がいるので、そうした方々にも、自分の現状を知ってもらえる手っ取り早い手段になっている。ただ、自分の中ではあまりサッカーのことに触れないようにしている。

--選手同士の交流もある。
相手が普段見せないようなところも、僕らの関係であれば見せてくれる場合もある。そうしたとうころが一瞬でも見えれば、その選手にとってもプラスになるだろうと思う。

--ほかの選手にもSNSを勧めたいと思うか?
思わない。それぞれがやりたければやればいい。僕らはサッカー選手という職業だが、ピッチから離れれば一般人なので、ある程度プライベートを確保しなければとも思う。

--遊馬将也選手と陸前高田を訪れたことを報告していた。
誰もいなければ1人で行くつもりだったが、あいつ(遊馬選手)も「行く」と。その当時をまったく知らない人を連れていくのもいいと思った。

--2011年、川崎F所属時にできた縁がきっかけに?
川崎Fが東日本大震災後、陸前高田で続けている支援活動を取り上げたテレビ番組(スカパー!「絆~サッカーのチカラ~」)があり、それを見たことをつぶやいたら、2011年時に窓口になってくれた先生が返信をくれて、5年ぶりに交流が戻った。

--Jリーガーとして、地域貢献をしようと考えているのか。
1人の人間として、自分が行きたくて行った。Jリーガーという見方だと、シーズン中なら体調管理などの面でどうなのか、という話にもなるが。秋田に来てから、川崎を離れてからずっと考えていたことなので、やっとチャンスができた。

--Bリーグ、秋田ノーザンハピネッツ(ハピネッツ)の菅澤紀行選手と食事に行ったことについて。
人を通じて、プライベートで。初対面だったが、サッカーとバスケットボールで、お互いの競技について話したり、たわいのない話もできた。

--ハピネッツの選手と交流を考えた時期は?
去年、秋田に来た頃から。競技も違うし、最初は周りの状況を見ながらだった。少しずつ地元の文化もわかり始めてきて、やっぱりサッカーとバスケットボールで張り合ってもどうしようもないだろうと。
ただそれはどちらかといえば後付で、まずは他競技の人と触れ合って、自分の幅を広げたいと思っていた。順天堂大学時代、それぞれのスポーツでトップレベルの選手が集まっていて、彼らと話をするのが面白かった。意外な共通点があったり、「それはそのスポーツ特有だね」というのもあるし、それは話をしないとわからない。
今後はもっと大人数に選手同士で食事に行けたらとは思うが、一気に何かしようとは考えていないし、その時その時に。

--こうした出来事を発信して、いい影響を及ぼしたいと思う?
秋田のことを考えて、何かが動けばいいと思うし、そうでなければ意味ないと思っている。

--これまで地域に貢献する姿勢は常に持っていた?
最初は自分さえ良ければだった。やっぱり、川崎Fで過ごした半年が相当大きかった。川崎Fの地域貢献はすごいというか、それが今の川崎Fのサポーターの熱さにつながっているのが見えたので。その後、川崎Fから湘南に戻って、湘南でも地域貢献を始めて結果が見えてきていたので、これはやったほうがいい、誰もやらないなら自分がやればいいと。で、そこから広がってくれればいいという姿勢が生まれた。

--Twitterでの発信について
文面を考えながら、直感的にやってるだけで、それほど奥深くは考えていない。ただそうやって発信する分、ピッチ上でもある程度影響力のあるプレーをしないと「あいつは口だけ」という捉え方になることは考えている。そこのバランスはうまく取れてないとどうしても影響力はない。

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秋田は今節、相模原とのホームゲームがある。相手チームには、松本にとって同郷・同ポジションの先輩である川口能活選手がいる。「能活さんがデンマークから戻って磐田に移籍したとき、僕は磐田のユースにいたので、2人でトップチームの練習をしたこともある。静岡出身で、昔から見ている選手でもあるし、本当にリスペクトしている。J3の世界ではあるが、肩を並べて戦えるところまで来たのかなとも思う」と話した。

松本の頭には、相模原との前回対戦で2点リードしながら、80分過ぎの失点で追い付かれたことが残っている。だからこそ、相手のチーム状態に関わらず、万全の準備をして試合に臨むだろう。

文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第28節
11月6日(日)13:00KO 秋田陸
ブラウブリッツ秋田 vs SC相模原
ソユースタジアム(ブラウブリッツ秋田)
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